最終更新日:2024年4月9日
N172
保育内容・言葉
保育内容の領域「言葉」について学ぶ単位条件
通信 1単位教員
履修条件
なし
到達目標
乳幼児が言葉を獲得していく発達過程と、それにかかわる保育者の役割、実践の中での課題などを学び、領域「言葉」のもつ意義と役割を修得する。
乳幼児の言葉の発達を育むための望ましい指導の方法を身に付ける。
学習成果
1.幼稚園教育要領・保育所保育指針の領域「言葉」のねらい、内容、内容の取扱いの重要性が理解できる。
2.乳幼児期の言葉の発達過程や言葉の障害について理解できる。
3.絵本、童話、言葉遊び等の児童文化財について学び、言葉と遊びについての実践力を身に付けることができる。
4.乳幼児の言葉を育むための保育者の援助について理解し、実践力を身に付けることができる。
テキスト教材
村石昭三編著『保育内容:領域「言葉」』(聖徳大学短期大学部通信教育部)
参考図書
文部科学省『幼稚園教育要領解説 平成30年』(フレーベル館)2018
厚生労働省『保育所保育指針解説 平成30年』(フレーベル館)2018
評価の要点
・領域「言葉」のねらい、内容を理解し、説明できる。
・乳幼児期の言葉の発達や言葉の障害について理解し、説明できる。
・児童文化財や教材の特性について理解し、説明できる。
・乳幼児の言葉を育むための保育者の援助について理解し、説明できる。
評価方法と採点基準
レポート合格後の科目終了試験で評価します。
科目終了試験100%
・問題に正対していること。
・用語の説明が適正であること。
履修上の注意事項や学習上のアドバイス
○テキスト、参考資料の幼稚園教育要領解説、保育所保育指針解説を熟読のこと。
○レポート作成について
・課題に正対していること。課題の趣旨、特に の部分を落とさないように書くこと。
・文章の構成が整い、論旨が一貫していること。誤字・脱字、内容に誤りのないこと。
・自分の考え、意見が入り、説得力のあること。テキスト、参考文献の引用、要約だけでは不十分である。
○科目終了試験の際の注意事項
・教科書について、その内容を概観し、把握しておくこと。特に、学習指導書 第3項・第4項を読むこと。
レポート課題
提出数 1第1課題
第1設題
幼稚園や保育所及び家庭での幼児の言葉(つぶやき会話)の記録を取りましょう。(一人の幼児を対象としてもよいし、不特定の子どもたちの会話でもよい)
それを基にして、その子が周囲の状況から何を感じ取りそれをどう表現しているか、さらに、その子どもの心の動き(気持ちやイメージ、思考など)の推測や言葉の発達過程、特徴的な用語(例.喃語、一語文、未熟構音等やその説明)などについて記述しましょう。
※記録を取る時は、子どもの年齢、その言葉が発せられた状況なども、読み手に伝わるように記述すること。
備考・補足
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授業回数別教育内容 | 身につく資質・能力 | 学習範囲 (予習・復習を含む) |
|
言語教育の流れと課題 ・幼児にとっての言葉とは何か ・言語教育の歴史 |
領域「言葉」への課題探求心 | テキスト第1章 60分 | |
幼稚園教育要領・保育所保育指針 領域「言葉」 ・領域「言葉」のねらい、内容、内容の取扱い |
領域「言葉」の基礎的知識 | テキスト第2章・第 3章 60分 幼稚園教育要領解説 P.213-232 保育所保育指針解 説P.156-167、 P248-266 | |
領域「言葉」の指導計画 ・保育の中で「言葉」を指導するとは ・保育者の留意点 |
保育を計画する力 | テキスト第4章 60分 | |
乳幼児の言葉の特性 ・自分の名前 ・物の名前 ・空間・時間語 |
乳幼児の発達的特徴の理解 | テキスト第5章 60分 | |
言葉の発達としつけ ・言葉の発達(0〜3歳) ・ひとり立ちのしつけ |
乳幼児の発達的特徴の理解 | テキスト第6章 60分 | |
子どもの言葉と論理 ・類概念 ・因果関係 ・比喩 |
幼児の発達的特徴の理解 | テキスト第7章 60分 | |
子どもの言葉と文化 ・言葉と環境 ・韻の世界 ・『スイミー』の読み聞かせ |
幼児の発達的特徴の理解 | テキスト第8章 60分 | |
文字の習得過程 ・習得のための基礎能力 ・鏡文字と筆順の誤り |
保育内容に関する基礎的知識 | テキスト第9章 60分 | |
言葉遊び・文字遊び ・「音」からの語づくり・「語」からの文づくり・「語」からの概念づくり |
教材の特性の理解 | テキスト第10章 60分 | |
絵本・童話を読む ・絵本『ちいさいおうち』を読む ・日本の童話 ・外国の童話 |
教材の特性の理解 | テキスト第11章・ 第12章 60分 | |
お話づくりと創造性 ・ファンタジー ・お話づくりの技法 |
実践的な技能と表現力 | テキスト第13章 60分 | |
言葉の障害 ・言葉に障害をもつ子ども ・言葉に障害がある子どもの指導 |
幼児の発達的特徴の理解 | テキスト第14章 60分 | |
幼児の言葉・保育者の言葉 ・問いかけの文脈 ・こんな時どう答える? |
実践的な技能と表現力 | テキスト第15章 60分 | |
言語教育の流れと課題 ・幼児にとっての言葉とは何か ・言語教育の歴史内容 |
領域「言葉」の基礎的知識 | 学習指導書第1項 60分 | |
保育の状況と言葉かけ ・状況と考察 ・状況と処置 |
実践的な技能と表現力 | 学習指導書第2項・ 第3項・第4項 60分 | |
試験 ・用語の説明 ・状況に応じた保育者の望ましい援助 ・領域「言葉」に関する問題(言葉の発達や障害、言語教育の変遷等、文字の指導等) について等 |