最終更新日:2024年2月26日
C011
教育方法学
子どもと協働して豊かな学びを単位条件
通信 2単位教員
履修条件
なし
到達目標
教育を人と人が関わり合う未知の未来に向けた活動と捉え、その豊かな教育的関係を築くための場の構想と計画、活動を展開するコミュニケーション、新たな教育活動を生み出す構成的評価等の教育方法学的な基礎を身につける。
学習成果
・具体的な教育活動について、目標、活動、評価などの視点で説明することができる。
・具体的な調査データをもとに教育方法について検討し、新たな教育のあり方について考えを持つことができる。
・子どもたち一人ひとりの持っている多様な学ぶ力を理解して、教育活動をデザインすることができる。
テキスト教材
土橋永一『子どもと歩む教育方法学』(聖徳大学通信教育部)2017
参考図書
日本教育方法学会『戦後教育方法研究を問い直す』(明治図書)1995
M.ロックシュタイン『遊びが子どもを育てる』(福村出版)2014
N.ルーマン『社会の教育システム』(東京大学出版会)2004
R.J.マルザーノ、J.S.ケンドール『教育目標をでデザインする』(北大路書房)2013
P.グリフィン、B.マクゴー、E.ケア編『21世紀型スキル』(北大路書房)2014
J.バーグマン、A.サムズ『反転授業』(東京大学出版会)2014
評価の要点
・「未知であり続ける未来」に向けた教育活動を、子どもと協働して取り組もうとしているか。
・具体的な教育実践において、子どもの生活する環境を理解して、その環境から活動を生み出すことを大切にしているか。
・子どもと協働して学習や活動の場を構築することが考えられているか。
・活動を展開するコミュニケーションや評価の方法について考えられているか。
という観点で評価します。
評価方法と採点基準
レポート(パソコン印字・Web提出可)では、
・具体的な教育活動やデータを取り上げ、目標、活動、評価の視点で考察しているか。
科目終了試験(論述)では、
・テキストにある基本的な用語を理解しているか。
履修上の注意事項や学習上のアドバイス
ご自身の経験されたことを大切にして(考察の対象として)、学習を進めてほしい。
レポート課題
提出数 2第1課題
次の1〜5の中から1つ選んでください。
第1設題
ご自身の経験から、思い出に残る「学級」をひとつ取り上げ、教育方法の視点から考察しなさい。
第2設題
ご自身の経験から、思い出に残る「授業」をひとつ取り上げ、教育方法の視点から考察しなさい。
第3設題
ご自身の経験から、思い出に残る「行事」をひとつ取り上げ、教育方法の視点から考察しなさい。
第4設題
ご自身の経験から、思い出に残る「学校外の学習」をひとつ取り上げ、教育方法の視点から考察しなさい。
第5設題
ご自身の経験から、思い出に残る「地域の行事」をひとつ取り上げ、教育方法の視点から考察しなさい。
第2課題
次の1〜5の中から1つ選んでください。(レポートに使用する調査データは、文部科学省のホームページ、都道府県教育委員会のホームページ、民間の研究機関のホームページなどで探してください。)
第1設題
「子どもの生活」に関する最近の調査データをもとに、未来の教育方法について論じなさい。
第2設題
「子どもの学習」に関する最近の調査データをもとに、未来の教育方法について論じなさい。
第3設題
「子どもの夢」に関する最近の調査データをもとに、未来の教育方法について論じなさい。
第4設題
「子どもと地域」に関する最近の調査データをもとに、未来の教育方法について論じなさい。
第5設題
「教育の国際比較」に関する最近の調査データをもとに、未来の教育方法について論じなさい。
備考・補足
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授業回数別教育内容 | 身につく資質・能力 | 学習範囲 (予習・復習を含む) |
|
教育活動の社会的な側面と私的な側面 ・社会的な活動としての教育 ・人が人を教育するということ |
教育を二つの側面から捉える | 第1章 | |
教育という活動 ・いつ、どこで、誰に ・対象、内容、場と時間 |
教育活動の基本的な要素を理解する | 第2章 | |
教えたことと学んだこと ・学ぶ側の事情で変わる ・試す、見倣うという学びの力 |
学びの多様さについて理解する | 第3章 | |
学びながら学ぶ力を育てる子どもたち ・動いて学ぶ ・倣って学ぶ ・言語で学ぶ ・文化で学ぶ |
学ぶ環境と多様な学び方について理解する | 第4章 | |
学習集団と教育活動 ・教室や保育室の座席配置と活動 ・授業形態、活動形態 |
学習集団の多様な意味を考える | 第5章 | |
教育活動を計画する ・目標、展開、評価 ・教育活動のシステム |
教育活動をシステムとして捉える | 第6章 | |
教育方法としての話す活動 ・集団に話して教える方法 ・集団で聞く側の目が暇になる |
人が人に話すことについて考える | 第7章 | |
学習の場をつくる ・提示物と提示方法 ・学習者と一緒に動く場をつくる |
学習者と活動する場をつくる | 第8章 | |
教育方法と言語コミュニケーション ・学習者の言葉を受け取る ・授業言語の経歴分析 |
聴くことの大切さを理解する | 第9章 | |
学習活動が展開する ・学ぶ活動の質と教える活動 ・ナショナルカリキュラムを包み込む |
活動の成果から新たな活動を生み出す | 第10章 | |
教育活動の評価 ・目標に対する分析的評価 ・個や活動について理解する構成的評価 |
学習の成果を多角的に評価する | 第11章 | |
教育活動と時間 ・人と人の教育関係を捉える枠組み ・新たな教育活動と新たな学習 |
新たな教育が生まれる機会を待つ | 第12章 | |
メディアと教育 ・ビデオ授業、反転授業 ・人間関係の弱い学習と評価 |
多様なメディアの活用について考える | 第13章 | |
個の学びと社会的な評価 ・教え合い、学び合う社会 ・個の学習成果の認証 |
個の学びを多面的に捉える | 第14章 | |
未知であり続ける未来と教育 ・教育は子どもと協働して小さな文化を創る活動 |
新たな教育活動を構想する | 第15章 | |
試験 ・教育方法に関する基本的な用語について説明する ・幼児教育や学校教育における具体的な教育活動について説明する。 |