最終更新日:2024年5月31日

1年次入学生:3年 3年次編入学生:4年 短期大学部:-
児童学部 児童学科

C149

障害児保育

障害児や「気になる子ども」の保育のあり方をさぐる

単位条件

通信 1単位 面接 1単位

教員

腰川 一惠

履修条件

レポート1課題提出後、スクーリングを受講すること。

到達目標

①障害児保育の歴史や制度について学び、障害児保育の理念について理解できる。
②身体障害、知的障害、発達障害等の各障害について説明できる。
③障害にあわせた援助の方法や環境構成について説明できる。
④子どもに関する深い知識と技能(ここでは障害児の保育)を修得することができる。
⑤障害児の保育に関し、他と協働しながら問題解決ができる(スクーリングを通して)。

学習成果

(1)知的障害、発達障害を中心に、障害のある幼児の基本特性や代表的な支援法を述べることができるようになる。
(2)ビデオ映像の分析などを通して、「障害」を固定的なものではなく、環境との関係の中で捉える視点を持つことができるようになる。
(3) 特に一般の保育や教育の現場で出会う「気になる子」の事例を題材に、その事例の特性に合わせ、その置かれた環境に合わせた支援法の原則的なことを、実際に現場で活かせるようになる。

テキスト教材

伊丹昌一編『インクルーシブ保育論』第2版(ミネルヴァ書房)2022

評価の要点

①レポートには必ず参考文献を示して下さい。
②文献を引用した場合は、本文中にも出典を明らかにすること。
③ スクーリングでは、ビデオ映像の視聴や、事例検討等のディスカッションを通して、障害幼児への理解をより深めます。スクーリングの最後に理解度を確かめる基本的なテストをします。

評価方法と採点基準

レポート・スクーリング両方が合格後、総合的に評価します。
レポートC以上、スクーリングでのテストC以上の両方を満たすと合格です。

履修上の注意事項や学習上のアドバイス

指定の教科書をよく読み込み、各種の障害やその子ども達への支援法に関する基礎知識を学びましょう。

レポート課題

提出数 1

第1課題

⚠︎通信1単位分のレポート提出後、スクーリングを受講してください。
いずれか1設題を選択

横書きパソコン印字可Web提出可
[1600]

第1設題

知的障害の幼児の特性とインクルーシブ保育現場での支援のありかたについて、具体的に述べなさい。

第2設題

ASD(自閉スペクトラム症)の幼児の特性とインクルーシブ保育現場での支援のありかたについて、具体的に述べなさい。

備考・補足

← 表が横スクロールします →

授業回数別教育内容 身につく資質・能力 学習範囲
(予習・復習を含む)
導入
授業の目的や内容を理解する。
授業の見通しをもつ。保育現場のイメージをもつ。 教科書の前書き、目 次等を読む。
障害児保育とは何か
通常の乳幼児期の発達をおさえ、遅れのある子どもの状況を理解する。
乳幼児期の発達を踏まえた上での障害幼児の特性が説明できる。 教科書の該当部分の 熟読。
障害児保育の仕組み
障害児保育の歴史を概観し、現在や今後の動向を知る
障害児保育の移り変わりが説明できる。 教科書の該当部分の 熟読。
知的障害児の特徴と保育での支援
知的障害児の特徴を踏まえた支援の基礎を学ぶ。
知的障害児への代表的な支援法が説明できる。 教科書の該当部分の 熟読。
自閉スペクトラム症(ASD)児の特徴と保育での支援
ASD児にの特徴を踏まえた支援の基礎を学ぶ。
ASD児への代表的な支援法が説明できる。 教科書の該当部分の 熟読。
ADHD児の特徴と保育での支援
ADHD児の特徴を踏まえた支援の基礎を学ぶ。
ADHD児への代表的な支援法が説明できる。 教科書の該当部分の 熟読。
LD児の特徴と保育での支援
LD児の特徴を踏まえた支援の基礎を学ぶ。
LD児への代表的な支援法が説明できる。 教科書の該当部分の熟読。
知的・発達障害以外の障害の特徴と保育での支援
感覚障害・運動障害等の特徴を踏まえた支援の基礎を学ぶ。
様々な障害児への代表的な支援法が説明できる。 教科書の該当部分の熟読。
インクルーシブ保育とは(スクーリング)
障害児の在籍するクラスにおける支援体制やインクルーシブ保育を学ぶ。
インクルーシブ保育の具体的方法についてに説明できる。 教科書の該当部分の熟読。
個別の保育計画の作成1(スクーリング)
個別の保育計画について学び、知的障害児の支援を検討する。
個別の保育計画の一部を事例に則して考案できる。 教科書の該当部分の熟読。
個別の保育計画の作成2(スクーリング)
自閉症スペクトラム障害児の支援を検討する。
自閉症スペクトラム児の支援が考案できる。 教科書の該当部分の熟読。
個別の保育計画の作成3(スクーリング)
ADHD児の支援を検討する。
ADHD児の支援が考案できる。 教科書の該当部分の熟読。
特別な配慮を必要とする幼児に対する保育(スクーリング)
特別な配慮を必要とする幼児(気になる子ども)の保育を学ぶ。
特別な配慮を必要とする幼児に対する保育が説明できる。 教科書の該当部分の熟読。
総合演習(スクーリング)
事例の実態把握を通して支援や保育を考える。
多様な子どもに対応した保育を考えることができる。 教科書の該当部分の熟読。
まとめ
これまでの学習を振り返り、インクルーシブ保育のあり方を再考する。
これまでに学んだうち重要な点を知る。 教科書全体の復習。
試験
スクーリングで学んだうち重要な点について、教科書・ノート持ち込み可で記述式の試験を行います。