漢文学

履修条件

なし

到達目標

漢字の基本的構造と漢文訓読の歴史を踏まえ、漢文で書かれた作品を思想・歴史・文学の各ジャンルにわたって具体的に読み、その内容と特色を理解することによって、初等教育において国語を指導する上で必要となる漢語・漢文の専門的知識を身につける。

学習成果

(1)漢字の基本的な構造を踏まえ、漢字の表す意味を正しく理解することができる。
(2)漢文訓読法の歴史を踏まえ、訓点を用いて漢文を正しく訓読し、文意を理解することができる。
(3)中国・日本の代表的な漢文作品の特質を歴史的変遷の中で位置づけ、理解することができる。

テキスト教材

中村璋八編『原典対照　中国思想文学通史』（明治書院）1984

参考図書

大島正二『漢字と中国人－文化史をよみとく－』（岩波新書）2003
金　文京『漢文と東アジア－訓読の文化圏』（岩波新書）2010
沖森卓也編著『漢文資料を読む』（朝倉書店）2013
前野直彬編『中国文学史』（東京大学出版会）1975
松原朗・佐藤浩一・児島弘一郎『教養のための中国古典文学史』（研文出版）2009
林田慎之助『漢詩のこころ　日本名作選』（講談社現代新書）2006

評価の要点

・ レポートでは、教科書・参考図書の記述について、作品の原文やその他の文献によって確認・検証されているかを重視する。
作品の原文は、「新釈漢文大系」（明治書院）・「全釈漢文大系」（集英社）を用いてよい。なお、参考文献の明記は必須である。
・ 試験では、学習範囲中の一部について一題を出題する。そのため、あらかじめ学習範囲全体について復習し、どの分野が出題されても対応できるようにしておくことが望ましい。

評価方法と採点基準

レポート合格後の科目終了試験で評価する。
・レポート評価：教科書と参考図書をよく読み、要点を的確に把握しているか。
・試験評価：問題を的確に捉え、内容に重要事項の不足や誤りがなく、適切な表現で論述しているか。

履修上の注意事項や学習上のアドバイス

教科書だけではすべての分野をカバーできないので、必ず、参考図書やその他の関連文献も読むこと。
特に、文学史に関する重要事項については、参考図書『教養のための中国古典文学史』を参照するとよい。
実際に、作品をできるだけ多く読むよう心がけて欲しい。

備考・補足

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