最終更新日:2024年4月5日
C039
小児保健実習
保育現場における小児保健の実践的な知識と技術を習得する単位条件
面接 1単位教員
履修条件
なし
到達目標
1.子どもの保健Ⅰで学んだことを基礎に、乳幼児のいのちを護り、健康を維持増進するために必要な知識と技術を学ぶ。
2.乳幼児が生活するために少しでもよい環境を知り、環境設定できる力を養う。
3.養護技術や病気・緊急時の対応法を学び、保育現場で実践する力を身につける。
学習成果
・子どもの命を護る保育者としての使命を自覚することができ、保育者に求められる最少限必要な資質能力を身につけている。
・子どもの発達をしっかり理解したうえで、健康を維持増進するために必要な知識・技術が身についている
・保育現場での日々の生活を想像し、病気やケガの予防と対応法が理解できている。
テキスト教材
スクーリング時のテキストについては別途お知らせします。
参考図書
野原八千代『シードブック子どもの健康と安全』(建帛社)2019
厚生労働省『保育所における感染症対策ガイドライン』2018 URL:https://www.mhlw.go.jp
田中哲郎『保育園における事故防止と安全管理』(日本小児医事出版社)2016
評価の要点
1.出席状況(遅刻、早退、欠席)がよいか
2.授業計画に基づいて教授されている内容が理解されているか
3.グループワークでの発言や行動はよいか
1・2・3について総合的に判断して評価する。
評価方法と採点基準
スクーリングにて評価する。
・レポート 20%
・筆記試験 80%
履修上の注意事項や学習上のアドバイス
・授業中の不明事項に関しては、授業内または授業後にいつでも質問を受け付けます。分からないことをそのままにしないようにしましょう。
・演習時の身支度については指示に従ってください。忘れ物は、評価の対象になります。忘れ物をしないように気をつけましょう。
・身支度:髪の毛は一つにまとめ、爪は短く切り、アクセサリー・指輪ははずしておいてください。
白衣またはエプロンを持参してください。実習室は土足が禁止されていますので、必ず上履き(スリッパ不可)を持参してください。
備考・補足
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授業回数別教育内容 | 身につく資質・能力 | 学習範囲 (予習・復習を含む) |
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ガイダンス 本授業の概要、重要性を認識する。また、自己課題を認識し保育者としての力を身につける意欲を高める。 ・演習の班分け、身なり、注意事項について資料をもとに演習への理解を深める 「子どもの保健I」で学んだ内容の確認 ・子どもの特性及び病気の特徴 ・保育者の健康管理について |
授業科目の理解 自己課題の明確化 |
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講義(健康観察の理解) 健康観察について ①健康観察の意義 ②保育と情報収集 ③集団生活に向けての健康情報 ④健康観察の実際 |
健康観察の意義と方法の理解 | ||
講義(体調不良の子どもの対応1) 主な症状への対応法 ①発熱 ②発疹 ③けいれん ④嘔吐 ⑤下痢 ・水枕・ゆたんぽの使用方法と留意点 |
子どもに多くみられる症状の理解 体調不良時の対応法の理解 |
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講義(体調不良の子どもの対応2) 主な症状への対応法 ①咳、呼吸困難 ②脱水 ③便秘 体調不良の子どものケアに必要な技術Ⅰ ・くすり・浣腸の使用方法と留意点 |
子どもに多くみられる症状の理解 | ||
講義(体調不良の子どもの対応3) 体調不良の子どものケアに必要な技術Ⅱ ①体温・脈拍・呼吸の測定方法 ②湯たんぽ・氷まくら・氷のうなど ・バイタルサインの理解 ・体温計の種類と使用時の留意点 |
体調不良の理解 バイタルサインの理解と確認方法 |
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講義(子どもの事故とけがの実際を知る1) 1.発達と事故との関係 2.集団生活における子どもの事故特徴 3.日常的に頻度の高い事故の特徴 |
子どもの発達と事故との関係についての理解 | ||
講義(子どもの事故とけがの実際を知る2) 1.子どものケガへの対応(応急処置) ①外傷 ②やけど ③打撲(頭部、胸腹部、四肢) ④出血(鼻出血など) |
ケガへの応急処置の方法を知る |
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講義(子どもの事故とけがの実際を知る3) 1.子どもの中毒事故の予防 2.事故防止と安全教育 *レポート作成 |
子どもの事故の実態を知り、予防対策を考える | ||
実技(子どもの事故とけがの実際を知る4) 1.心肺蘇生について 2.誤飲・窒息の応急処置 3.三角巾の使用方法 |
心肺蘇生法の実際の理解 三角巾の使用方法 |
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実技(子どもの保健Ⅱの基本の理解と発育測定) 1.手洗いと身支度、環境整備の確認 2.保育者の姿勢と動作 3.乳児の抱き方と寝かせ方 4.発育測定と評価(身長、体重、頭囲、胸囲の計測)パーセンタイル法等による評価 |
清潔にすることの意義の理解 乳幼児の発育の理解 |
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実技(養護技術の習得) 1.授乳法、排気のさせ方、使用物品の消毒法 2.排泄介助(布おむつ、紙おむつでの介助方法)おまるの使用方法 3.衣服の果たす役割の理解と更衣の方法(乳児と幼児の違いの理解) |
養護技術の実践と理解 発達に応じた養護技 術の実践と理解 |
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講義(養護技術の習得と理解) 身体の清潔 ①身体の清潔の意義と目的 ②身体の清潔の方法 ③入浴と沐浴の留意点 ④身体各部の清潔の方法と理解 |
身体の清潔の意味の理解 清潔方法の理解 |
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実技(養護技術の実践) 身体の清潔の方法 沐浴の方法と留意点 身体の清潔の方法 |
沐浴や身体を清潔にする方法の理解 | ||
講義(個別的な配慮を要する子どもの対応) 体調不良の子どものケアに必要な技術Ⅲ ①くすりについて ・特別な配慮を必要とする子どもへの対応 ・障害のある子どもへの対応 |
保育所におけるくすりの取扱いについての理解 | ||
まとめ 講義(個別的な配慮を必要とするこどもへの対応)・心臓疾患、腎臓疾患等の慢性疾患 |
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試験 講義内容、演習内容を総合して筆記試験を行う |