最終更新日:2024年3月5日
A009
生活の科学Ⅱ
日常見られる現象を通して物理と化学を考えよう単位条件
通信 2単位教員
履修条件
なし
到達目標
人間が生活する上で欠かすことのできない、衣・食・住の環境の中にも、科学的な原理に基づくことや、長年にわたる科学の研究による成果が隠されている。ふだん意識することは少ないが、こうした日常の中にも「見えない科学」が存在することを知り、立ち止まって考えてみようとする意識を身につけることができる。さらには、誰もがこれまでに経験してきたと思われる数多くの自然現象についても、科学的な根拠に基づいて説明することができる。
学習成果
日常生活の中に存在する「見えない科学」を解き明かし、科学的に説明できる力を身につけるには、まず普段の生活の中で不思議に感じたり、疑問に感じたりする意識が大切である。こうした何気ない疑問でも、そのままで終わらせずに、パソコンや携帯電話の検索サイトで検索してみようとする意識を持つことで、より探究したいという関心・意欲を高めることができる。また、テキストに記載された数多くの事例を熟読することで、基礎的な科学知識を身につけ、さらには生活の便利さを支えている産業とそれらを取り巻く環境との関係についても学ぶことができる。
学習成果については、レポート課題と科目終了試験において評価する。
テキスト教材
木下昭一著『生活の科学II』(聖徳大学通信教育部)
参考図書
科学雑誌、各種図鑑など
評価の要点
○レポートについて
(1)教科書をよく読み、設問の意図に沿った内容で説明できているか。
(2)自然界における層状構造を十分に理解して、説明できているか。
(3)字数を守って提出できているか。
○科目終了試験について
(1)教科書等で学習した内容を活用しながら、設問の意図に沿って論述しているか。
評価方法と採点基準
レポート合格後の科目終了試験で評価する。
○レポートについて
(1)教科書から学んだことに基づき、科学的用語を的確に用いながら論理的に説明できているか。
(2)日常的にみられる現象を、自然界における層状構造を十分に理解し、科学的な根拠に基づいて説明できているか。
(3)字数を守って提出できているか。
○科目終了試験について
(1)設問の内容を十分に理解し、これまでに学習した内容を活かしながら的確に論述しているか。
○フィードバックについて
(1)レポートは講評で伝える。
(2)科目終了試験は、講評及び別途伝える。
履修上の注意事項や学習上のアドバイス
(1) テキストをよく読み、聞いたことのない言葉や初めて知った内容については、参考図書や図鑑などを見て調べてみること。また、テレビで特集する科学番組の内容は映像も美しく参考になると思われるので、普段から科学に目を向けるような意識を持つこと。
(2) レポート作成に当たっては、インターネット検索による情報の入手も効果的だが、丸写しするのではなく、自分の言葉に置き換えて記録すること。
レポート課題
提出数 2第1課題
第1設題
第1章から第5章にわたって、科学的な見方や考え方を学ぶが、人間は科学技術を発達させてきたおかげで大変便利な生活を営めるようになった。しかし、その陰では環境問題など、犠牲にしてきたものも多いはずである。人間が、地球環境に大きな負荷をかけることなく生活していくためにはどのようにしたら良いか。この点についてあなたの考えを具体的に記しなさい。
第2課題
第1設題
第6章は、生活の中の不思議として、水・光・電気などを扱った。これらの学習における基本的な知識は、幼児・児童教育の分野においても大切な内容である。あなたの身の回りで体験したことのある自然現象をひとつ選んで述べるとともに、その現象についてテキストに記された四層構造を使って科学的に説明しなさい。
備考・補足
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授業回数別教育内容 | 身につく資質・能力 | 学習範囲 (予習・復習を含む) |
|
○第1章 科学と技術 (1)現代の生活と科学との関連性 |
○科学に対する興味・関心 | P.1〜P.4 内容の理解(0.5時間) | |
○第1章 科学と技術 (2)四層構造とは何か |
○自然界における層状構造の知識 | P.4〜P.9 内容の理解(1時間) | |
○第2章 衣の科学 (1)衣服に関する科学 |
○衣服に関する科学の知識 | P.10〜P.16 内容の理解(0.5時間) | |
○第3章 食の科学 (1)でんぷんに関する科学 |
○でんぷんに関する科学の知識 | P.17〜P.20 内容の理解(0.5時間) | |
○第3章 食の科学 (2)脂肪やたんぱく質に関する科学 |
○脂肪やたんぱく質に関する科学の知識 | P.20〜P.25 内容の理解(0.5時間) | |
○第3章 食の科学 (3)発酵食品等に関する科学 |
○発酵食品等に関する科学の知識 | P.25〜P.30 内容の理解(0.5時間) | |
○第4章 住の科学 (1)暖房や冷房における科学 |
○冷暖房に関する科学の知識 | P.31〜P.36 内容の理解(0.5時間) | |
○第4章 住の科学 (2)建築における科学 |
○建築における科学の知識 | P.37〜P.40 内容の理解(0.5時間) | |
○第5章 生活環境の科学 (1)人間を取り巻く環境における科学 |
○環境における科学の知識 | P.41〜P.48 内容の理解(1時間) | |
○第6章 生活の中の不思議 (1)水と空気に関する科学 |
○水と空気に関する科学の知識 | P.49〜P.54 内容の理解(1時間) | |
○第6章 生活の中の不思議 (2)水と空気の持つエネルギーに関する科学 |
○エネルギーに関する科学の知識 | P.54〜P.58 内容の理解(1時間) | |
○第6章 生活の中の不思議 (3)光に関する科学 |
○光に関する科学の知識 | P.58〜P.63 内容の理解(1時間) | |
○第6章 生活の中の不思議 (4)電気の持つエネルギーに関する科学 |
○電気エネルギーに関する科学の知 | P.64〜P.70 内容の理解(1時間) | |
○第6章 生活の中の不思議 (5)摩擦電気や放射能に関する科学 |
○摩擦電気や放射能に関する科学の知識識 | P.70〜P.74 内容の理解(1時間) | |
○まとめ | ○生活の中の科学に関する意欲の育成 | 総復習(3時間) | |
試験 |