最終更新日:2024年2月26日
C122
地域福祉論Ⅱ
①地域福祉の主体形成と住民参加の方法等について学ぶ ②地域福祉の推進方法について学ぶ単位条件
通信 2単位教員
履修条件
なし
到達目標
地域福祉の視点と理論を学び、将来専門職として、地域福祉の担い手として必要となる制度や社会資源などを、社会福祉の実践現場で実践できるようになることを学習の到達目標とする。この科目は、I・IIの両方で構成されているが、地域福祉論IIにおける到達目標としては、次のことを掲げる。
1.地域福祉の主体形成と住民参加の方法について理解できる(地域福祉の主体とは何か、住民参加において重要なことは何か考え方について理解できる)
2.地域福祉の推進方法について理解できる(地域福祉をどのように進めるべきかについて理解できる)
学習成果
(I・II共通事項として)
現代社会において、何故「地域福祉」という考え方が重要視されるようになってきたのかを理解し、その背景となった事柄等を把握することができるようになることが重要である。そうした上で、地域福祉の構成内容や概念の変化が起こってきた理由について、時系列で理解していくことができるようになる。また本科目では、地域福祉の具体的な推進機関や人的資源・法制度などの要素が取り上げられることが多いので、学んだ内容が実践現場の中でどのように用いられているのかを確認しながら、具体的な事業等を確認していくことができ、それを実際に使うことができるようにする。(学んだ内容を、自分の住んでいる街では具体的にどのように行われているのかを調べてみる)
具体的には、次の内容について学修し、その成果を問う。
(1)地域福祉の考え方の発展と実態について理解できる
(2)地域福祉の主体形成と住民参加の方法について理解できる
(3)地域福祉に係る組織、団体、専門職について学び、その活用や調整方法を理解できる
(4)地域福祉の推進方法について理解できる
地域福祉論IIにおいては、このうちの(2)及び(4)についての学習を中心とする
テキスト教材
社会福祉士養成講座編集委員会編『新・社会福祉士養成講座9「地域福祉の理論と方法 第3版」』(中央法規出版)
参考図書
上野谷他編『よくわかる地域福祉 最新版』(ミネルヴァ書房)
評価の要点
課題レポートを提出し、レポートに合格した後、科目終了試験において60点以上を取得した者を合格とする。
評価方法と採点基準
レポート合格後の科目終了試験で評価する。
(レポートの評価・採点基準)
第1課題については、①わが国における「地域包括ケアシステム」の考え方が説明がされているか、②その推進にあたって必要だと思われることに触れられているか、がポイントになる。また第2課題においては、地域における福祉ニーズの把握方法について、量的・質的な違いを明確にしてまとめられているか、さらに福祉ニーズを効果的に把握する方法としての考えが述べられているかを採点のポイントとする。
履修上の注意事項や学習上のアドバイス
地域福祉における歴史的な展開や制度・施策は、その時々の社会的、経済的な背景が大きく関連している。社会の動きと連動して理解するためにも、年表などを作成し、時系列の動きとして理解することがよい。また教科書をよく読み、その内容について具体的に理解すること。そのためには、学修した内容が身近な地域でどのように実施されているかを、自分の住んでいる地域や職場などで確認し、具体的な実践イメージをつかむことが必要である。
レポート課題
提出数 2第1課題
第1設題
現在わが国で進められている「地域包括ケアシステム」の考え方について説明した上で、その推進にあたって必要だと思われることをまとめなさい。
第2課題
第1設題
地域における福祉ニーズの把握方法について解説しなさい。また福祉ニーズを効果的に把握する方法としてどのようなことが考えられるか。あなたの考えを述べなさい。
備考・補足
← 表が横スクロールします →
授業回数別教育内容 | 身につく資質・能力 | 学習範囲 (予習・復習を含む) |
|
地域福祉の推進と福祉教育 | 地域福祉の推進における福祉教育の意味を理解する | 第3章第1〜3節 | |
福祉教育の歩みとその内容 | 地域福祉の推進における福祉教育の意味を理解する | 第3章第1〜3節 | |
コミュニティソーシャルワークの考え方と方法 | 福祉コミュニティとはどのようなものか理解する | 第5章第1〜5節 | |
地域福祉における住民参加の意義と方法(1) | 地域福祉における住民参加の意義について理解する | 第6章第1〜3節 | |
地域福祉における住民参加の意義と方法(2) | 住民参加の意義とその方法について理解する | 第6章第1〜3節 | |
ソーシャルサポートネットワークの考え方 | ソーシャルサポートネットワークの考え方について理解する | 第7章第1・2節 | |
ソーシャルサポートネットワークとコミュニティソーシャルワークの関係 (事例から読みとくソーシャルサポート) |
サポートネットワークの持つ意味とコ ミュニティソーシャルワークの関係について理解する |
第7章第3節 | |
地域における社会資源の概要とその種類 | 社会資源の概要とその種類について理解する | 第8章第1節 | |
地域における社会資源の活用と開発 | 社会資源の具体的な活用方法と開発について理解する | 第8章第2・3節 | |
まちづくりにおける社会資源の活用 | まちづくりとの関係で社会資源を理解する | 第8章第4節 | |
地域福祉におけるアウトリーチの意味とその実際 | 地域福祉におけるアウトリーチの考え方について理解する | 第9章第1節 | |
福祉ニーズの把握方法とその実際 | 福祉ニーズの具体的な把握方法について理解する | 第9章第2節 | |
地域トータルケアシステムの構築と実際 | 地域トータルケアシステムについて理解する | 第10章第1〜4節 | |
地域における福祉サービスの評価と実際 | 福祉サービス評価の方法について理解する | 第11章第1〜4節 | |
災害支援と地域福祉について | 災害時における地域福祉の支援の考え方とその実際について理解する | 第12章第1・2節 | |
試験 |