最終更新日:2024年3月14日

1年次入学生:2年 3年次編入学生:4年 短期大学部:-
児童学部 児童学科

C198

初等教科研究・書道

文字を正しく整えて書く

単位条件

通信 1単位

教員

本間 正博

履修条件

なし

到達目標

国語としての文字言語(漢字・かな)を対象に、点画の書き方や字形の整え方を中心に学習することを通して、各教科等の学習活動や日常生活に生かすことのできる書写能力の育成にかかわる指導の内容と方法を習得する。

学習成果

小・中学校学習指導要領(平成29年告示)国語科の[我が国の言語文化に関する事項]に位置付けられている「書写」について、文字を正しく整えて書く能力の育成にかかわる指導の理論と実践力を身に付ける。

テキスト教材

『書写・書道I・II学習指導書』(聖徳大学通信教育部)
文部科学省『小学校学習指導要領(平成29年告示)解説 国語編』

評価の要点

出題に基づく提出物により評価する。そのため、テキスト等の理解度とともに、作品の習熟度を評価の観点とする。

評価方法と採点基準

レポートと作品の合格後、科目終了試験で評価する。

履修上の注意事項や学習上のアドバイス

1. テキストや参考文献をよく理解し、書写指導の理論と実践力を身に付けること。
2. 我が国の伝統的な文字文化の継承と発展、これからの社会に役立つ文字文化の創造という視点から、書写指導の一層の充実が求められていることを認識すること。
3. 最適な指導の方法と内容を目指して、その工夫改善に努め、児童の書写への興味・関心を高めるとともに、書写力を向上させることにより、文字のよい書き手に育てること。
そのために、以下のことが特に大事である。
(1)「 小学校学習指導要領解説 国語編」に基づく書写の指導内容の系統性を踏まえ、各学年の指導事項、内容を理解すること。なお、指導事項の内容と教材の扱いについては、教科書が参考になる。
(2) 硬筆と毛筆のそれぞれの特性、それらで文字を書くことの意義についての理解を深めること。
(3) 実践事例や学習指導案(例)等により、単元の設定や目標、指導計画、本時の指導等についての理解を深め、授業実践につながる基本を心得ること。
・指導の計画と立案(指導過程、指導形態、個への対応、等。)
・教材の開発と作成
・評価の方法、等
4. 書写の指導上の手がかりや手立てを発見するとともに、文字を書く技能の向上を自ら図るために、以下のことに心がけること。
(1)文字の点画の書き方、文字全体の組立て方等をよく観察・研究し、文字に対する見方や感覚を高めること。
(2)文字の点画や部分、字形、字配りに注意して書くこと。
5. レポートは、手書き、縦書きとし、現行学習指導要領における国語科「書写」に対する考え方及び硬筆書写力の評価対象とする。なお、論述に当たっては「書写」と「書道」の違いを意識し、混同・混用に注意すること。

レポート課題

提出数 1

第1課題

⚠レポートと作品提出による。提出は「その他のレポート送付」(巻頭6頁)による。レポート用紙と作品を同封のこと。作品にはレポート提出票は不要。(作品の左下に学籍番号と氏名を記入すること。)

縦書き手書きのみ
[1600]

第1設題

〈レポート〉
毛筆を使用する書写指導の意義を簡潔に述べ、その意義を踏まえて小学校第3学年以上で指導学年を1学年だけ想定し、現行学習指導要領における指導事項「毛筆を使用して……」について、どのように授業に取り組むか、あなたの考える指導の内容と方法を硬筆と毛筆との関連に留意し、具体的に論述しなさい。(参考文献等は必ず明記すること)

〈作品〉
①〜⑦をすべて、筆づかい、字形の整い等に留意して半紙に清書し、提出しなさい。
① 「一三」を始筆・送筆・終筆に注意して書く。
② 「山川」を、「山」は縦画の接点に、「川」は払いの方向に注意して書く。
③ 「日月」を転折に注意して書く。
④ 「初心」を点とはね、そりに注意して書く。
⑤ 「太陽」の点の位置、はねに注意して書く。
⑥ 「ゆめ」を線の折りかえし、大回りに注意して書く。
⑦ 「花ざかり」を字配りに注意して書く。