最終更新日:2024年3月8日
C042
精神保健
子どもの心に耳をすまして単位条件
通信 2単位教員
履修条件
なし
到達目標
保育・教育・福祉系の学生のために精神保健の全体像を把握し、卒業後の職場などにおいて対人関係能力が有効に活用できることを目標とする。
①発達理論を踏まえ、心の健康と健康心理学の基礎知識を学習する。
②カウンセリングの歴史を踏まえ、代表的な心理療法を理解する。
③心の問題を「関係性」の観点から理解する。
学習成果
卒業後の職場などにおいて即戦力となるために
①発達理論を踏まえ、心の健康と健康心理学の基礎知識を理解することができる。
②カウンセリングの歴史を踏まえ、代表的な心理療法を理解することができる。
③心の問題を「関係性」の観点から理解することができる。
テキスト教材
加藤いづみ・鈴木悦子『心を育てる最前線』(北樹出版)2019
参考図書
小此木啓吾『対象喪失』(中公新書)
渡辺久子『小児心身症クリニック』(南山堂)
渡辺久子『子育て支援と世代間伝達』(金剛出版)
土居健郎『方法としての面接』(医学書院)
丸田俊彦『サイコセラピー練習帳』(岩崎学術出版)
笠原麻里『子どもの心をストレスから守る本』(講談社)
市川宏伸『子どもの心の病気がわかる本』(講談社)
評価の要点
・レポート評価の要点
①レポートの書き方に習熟する。
②教科書をよく学習し、さらに参考書から内容を深めていく。
③理論のみでなく、具体的な資料を調べ独自の考察に導く。
・試験の要点
専門用語を正確に理解し使用する。要点を明確に示す。
評価方法と採点基準
レポート合格後の科目終了試験で評価します。
・レポート
①レポートの書き方に習熟していること。
②教科書を学習し、さらに各章の参考文献、参考書など利用し理解を深めていること。
③精神保健の知識に加え、具体的な資料を調べ現状を分析することで独自の考察に導かれていること。
・試験
論述試験とし、専門用語を適切に理解し、使用することができていること。要点が的確に述べられていること。
履修上の注意事項や学習上のアドバイス
・理論だけではなく、事例から学び現場で活かせる実践的な精神保健を身に着けていく。
・新聞に目を通し社会問題に興味を示し、自分の意見をもつよう心掛ける。
レポート課題
提出数 2第1課題
第1設題
次の①②③について説明しなさい。
①S.フロイトの人格理論とエディプスコンプレックスとの関連性について説明しなさい。
②エディプスコンプレックス以前の心的世界の葛藤状況について、「対象関係論」の立場から説明しなさい。
③最後に①②両理論夫々について、神経症などの不適応状態におちいるメカニズムを説明しなさい。
第2課題
第1設題
精神保健領域における課題を1つ選択し、データーベースを利用し、選択した課題の現状を分析しなさい。さらにその現状を踏まえ将来予測される問題について考え、その打開策について考察しなさい。
備考・補足
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授業回数別教育内容 | 身につく資質・能力 | 学習範囲 (予習・復習を含む) |
|
心の健康について | 健康に関する知識を深める | pp.10〜14 | |
発達とは何か | 人間の発達に関する知識を深める | pp.16〜19 | |
発達理論から学ぶ | 基本的な発達理論を理解する | pp.20〜33 | |
心の発達と胎児期 | 胎児期の発達とリスクについて理解する | pp.34〜36 | |
心の発達と乳幼児期 | 乳幼児期の発達とリスクについて理解する | pp.37〜43 | |
心の発達と児童期 | 児童期の発達とリスクについて理解する | pp.44〜45 | |
女性のメンタルヘルス | 女性のメンタルヘルスのについて理解する | pp.46〜51 | |
発達の障害 | 発達の障害について理解する | pp.52〜76 | |
心理療法 | 心理療法について理解する | pp.78〜89 | |
クライエント中心療法 | クライエント中心療法の基礎知識について理解する | pp.90〜97 | |
精神分析 | 精神分析の基礎知識について理解する | pp.98〜120 | |
その後の精神分析 | その後の精神分析から学ぶ「関係性」を理解する。 | pp.121〜139 | |
遊戯療法 | 遊戯療法の基礎知識を理解する。 | pp.140〜146 | |
親-乳幼児心理療法 | 親-乳幼児心理療法の基礎知識を理解する。 | pp.147〜161 | |
心の問題の見立て | 事例から学ぶ | pp.162〜179 | |
試験 テキストを基に基礎知識の理解について論述形式で出題する。 |