児童英語Ⅱ

履修条件

なし

到達目標

英語は、好奇心の固まりのような児童が初めて取組む外国語です。児童が、遊びながら、楽しく、自由な雰囲気の中で、いつの間にか英語に慣れ親しめるような指導計画を作るのが、この学習の目標です。同時に、テープレコーダーやフラッシュカードなどの、効果的な利用法も学びます。

学習成果

この科目でも児童英語Iに続いて、児童の日常生活に関する事がらを中心に少し周囲の状況にも言語材料を求め、それらを効果的に指導する
方法を学習します。テキストが第2巻目に入りますので、学習にうまくついていけない児童や、英語が嫌いになりかける児童がでるのもこの時
期です。落ちこぼれる児童を出さぬよう、指導方法と教材・教具の利用のしかたに、いっそうの工夫が要求されます。
学習の狙いを次のように設定しましょう。
1.少しずつ英語のしくみを基本においた文を経験させていく。
①代名詞I ←→ you の関係をはっきり認識させ、次に3人称、及び複数の代名詞に入る。
②this ←→ that、these ←→ those の関係を把握させる。
③疑問詞(who、where)、位置を示す前置詞を使った表現に導入する。
2.子音を中心にした音と文字の関係を認識させる。
3.早口ことば、詩などで英語の音を発する経験をゆたかに与える。

テキスト教材

久埜百合:「ENGLISH IN ACTION / JUNIOR COURSE TEXTBOOK 2」(cぼーぐなんイングリッシュスクール)
教科書付属CD-ROM、アルファベット(大文字・小文字)の表、写真、フラッシュカード、動物のお面、動物の体の部分の名称の表、世界地図など
参考資料

参考図書

久埜百合『これならできる!小学校英語ガイドブック』(NHK出版)、久埜百合『こども英語相談室』(プレンティスホール出版)、岡秀夫、金森強『小学校英語教育の進め方』(成美堂)、(東後勝明『子どもの英語・いまこんなふうに』(BL出版))

評価の要点

・レポート評価の要点・・・
①指定されたテキスト1課分の内容を、45分×4回の授業にうまく配分していますか。
②本時の目標を適確に設定していますか。
③主な言語材料を適確に把握していますか。
④指導活動の形体は適切ですか。
⑤使用する教材・教具は適当、かつ効果的ですか。
・試験評価の要点・・・・・与えられた言語材料から効果的な指導計画が作成できますか。

評価方法と採点基準

レポート合格後の科目終了試験で評価する。
レポート課題に合格した後、科目終了試験を受験し、その評価が60点以上であれば単位の認定となる。

履修上の注意事項や学習上のアドバイス

テキストをよく読んで、1課を4回に分けて教える柱ともなる言語材料をえらびましょう。それを口頭練習を中心に効果的に教える方法は、上記の参考書にヒントを求めて下さい。テープの聞かせ方から学習活動の形体については、児童英語Iに準じます。特に児童英語IIではそろそろ習熟度に差が出はじめると思われるので、得意な児童が退屈してさわがしくなったり、理解できない落ちこぼれが出たりしないよう配慮が必要です。

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