最終更新日:2024年4月10日

1年次入学生:2年 3年次編入学生:3年 短期大学部:-
心理・福祉学部 共通
心理・福祉学部 心理学科
心理・福祉学部 社会福祉学科

L001

法学

法的思考、法的認識、法的判断という「法律的な物の考え方」を養う

単位条件

面接 2単位

教員

斎藤 靜敬

履修条件

なし

到達目標

今日の法治国家のもとにおけるわれわれの日常生活関係は、つねに法的な判断を要求される数多くの具体的事例に直面します。従って、法律的素養をつけることが必要です。そこで、法の演ずる役割と必要性を考察し、法とは、一体何であるかを理解してもらいます。

学習成果

共同の社会生活を維持していくためには、一定の秩序すなわち、法が必要であることが理解できました。これら法的判断を要求される事例に直面した場合、法的思考、法的認識、法的判断という、「法律的な物の考え方」を体得することにより、これらの事例に対処することが可能になります。

テキスト教材

スクーリング時のテキストについては別途お知らせします。

評価の要点

学習した結果、学習の目的、達成すべき、法的思考、法的認識、法的判断という「法律的な物の考え方(legal mind)」を体得したか、どうかが重要です。

評価方法と採点基準

スクーリングにて評価します。
スクーリング時の試験は、テキスト・ノートの持込みを自由とする論述式の問題です。問題に対して、深く理解しているか、どうかをみます。
それによって評価します。

履修上の注意事項や学習上のアドバイス

1.面接授業は、短時間(3日間)に、多くのことを履修しますので、体調を整えておくことが必要です。
2.面接授業の際は、出版社は問いませんので、「六法全書」があれば、持参して下さい。

備考・補足

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授業回数別教育内容 身につく資質・能力 学習範囲
(予習・復習を含む)
ガイダンス
法とは何か
法律的素養を身につける。 六法全書を用意す る。
六法
六法全書でいう六法とは
数多くの法律のうち六法について。 憲法・民法・商法・ 民事訴訟法・刑法・ 刑事訴訟法
現代社会における法の役割・必要性
①法の本質 ②法と法則 ③法の構造
共同の社会生活を維持するために、一定の秩序、法が必要 「社会あるところに 法あり」とはどうい うことか?
法と道徳
①法と道徳との差異 ②法と道徳との関係
法と道徳について1区別  2関係について養う。 法は「道徳の最小限 度」の意味は?
法の目的
①法の理念としての正義 ②法的安定性
法の知念としての正義、法的安定性を把握。 ラードブルッフの法 哲学の本を読んでみ よう。
法の淵源(成文法)
①憲法 ②法律 ③命令 ④規則 ⑤自活法規 ⑥条約
成文法の種類として、憲法、法律、命令、規則...など理解 憲法と条約がある場 合、どちらが上位か。
法の淵源(不文法)
①慣習法 ②判例法 ③条理
不文法の種類として、慣習法、判例法...など理解 判例法は如何にして 成立するか?
法の適用
①法の適用の意義 ②事実の確定 ③法を適用する手続 ④法を適用する機関
法の適用の際事実の確定が如何に大切であるか。 法の解釈、適用は行 政機関でも行ってい る。
法の解釈
①法の解釈の必要性 ②概念法学と自由法論 ③法の解釈
抽象的に規定されている法の意味内容を明確化する。 電気窃盗事件(大判 明 治36年5月21 日)について調べる。
法の効力
①法の妥当性と実効性 ②法の効力の根拠 ③法の形式的効力(時・場所・人)
法の妥当性と実効性について、理解 妥当性のない法は、 悪法と呼ばれてい る。
権利・義務
①権利(法と権利・権利の分類・権利の行使) ②義務(義務の概念・義務の分類)
権利濫用の法理と、権利・義務との関係について理解 権利の乱用として、 「信玄公旗掛け松枯 死事件」の判例を調 べる。
身近な法律(婚姻・相続)
①民法の第四編 ②民法の第五編
婚姻の成立、効力、解消と相続に関しての知識を体得。 民法の参考書を読 む。
犯罪と刑罰
①犯罪論 ②刑罰論 ③各種の犯罪
刑法は、「善良な市民のマグナ・カルタ」といわれていますが、その意味を把握。 刑法の参考書を読 む。
裁判の手続(刑事・民事)
①司法権 ②裁判所の組織(四級五種類) ③上訴制度(控訴・上告)
刑事、民事自信の裁判所の管轄と審級についての理解 裁判所に行って傍聴 してくる。
まとめ
法律的なものの考え方、見方を養う。
最低限必要な法的知
識の体得。
法とは、一体何であ るかの認識。
試験