最終更新日:2024年7月10日
D060
基礎看護
養護教諭として実践に生かせる看護の知識・技術の習得単位条件
通信 2単位教員
履修条件
なし
到達目標
①看護や健康の定義を把握し、ライフサイクルに合った看護が理解できる。
②看護の展開方法を理解できる。
③看護の基礎に必要なコミュニケーション、観察の技術を習得できる。
④生活環境の調整、感染予防に必要な看護技術を習得できる。
⑤発熱、腹痛など急性の症状に対して、基本的な対応を身につけることができる。
学習成果
(1)看護や健康の定義と看護の必要性について、例をあげて説明できる。
(2)看護の展開方法について、要点が説明できる。
(3)看護の対象に関わり、コミュニケーション技術を活用した観察ができる。
(4)安全で快適な生活環境を、整備することができる。
(5)発熱や腹痛などの症状に対して、養護教諭として基本的な対応ができる。
テキスト教材
新藤伸子他『養護教諭、看護師、保健師のための 新版 学校看護』(東山書房)
評価の要点
レポート………課題を的確にとらえ、参考文献も活用し、まとめられているかで評価します。
科目終了試験…養護教諭にとって、必要な基礎看護の知識が習得できているかで評価します。
評価方法と採点基準
レポート合格後の科目終了試験で評価します。
レポート
①課題の内容を理解し、整理されている
②自分の言葉で記述している
③正しい知識をもとにしている
ことを重視します。
科目終了試験
①看護の根本的知識が理解できている
②概念や看護の方法を、自分の言葉で説明できる
ことを重視します。
履修上の注意事項や学習上のアドバイス
テキストを繰り返し読み、分からないところは別の書籍などで調べるなど努力をしてください。
それぞれの単元のポイントを、自分の言葉で説明することを意識して学習をすすめてください。
レポート課題
提出数 2第1課題
第1設題
養護教諭に求められる看護の能力を踏まえて、以下の2点について考察してください。
①学校における看護活動の特質
②養護教諭の役割
第2課題
第1設題
テキスト第3章~第5章の援助技術編の内容から一項目選び、そのしくみや方法(看護)などを、ポイントを示して説明してください。
レポートの始めに、選んだ項目を明記してください。
項目例:援助技術(体位、移動、睡眠など)、急性期(発熱、腹痛など)・慢性期(気管支喘息、アレルギー性皮膚炎など)の看護技術から、1つ選んでください。
備考・補足
← 表が横スクロールします →
授業回数別教育内容 | 身につく資質・能力 | 学習範囲 (予習・復習を含む) |
|
1.看護と健康 学校看護とは?養護の定義、看護の定義を比較しましょう |
看護の概念や看護の本質が説明できる | まえがき(3ページ)、第1章10~14ページ | |
1.看護と健康 子どもと家族・学校・地域の理解、健康の捉え方について検討しましょう |
健康の指標を説明できる | 第1章15~44ページ | |
1.看護と健康 アセスメント 緊急度の判断 系統的アセスメント |
健康課題を系統的に解決していくプロセスを理解できる | 第2章45~78ページ | |
1.看護と健康 学校看護技術(1) セルフケア |
子どもにとってのセルフケアを理解できる | 第3章84〜87ページ | |
1.看護と健康 学校看護技術(2) 日常生活を支える技術 |
日常生活でのケアが理解できる | 第3章88〜100ページ | |
1.看護と健康 学校看護技術(3) 安全・安楽に関する技術 |
安全・安楽の定義を説明できる | 第3章101〜134ページ | |
2.看護の対象の理解 子どもの成長発達への理解 |
ライフサイクル毎の看護の特質が理解できる | 第1章19~21ページ | |
3.看護方法 看護の基礎として必要な技術:コミュニケーション、観察とフィジカルアセスメント、 |
基本的な看護方法を理解できる | 第3章80~83ページ、第2章50~52ページ | |
3.看護方法 看護の基礎として必要な技術:バイタルサインの測定、身体各部の測定、感染予防 |
基本的な看護方法を理解できる | 第2章57~78ページ、第3章109~125ページ | |
3.看護方法 生活環境の調整と援助技術:生活環境の調整、ベットメーキング、衣服の着脱 |
基本的な看護方法を理解できる | 生活環境の調整/第3章104~105ページ、ベットメーキングと衣服の着脱は各自で動画等を検索し方法を調べる | |
3.看護方法 身体的ニードの充足と援助技術:安楽な体位の援助、ボディメカニクス、体位変換、移動の援助 |
基本的な看護方法を理解できる | 安楽な体位の援助とボディメカニクス/第3章129~133ページ、移動の援助/第3章135~141ページ | |
3.看護方法 診療に伴う看護:与薬、罨法、包帯法 |
基本的な看護方法を理解できる | 与薬/第6章283~287ページ、罨法/第3章126~129ページ、包帯法/第3章148~158ページ | |
4.学校におかる看護 急性期にある子どもへの対応 |
急性期の症状を訴える人に対する看護を説明できる | 第4章173~213ページ | |
4.学校における看護 慢性疾患のある子どもへの対応 |
慢性期の症状を訴える人に対する看護を説明できる | 第5章215~257ページ | |
4.学校における看護 特別な支援を要する子どものケア |
特別な支援の方法について説明できる | 第6章259~302ページ | |
試験 看護に関する基礎知識を確認する問題と看護方法を説明する問題が中心となる。要点や意味を的確に説明できるようにすること。 レポート課題も見直しておくこと。 |