最終更新日:2024年10月30日

1年次入学生:4年 3年次編入学生:4年 短期大学部:-
心理・福祉学部 社会福祉学科

D105

精神障害者の生活支援システム

障害を持ちながらも地域で継続して暮らせる仕組みを理解する

単位条件

通信 2単位

教員

久米 知代

履修条件

なし

到達目標

精神障害者の概念を理解したうえで、精神障害者の実際の生活を支援する際の視点や、居住支援、就労支援における法制度や支援の在り方を理解することができるようになる。

学習成果

①精神障害の概念について国際生活機能分類(ICF)や精神障害者に関連する法制度と関連づけて理解できる。
②精神障害者の生活実態を踏まえた上で、精神障害者の生活支援に求められる法制度やサービス、生活を守る人権について理解できる。
③精神障害者の居住支援についての歴史や現状を踏まえた上で、今後の居住支援の在り方と、精神保健福祉士の役割について理解できる。
④精神障害者の就労支援についての歴史や現状を踏まえた上で、今後の就労支援の在り方と、精神保健福祉士の役割について理解できる。

テキスト教材

新・精神保健福祉士養成講座『精神障害者の生活支援システム』(中央法規出版)

評価の要点

・テキストをしっかり読み、内容が的確に理解されていること。
・精神障害者の居住支援、就労支援など、実際の生活を支援の現状と課題を踏まえた上で、精神保健福祉士の役割について考察することができる。レポートは、教科書や参考書の丸写しや要約ではなく、自分の考えをまとめてお書きください。

評価方法と採点基準

レポート合格後の科目終了試験で評価します。
レポート:①課題に対する考察の明確化と焦点化、②専門用語の適切な使用、③適切な文章表記、④引用・参考文献の有無に基づいて評価します。
科目終了試験: 精神障害者の生活支援にかかわる視点や法制度と居住支援、就労支援における法制度を中心とした、基礎知識を問うテストになります。特に固有名詞は1字1句正確に覚えてください。

履修上の注意事項や学習上のアドバイス

レポート合格後の科目終了試験で評価します。
レポート:レポートを作成するにあたり、テキストのみでなく、可能な限り資料を集めて引用・参考文献として使用し、正確に申告してください。
科目終了試験: 試験結果のみで評価をします。精神障害者の生活支援および就労支援に関する基礎知識を問う問題になっています。

レポート課題

提出数 2

第1課題

次の設題(テーマ)のうちいずれか一つを選択し、それについて論ぜよ。

横書きパソコン印字可Web提出可
[1600]

第1設題

ICF(国際生活機能分類)の評価を基にした精神障害者の生活支援の有用性について具体的に述べる。

第2設題

精神障害者の自立と社会参加を可能にする包括的な地域生活支援システムを構築するために、精神保健福祉士はどのような活動が求められているのか。

第2課題

次の設題(テーマ)のうちいずれか一つを選択し、それについて論ぜよ。

横書きパソコン印字可Web提出可
[1600]

第1設題

精神障害者の居住支援の現状ならびに居住支援における障害者総合支援法等の制度上の課題

第2設題

精神障害者の就労支援の現状ならびに就労支援における障害者総合支援法等の制度上の課題

備考・補足

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授業回数別教育内容 身につく資質・能力 学習範囲
(予習・復習を含む)
精神障害者の概念 国際生活機能分類(ICF)による障害の概念の理解 第1章
精神障害者の概念 精神保健福祉に関連する法律による精神障害の定義 第1章
精神障害者の生活の実際 精神障害者の現状 第2章
精神障害者の生活の実際 精神障害者の家族の現状 第2章
精神障害者の生活と人権 生活支援の理念と精神障害者の人権 第3章
精神障害者の地域生活支援システム 精神障害者の地域生活支援システムとは 第4章
精神障害者の地域生活支援システム 精神障害者への相談援助、雇用以外の就労 第4章
精神障害者の地域生活支援システム ソーシャル・サポート・ネットワーク 第4章
精神障害者の居住支援 居住支援の歴史的展開 第5章
精神障害者の居住支援 居住支援の実際と精神保健福祉士の役割 第5章
精神障害者の居住支援 居住支援に関わる専門職と今後の居住支援について 第5章
精神障害者の居住支援 就労支援制度の概要 第6章
精神障害者の居住支援 就労支援の歴史的展開と専門職の役割 第6章
精神障害者の居住支援 就労支援および福祉的就労の実際 第6章
行政における相談援助 都道府県・市町村における相談援助と精神保健福祉士の役割 第7章
試験
上記の内容について、科目終了試験を実施します。