最終更新日:2024年2月25日

1年次入学生:2年 3年次編入学生:- 短期大学部:-
文学部 文学科

U130

近代哲学・思想Ⅰ

〈中国思想〉再発見

単位条件

通信 2単位

教員

海老江 康二

履修条件

なし

到達目標

 中国思想史の中で重視されるべき諸概念と、それらの近代までの質的展開を理解し、宋から清末までの中国思想の展開がどのようなものであるかを理解する。

学習成果

1. 中国思想史の中で重視されるべき「公」などの概念の特質を、日本の思想などとの比較を通して理解できている。またそれらの概念が、中国の近代に至るまで、どのような質的展開を遂げたのかを理解できている。
2.宋から清末までの中国の哲学、政治、経済思想の展開のあらすじを理解できている。

テキスト教材

溝口雄三『(中国思想〉再発見』(左右社)2010

参考図書

溝口雄三『中国の公と私』(研文出版)1995


戸川芳郎・蜂屋邦夫・溝口雄三『儒教史』(山川出版社)1987


小島毅『朱子学と陽明学』(放送大学)2004


島田虔次『朱子学と陽明学』(岩波新書)1967

評価の要点

『履修と学習の手引』『シラバス・レポート課題集』の注意事項など、諸規定を必ずお守りください。
教科書(テキスト教材)の趣旨内容が的確に理解されているかどうかが、評価の要点になります。

評価方法と採点基準

レポート合格後の科目終了試験で評価します。
 レポートは、学習レポートとしての基本的な形式を充たしていることを前提に、教科書(テキスト教材)の内容がきちんと理解されていて、全体及び各章の趣旨内容が的確にまとめられているかどうかが、評価の基準になります。
 レポートと科目終了試験が同じ課題とは限りませんが、学習内容の要点を的確に述べていただくことは同様になります。

履修上の注意事項や学習上のアドバイス

 『履修と学習の手引』『シラバス・レポート課題集』の注意事項など、諸規定を必ずお守りください。
テキスト教材全体を熟読し、きめ細かく正確に理解してください。レポート作成については、文章表現、引用・参考文献の注記など、一般的な常識に従ってください。

レポート課題

提出数 2

第1課題

横書きパソコン印字可
[1600]

第1設題

溝口雄三『〈中国思想〉再発見』左右社 の第二章から第四章の三章分を、章ごとにまとめよ。

第2課題

横書きパソコン印字可
[1600]

第1設題

溝口雄三『〈中国思想〉再発見』左右社 の第九章と第十章の二章分を、宋学、陽明学の興りと展開などをふまえて、章ごとにまとめよ

備考・補足

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授業回数別教育内容 身につく資質・能力 学習範囲
(予習・復習を含む)
中国の天(上)-日本との比較 中国の天の理解 第一章 p4-22
中国の天(下)-天譴から天理へ 中国の天の理解 第一章 p22-35
中国の理(上)-日本との比較 中国の理の理解 第二章 p36-47
中国の理(下)-理気世界観 中国の理の理解 第二章 p48-66
中国の自然 中国の自然の理解 第三章 p67-82
中国の「公」(上)-日本との比較 中国の「公」の理解 第四章 p83-97
中国の「公」(下) 中国の「公」の理解 第四章 p97-109
宋学の興り 宋学の興りの理解 第五章 p110-124
宋学の展開
宋学の展開の理解 第六章 p125-138
陽明学の興り 陽明学の興りの理解 第七章 p139-155
陽明学の展開 陽明学の展開の理解 第八章 p156-169
16・7世紀の転換(上)-君主観の転換 16・7世紀の転換の理解 第九章 p170-182
16・7世紀の転換(下)-田制論の新しい展開 16・7世紀の転換の理解 第九章 p182-194
清代から近代へ(上)-「封建」から地方分権へ 清代から近代への理解 第十章 p195-207
清代から近代へ(下)-「大同」の近代思想 清代から近代への理解 第十章 p207-221
科目終了試験