最終更新日:2024年4月9日
N173
保育内容・造形表現
造形美術表現と鑑賞の理論と実践単位条件
教員
履修条件
なし
到達目標
目的
保育の造形指導に必要な理論と実践力を身につけ、造形教育の意義を説明できるようになる。
到達目標
1. 幼稚園教育指導要領及び保育所保育指針、幼保連携型認定こども園教育・保育要領でで示されている内容「表現」の領域の幼児の造形指導に関する事項を演習を通して理解できる。
2.授業や実習を通して学んだことから、造形教育の意義について説明できる。
3.造形指導に関する指導案を作成し、ねらいと環境構成、保育者の援助を関連づけて計画できる。
4.保育者にふさわしい教材や指導方法を研究することができる。
学習成果
1.授業目標に揚げる4項目を修得し、幼児教育実習や保育実習に活かすことができる。
2.造形に関する指導計画の立案や実践力は、授業内の演習や発表を通して身につけることができる。
3. 授業で学んだ造形に関する発達段階の理解は、他教科で学ぶ発達段階と関連付けて考えられるようにすると共に、幼児教育実習や保育実習を通して確認することができる。
テキスト教材
スクーリング時のテキストについては別途お知らせします。
※使用予定テキスト(配本対象外)
『子どもの造形表現~ワークシートで学ぶ 第2版』(開成出版)2019
参考図書
文部科学省『幼稚園教育要領解説 平成30年』(フレーベル館)2018
厚生労働省『保育所保育指針解説 平成30年』(フレーベル館)2018
内閣府文部科学省厚生労働省『幼保連携型認定子ども園 教育・保育要領』(フレーベル館)2017
・授業には、スケッチブック、色鉛筆、水彩絵具一式、クレヨン、材料を事前に準備しておくこと。(大学から手紙にてご連絡します。)
評価の要点
以下の内容についてポートフォリオ(造形ノート)にまとめ、提出をしたものを評価する。
1.毎時の授業への取り組み、表現及び鑑賞への関心、意欲、態度
2.表現課題作品
3.課題ごとの学習過程の振り返りと考察
4.授業内の発表、指導案、造形教育の意義についてのレポート。
評価方法と採点基準
1.表現課題作品と学修過程の振り返りを考察、指導案、レポート。(80%)
2.授業内の発表。(20%)
履修上の注意事項や学習上のアドバイス
・教科書は、第1回目の授業に必ず持ってくること。
・授業に必要な準備は、事前に説明する。
・造形芸術に興味、関心を強く持っていること、発展的な学習ができ、成果を上げることができる。
備考・補足
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授業回数別教育内容 | 身につく資質・能力 | 学習範囲 (予習・復習を含む) |
|
ガイダンス 教科書「子どもの造形表現~ワークシートで学ぶ~第二版」を使用し、授業の目標、学習の方法、計画を知る。 ・授業で必要なものの確認 |
知識 思考力・判断力・表現力等 学びに向かう力、人間性等 |
予習:シラバスを読む 10分 | |
「紙芝居DE自己紹介」①課題の理解 アイデアスケッチ スケッチブックを使用してページをめくったり簡単な仕組みを作り動かしたりしながら自己紹介をする。 ・コミュニケーションを目的とした表現を研究する。 ・幼児の前で使用できるように制作する。 ・本時はアイデアスケッチを行う。 |
知識・技能 思考力・判断力・表現力等 |
復習:アイデアスケッ チの完成30分 | |
「紙芝居DE自己紹介」②試作 アイデアスケッチをもとに制作する。 ・仕掛けなどについては、試作をし構想を練る。 |
知識・技能 思考力・判断力・表現力等 |
予 習:材 料 等 の 準 備 10分 復習:仕組み等の試作 30分 制作を進める | |
「紙芝居DE自己紹介」③制作 文字の大きさ太さ、色彩の明示性等分かりやすさを考察し制作を進める。 |
知識・技能 思考力・判断力・表現力等 |
予習:発表準備10分 復習:作品が完成しな かった場合完成させる 60分 | |
「紙芝居DE自己紹介」④発表 研究討議 振り返りと考察 コミュニケーションが取れるように、話し方や表情など工夫し発表する。 ・互いに鑑賞し合い、それぞれの良さを味わい参考にする。 |
知識・技能 思考力・判断力・表現力等 学びに向かう力、人間性等 |
復習:振り返りと考察 10分 (幼児の前で行った場 合は、その振り返りと 考察もまとめる) | |
「油粘土で遊ぼう」①テーマによる制作 身近な教材の油粘土を使って、素材に親しみながら特性を知り、指導法を研究する。 ・本時は「テーマ」による制作を行う。 ・完成したら撮影をする。 |
知識・技能 思考力・判断力・表現力等 |
復習:振り返りと考察 学習のまとめ | |
「油粘土で遊ぼう」②技法による制作 簡単な「技法」から展開して作品を制作する。 ・簡単な道具を使って工夫して表現する。 ・完成したら撮影をする。 |
知識・技能 思考力・判断力・表現力等 |
復習:振り返りと考察 学習のまとめ | |
「油粘土で遊ぼう」③イメージによる制作 「粘土の妖精」を題材に、環境と結びつけながらイメージを広げ表現する楽しさを味わう。 ・完成したら鑑賞し合い、互いの作品の良さを味わう。 |
知識・技能 思考力・判断力・表現力 学びに向かう力・人間性 |
復習:振り返りと考察 学習のまとめ | |
造形ノートまとめ① これまでに学んだ内容を造形ノートにまとめる。 形や色彩、構成などを工夫し見る人に視覚的に分かりやすく伝えられるようにする。 |
知識・技能 思考力・判断力・表現力等 |
復習:これまでの学習 内容のまとめを完成さ せる30分 | |
「なんでも版画」①版の制作 コラグラフ、スチレン版画などの幼児が楽しく取り組める版の制作。 ・版画の種類や指導法、技能等についても学ぶ。 ・本時は版の制作を行う。 |
知識・技能 思考力・判断力・表現力等 |
復習:版の完成10分 | |
「なんでも版画」②搾り コラグラフ、スチレン版画などの幼児が楽しく取り組める版の制作。 ・版画の種類や指導法、技能についても学ぶ。 ・本時は版の搾りを行う。 |
知識・技能 思考力・判断力・表現力等 学びに向かう力、人間性等 |
予習:振り返りと考察 学習のまとめ10分 | |
「マジックロール」 映像メディア表現の基礎として、2枚の絵で動く作品を制作する。 ・映像メディアに関するVTRの視聴 ・制作 ・完成したものは互いに鑑賞し合う。 |
知識・技能 思考力・判断力・表現力等 学びに向かう力、人間性等 |
復習:作品を完成させ る10分 | |
「指導案を立てる」 授業や実習で学んだ体験を基に、幼稚園教育要領「表現」のねらいに沿った造形表現の指導案を作成する。 |
知識・技能 思考力・判断力・表現力等 学びに向かう力、人間性等 |
復習:指導案を完成さ せる10分 | |
「子どもにとって何故、造形的表現活動が大切か?」 今までの学習や幼児教育実習、保育所実習等を通して体験的に学んだことをもとに、造形表現の意義について自分の考えを記述する。 |
知識・技能 思考力・判断力・表現力等 学びに向かう力、人間性等 |
復習:論文の完成30分 | |
造形ノートまとめ② これまでに学んだ内容を造形ノートにまとめる。 形や色彩、構成などを工夫し見る人に視覚的に分かりやすく伝えられるようにする。 自己評価票、振り返りと考察を記入することにより、自己の成長を確認する。 |
知識・技能 思考力・判断力・表現力等 学びに向かう力、人間性等 |
復習:造形ノートの完 成60分 | |
試験 学習した課題内容及び指導案やレポート等を造形ノートにまとめる。 造形ノートの提出 |