諸外国の社会福祉Ⅰ

履修条件

特になし

到達目標

① 生活を支える世界各国の福祉国家というシステムについて説明することができる。
② 社会福祉の最新の動向について理解することができる。

学習成果

現在の世界を取り巻く複雑化・多様化する福祉・教育ニーズが生じている。差別や社会的排除は世界共通の今日的な社会的問題である。これらの背景や要因を分析、ふまえた適切な支援・対応していくことが求められている。世界共通の価値観である、個人の尊厳と基本的人権の尊重を基本として、社会と個人の生活のかかわりについて深く洞察する必要がある。そのため、福祉国家というシステムの動向を把握、社会的排除といった社会問題への対応を考えることができる。福祉国家が誕生し、さまざまに変化しながら現在に至る変遷を概観することで改めて社会福祉について理解が深まる。「個人の尊厳と基本的人権の尊重を基本として、女性の立場から生活の視点を持ち、それを福祉・教育分野で活躍する専門職の養成を目指し、福祉社会づくりに貢献」することができる。

テキスト教材

デイヴィッド-ガーランド著、小田透訳『福祉国家　救貧法の時代からポスト工業社会へ』(白水社)2021

参考図書

イエスタ エスピン-アンデルセン著、岡沢憲芙・宮本太郎 訳『福祉資本主義の三つの世界:比較福祉国家の理論と動態 (MINERVA福祉ライブラリー47)』(ミネルヴァ書房)2001

評価の要点

ガーランドの主張を適切に理解し引用しているか、福祉国家の歴史的進化を深く掘り下げているかが重要である。現代の福祉国家の課題について具体的かつ批判的に分析し、福祉国家と新自由主義の対立を深く掘り下げ、新自由主義が福祉国家に与えた影響を具体的に検討する必要がある。また、論理的な構成と明確な文章表現が求める。

評価方法と採点基準

レポート（各設題1600字）と科目終了試験による評価を行う。それぞれのレポートにおいては上記評価の要点についてまとめることができているのかを中心に評価する。また教科書に書いてあることをまとめることだけでなく、自身の考察や見解を述べることを求める。科目終了試験ではこの2つのレポートの内容をもとに福祉国家の理解について確認する。

履修上の注意事項や学習上のアドバイス

レポート課題に沿ってレポートを作成して下さい。

備考・補足

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