最終更新日:2024年1月7日
U135
東洋史概説
アジアの歴史単位条件
通信 2単位教員
履修条件
アジアの歴史全体を概観します。東洋史の基礎知識を修得し、中国、インド、西アジア(イスラーム世界)などの諸文化圏の理解を深めることを目標とする。
到達目標
アジア史全体を視野に入れた学習を通して、各文化圏の関連性を理解するとともに、世界史におけるアジア史の意味も考えられる。
学習成果
鈴木俊著『東洋史要説 新稿版』(吉川弘文館)
テキスト教材
鈴木俊著『東洋史要説 新稿版』(吉川弘文館)
参考図書
『アジア歴史事典』(平凡社)
評価の要点
1:レポート課題を通して東洋史についての理解を深められたかを重視。
2:レポート作成においては、複数の文献を利用し、自分の言葉でまとめる。
3:インターネットのみ利用したり、コピーして作成されたレポートは不可。
4:実証的、論理的なレポート、文献収集の努力などを評価。
5:科目終了試験ではテキスト内容から出題。用語は正確に表記できること。
評価方法と採点基準
レポート合格後の科目終了試験で評価する。
レポート:以下の点を評価
1 課題を正確に捉えているか。
2 論理的な文章か。
3 複数文献を読み込んでいるか。
科目終了試験:以下の点を評価
1 用語の理解が正確か(漢字も含め)。
2 説明が適切か。
履修上の注意事項や学習上のアドバイス
1: 歴史の学習では「なぜ?」の問いかけが大切です。どうしてその様になったのか? その因果関係を追求するとともに、その時代やその後に与えた影響など理解を広げてみましょう。
2: 日常の学習においては、テキストのキーワードを中心に、その事項を説明できるようにノートをまとめると良いでしょう。試験対策にもなります。年表や地図帳の利用も大切です。
レポート課題
提出数 2第1課題
以下の各設題から1つ選び、レポートを作成しなさい。
第1設題
中国における官吏登用制度の変遷について説明しなさい。
第2設題
朝貢体制について説明しなさい。
第2課題
以下の各設題から1つ選び、レポートを作成しなさい。
第1設題
イスラーム商人の活動について説明しなさい。
第2設題
中央アジア探検と日本の関わりについて述べなさい。
備考・補足
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授業回数別教育内容 | 身につく資質・能力 | 学習範囲 (予習・復習を含む) |
|
東洋史の意義、アジアの地理と風土。時代区分 | 東洋史の扱う地域の風土的特徴や時代区分を理解する。 | テキスト:序説 | |
アジア文化の黎明:アジア文化の誕生から形成 | アジアの文化圏形成と古代文明発生について理解する。 | テキスト: p8〜25 | |
西南アジア文化圏の成立 | 西南アジア文化圏の諸相や地中海文化圏との関連性を理解る。 | テキスト: p26〜31 | |
インド文化圏の成立 | インド文化圏の成立、インド世界の統一、文化について理解する。 | テキスト: p31〜37 | |
中国文化圏の成立 | 春秋戦国時代から秦漢帝国時代について理解する。 | テキスト: p37〜53 | |
イスラーム文化圏の形成 | イスラーム教成立の状況とイスラーム世界の広がりを理解する。 | テキスト: p55〜59 | |
インド文化圏の発展 | インド文化圏の発展をグプタ朝ヴァルダナ朝を中心に理解する。 | テキスト: p59〜63 | |
中国文化圏:分裂と統一 | 中国の三国時代から隋唐帝国までの歴史を理解する。 | テキスト: p63〜90 | |
東西交渉 | 陸路と海路の東西交渉の諸相を理解する。 | テキスト: p92〜99 | |
中国社会の変化(宋から元) | 宋〜元時代を中心に理解する。 | テキスト: p101〜127 | |
中国社会の変化(明から清) | 明〜清中期、朝鮮半島の状況を中心に理解する。 | テキスト: p127〜147 | |
トルコ民族の活躍と西アジアの変動 | 内陸アジアのトルコ系諸勢力とインドのムガール朝の状況を理解する。 | テキスト: p147〜156 | |
西洋人のアジア進出とアジアの近代化 | ヨーロッパ人のアジア進出とその影響を理解する。 | テキスト: p159〜182 | |
帝国主義下のアジア | 帝国主義下における中国を中心に民族運動、革命運動への動きを理解する。 | テキスト: p184〜208 | |
第二次世界大戦とアジア | 日本帝国主義とアジア各国の関係、戦後の各国の動向を理解する。 | テキスト: p211〜232 | |
試験 テキスト内容から出題。テキストの用語についての学習と各歴史事項について理解を試す。用語の理解を中心に説明できるように学習すること。試験形式は穴埋め(筆記)と論述(説明)問題を組み合わせて出題する。 ※ インターネットの情報は利用しない方がよいでしょう。記述内容に問題があることが多い。学習には著者や情報源がはっきり明記されたものを利用するべきです。またテキスト以外に多くの文献を読み込むことが必要です。最寄りの公共図書館でもかなりの文献や事典類(『アジア歴史事典』、『イスラム事典』など)が手に入ります。活用しましょう。 |