最終更新日:2024年2月2日
C004
音楽実技Ⅰ(2016年度以前入学生用)
ピアノ実技単位条件
面接 2単位教員
履修条件
小学校教諭・幼稚園教諭・保育士資格取得希望者
到達目標
①幼児・児童の教育現場に求められるピアノの演奏技術、表現法の基礎を習得する。
②音楽実技II」に繋がるピアノ学習法の基礎を身につける。
③音楽的な感性、創造性の獲得を通して、豊かな人間性を培う事ができる。
④子どものうたを曲の表情に合わせて表現する力を身に付ける。
⑤マーチやスキップなど、子どもの動きに合わせて演奏する力を身に付ける。
学習成果
・小学校学習指導要領、幼稚園教育要領、保育所保育指針の領域(表現)のねらい、内容等を明確に述べる事ができる。
・ピアノの基礎的な演奏技術と音楽的表現の基礎が身についているという自覚が持てる。
・子どもの歌を曲の表情に合わせて表現する事ができる。
・マーチやスキップ等、子供の動きに合わせて演奏する事ができる。
テキスト教材
・音楽I研究室編『バイエル』(聖徳大学出版部)
・音楽I研究室編『アドバンスト・エチュード』(聖徳大学出版部)
・音楽I研究室編『子どもと遊ぼう!ピアノ・レパートリー』(聖徳大学出版部)
・音楽I研究室編『子どもと歌おう!《新版》幼児とともに』(聖徳大学出版部)
参考図書
・音楽I研究室制作 視聴覚補助教材『楽しく学べるバイエル』DVD
・音楽I研究室編『音楽I・音楽実技I「ポイント解説」』
・音楽I研究室作成 視聴覚補助教材『音楽I・音楽実技I〈視聴覚補助教材〉』DVD/VTR
評価の要点
シラバスに沿った総合的な演奏技術が身についているかを見る。
評価方法と採点基準
スクーリングにて評価する。
各回の試験(大学16回、地方4回)で評価する。
60点以上を合格とし59点以下は不合格とする。不合格の場合は合格するまで、その都度手続きを経て試験を受けること。
履修上の注意事項や学習上のアドバイス
・基礎技術の習得のためにバイエル(1・2段階)を十分に学習する事。特に後半(2段階)は次段階の試験合格には欠かせない技術曲である。
・ポイント解説(参考書)での受験・レッスンの受講は不可。
・コピー譜使用の場合は必ず台紙に貼付の事。
・バイエル終了後、A段階より入り課題番号順に進め(AE2、4、6の順)、必要な技術を獲得した後AE課題を進めるかピアノ・マーチ又は幼児とともにを学習・受験する事。
・1回の受験曲数は3曲以内とする。
・受験前には本学のレッスンを受講する事が望ましい。
・質問等ある場合は通信教育部学務課へ問い合わせる事。
備考・補足
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授業回数別教育内容 | 身につく資質・能力 | 学習範囲 (予習・復習を含む) |
|
バイエル:〜64番 大譜表、音部記号、拍子記号、音名と鍵盤の関係を理解する。音符、休符の種類と長さを理解する。レガートやスタッカート奏を学修する | フォーム・打鍵と脱力・拍子・拍節・音価 | 音を聴く・拍の意識 | |
バイエルハ長調〜85番 8分音符、臨時記号を理解する。アルベルティ・バス、音階奏、3度・6度重音奏、トレモロ奏、保持音を学修する。モティーフやフレーズを意識し音楽の流れを捉える。 | レガート奏・スタッカート奏・強弱 | 表現に必要な打鍵法を修得する | |
バイエル86番〜105番 16分音符を理解する。音(半音)階奏、付点奏、3度・6度重音奏、保持音を学修する。色々なリズムを感じ取るとともに、モティーフやフレーズを意識し音楽の流れを捉える。調性感やハーモニー感を養う。 | 左右の速い動き・リズム感・音楽表現 | 左右の速い動き・色々なリズム・表情の変化を感じる | |
アドバンスト・エチュード2番:単音・重音のスタッカート奏、和音のポジション移動を修得する。拍子を意識し、フレーズを捉える。 | 単音と和音のスタッカート奏・ポジション | スタッカート奏の応用練習 | |
アドバンスト・エチュード2番:単音・重音のスタッカート奏、和音のポジション移動を速いテンポで演奏する。拍子を意識し、フレーズを捉える。 | 拍子感・フレーズ感 | 拍子(2拍子)の意識・敏捷性 | |
アドバンスト・エチュード4番:左右の音階奏、和音のポジション移動を修得する。拍節を意識するとともに、音価や休符に気をつける。 | 左右の音階奏・ポジション移動・拍節感・フレーズ感 | 拍節の意識・音価・休符の意識 | |
アドバンスト・エチュード4番:左右の音階奏、和音のポジション移動を速いテンポで演奏する。拍節を意識するとともに、音価や休符に気をつける。 | 左右の速い音階奏・調性の変化 | 調性(転調)の意識 | |
アドバンスト・エチュード6番:左右のアルペジオと音階奏、ポジション移動を修得する。レガートとスタッカート奏を修得する。マーチ6番、おはようのうた:付点奏を学修する。躍動感を表現する。 | アルペジオ奏・音階奏・ポ ジション移動・付点奏 | 音階奏の復習とアルペジオ奏・付点奏の修得 | |
アドバンスト・エチュード6番:左右のアルペジオと音階奏、ポジション移動を速いテンポで演奏する。 マーチ9番:付点奏を学修する。3度、6度重音をレガートで演奏する。 さよならのうた:歌詞に合わせた抑揚を考える。 |
左右の速いアルペジオ・音階奏・付点奏 | 付点奏の子どもの曲への応用 | |
アドバンスト・エチュード9番:広音域の音階奏、アルペジオ奏、ポジション移動を修得する。転調を意識する。 マーチ22番:軽やかな付点奏を修得する。3拍子を感じる。 子鹿のバンビ:ワルツのリズム(3拍子)、メロディの流れ(フレーズ)を感じる。 |
広音域の音階奏・アル ペ ジ オ 奏・ポ ジション移動・付点奏 | 音階奏の応用と付点奏の修得 | |
アドバンスト・エチュード9番:広音域の音階奏、アルペジオ奏、ポジション移動を修得する。転調を意識する。 マーチ22番:軽やかな付点奏を修得する。3拍子を感じる。 アイアイ:躍動的なリズム表現(シンコペーションなど)を修得する。 |
速 い 音 階 奏・拍 節感・付点・色々なリズム表現 | ポジションの意識・表情の変化を感じる | |
アドバンスト・エチュード9番:広音域の音階奏、アルペジオを速いテンポで演奏する。 マーチ26番:和音による付点奏を修得する。表情の変化を感じる。 しゃぼんだま:和音上にあるメロディを響かせ。フレーズを意識する。 |
音階奏の応用・和音による付点奏・和音のレガート奏 | 音階奏・和音奏の応用 | |
アドバンスト・エチュード14番:両手音階奏、色々な和音奏(スタッカート等)を修得する。 マーチ22番:軽やかな付点奏を修得する。3拍子を感じる。 マーチ26番:和音による付点奏を修得する。表情の変化を感じる。 犬のおまわりさん:表情の変化に合わせた表現力を養う。 |
拍節感・ユ ニ ゾ ン奏・左右の音階奏・ 拍子感・フ レ ー ズ感・表情の変化 |
左右の音階や和音奏の応用・拍子の意識・感情表現 | |
アドバンスト・エチュード14番:速いアルベルティバス、ターン、トリル奏を修得する。 マーチ34番:付点奏の応用。拍節を感じながら躍動感を表現する。 うんどうかい:曲の表情を捉え躍動感を表現する。拍子を意識する。 |
色々な和音奏・左右の音量 バランス・ターン・付点奏 | 左右の音量バランスを聴く・躍動感 | |
アドバンスト・エチュード14番:メロディと伴奏の音量バランスを聴く。全曲を通す集中力を養う。 マーチ34番:付点奏の応用。拍節を感じながら躍動感を表現する。 |
左右の速い音階奏・ポジション移動・フレーズ感 | テンポ感・躍動感・敏捷性・フレーズ感 | |
試験 評価の要点に基づいて実施します。 演奏実技により学習成果を確認します。 |