最終更新日:2024年1月21日
C160
初等教科研究・国語
日本語の各領域の特徴とその体系を探る単位条件
通信 2単位教員
履修条件
特になし
到達目標
①日本語の「音声」「語彙」の特性を理解し、正しく美しい日本語の理解を深めることができる
②無意識に理解・運用している日本語の特質について意識的に理解できる
③日本語を通じて、ことばの表現の可能性を探ることができる
学習成果
日本語における音声と文字・表記の各領域から、日本語はいかなる特徴をもった言語であるのかを考え、無意識に使用している部分の理解を深めることができる。また日本語を通じて、日本人の言語態度や価値観などに対する正しい認識が持てるようにし、言葉の表現や社会の問題点にも視野を広げ、日本文化や歴史および日本語学習の基礎力を培う。国語Ⅰでは、日本語の「音声」「語彙」に焦点を当て、われわれが無自覚に運用している日本語の特性を認識できるようにする。
テキスト教材
金田一春彦『日本語 新版(上)』(岩波書店)
参考図書
『小学校学習指導要領 国語編』
評価の要点
1.誠実、丁寧に学習されたか否か
2.単なるTextの部分的なまとめではなく、自分の考え、感想などが述べられており、課題の内容に的確に応じているもの
評価方法と採点基準
レポート合格後の科目終了試験で評価します。
科目終了試験(選択・空所補充50%・記述50%)
履修上の注意事項や学習上のアドバイス
・ 国語教育を担当する指導者は、指導者自身が日本語の特性を理解し、国語観の改善、再認識をはからねばなりません。そのためにもレポート課題をよく読み、日本語の諸相について課題意識を持つことが大切です。
・自分がよく知っているはずと思いがちの日本語の深層部を、教科書をよく読むことで正しく理解し、視野を広めることを心がけてください。
・教育課程として考える場合には、特に、幼少期の児童を対象に指導に当たる観点も持つことが重要です。
・レポート課題の第1課題は「音韻」、第2課題は「語彙」に関する設題が用意されています。
レポート課題
提出数 2第1課題
いずれか1設題を選択
第1設題
日本語の拍について理解したことをまとめなさい。
第2設題
日本語の子音について理解したことをまとめなさい。
第3設題
時代の移り変わりという観点から、現代の日本語音声の現状について調査し、感想・見解を述べなさい。
第4設題
若い世代の会話中に聞かれる流行のアクセント・イントネーションについて調査し、あなたの見解を述べなさい。
第5設題
正しく美しい「発声・発音」の指導に必要な指導内容・指導方法について考察しなさい。
第6設題
共通語のアクセント指導はどのようにおこなうべきか、あなたの見解を述べなさい。
第2課題
いずれか1設題を選択
第1設題
和語、漢語、外来語(カタカナことば)、それぞれの長所・短所を整理して述べなさい。
第2設題
近年、次第に失われ忘れられていこうとしている「和語」が数多くみられる。その実態を調査し、あなたの見解を述べなさい。
第3設題
「漢字教育」における目標と困難点、指導の工夫について考察しなさい。
第4設題
日本語の発展に果たしてきた漢語の功績と、カタカナことばに押され気味の漢語の将来について、あなたの見解を述べなさい。
第5設題
「語彙量」ということに関して項目別に調査し、あなたの見解を述べなさい。
第6設題
「日本語語彙の意味体系」について調査し、考察しなさい。
備考・補足
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授業回数別教育内容 | 身につく資質・能力 | 学習範囲 (予習・復習を含む) |
|
世界のなかの日本語国語としての日本語 〜国語としての日本語/日本語の多様性/外国語と日本語 |
世界のなかの日本語の位置づけとその特色を知ることができる | 第Ⅰ章 | |
世界のなかの日本語国語としての日本語 〜外国語と日本語/日本語の有力性 |
世界のなかの日本語の位置づけとその特色を知ることができる | 第Ⅰ章 | |
発音から見た日本語 〜日本語の発音の単位 |
世界のなかの日本語の位置づけとその特色を知ることができる | 第Ⅰ章 | |
発音から見た日本語 〜母音・子音と発音の美しさ |
日本語の音声の特色を具体的に理解できる | 第Ⅱ章 | |
発音から見た日本語 〜拍の種類とその組み合わせ |
日本語の音声の特色を具体的に理解できる | 第Ⅱ章 | |
発音から見た日本語 〜旋律とリズム |
日本語の音声の特色を具体的に理解できる | 第Ⅱ章 | |
発音から見た日本語 〜日本人の音感覚 |
日本語の音声の特色を具体的に理解できる | 第Ⅱ章 | |
語彙から見た日本語 〜語彙の数と体系 |
日本語の語彙の特色とその用法、感性を理解できる | 第Ⅲ章 | |
語彙から見た日本語 〜語彙の構成 |
日本語の語彙の特色とその用法、感性を理解できる | 第Ⅲ章 | |
語彙から見た日本語 〜単語の形態 |
日本語の語彙の特色とその用法、感性を理解できる | 第Ⅲ章 | |
語彙から見た日本語 〜自然関係の語彙 |
日本語の語彙の特色を様々な領域別に分析することができる | 第Ⅲ章 | |
語彙から見た日本語 〜人間関係の語彙 |
日本語の語彙の特色を様々な領域別に分析することができる | 第Ⅲ章 | |
語彙から見た日本語 〜生活関係の語彙/社会生活の語彙 |
日本語の語彙の特色を様々な領域別に分析することができる | 第Ⅲ章 | |
語彙から見た日本語 〜抽象的な意味をもつ語彙 |
日本語の語彙とその意味内容との関係を理解することができる | 第Ⅲ章 | |
語彙から見た日本語 〜単語の成立/日本人の愛用語句 |
日本語の語彙と単語との相関を知ることができる | 第Ⅲ章 | |
試験 科目終了試験を実施(選択・空欄補充50%/記述50%) |