最終更新日:2024年4月9日

1年次入学生:- 3年次編入学生:- 短期大学部:1年
短期大学部 保育科

N184

子ども家庭支援の心理学

子どもの育ちとその家庭についての心理学的理解と支援

単位条件

通信 2単位

教員

大熊 光穂

履修条件

なし

到達目標

1. 生涯発達についての心理学的知識を習得し、初期経験の重要性について説明できる。
2. 家族・家庭の機能を理解し、親子や家族関係について発達的な視点から見ることができる。
3. 子育て家庭をめぐる現在の社会的状況と課題について理解し、説明することができる。
4. 子どもの精神保健とその課題について説明できる。

学習成果

1. 乳幼児期から老年期までの生涯発達について理解し、その過程を説明できる。
2. 子どもを囲む家族や家庭の意義と機能を理解し、保育士として必要な家庭支援の基本姿勢と専門的知識を身につけることができる。
3. 子育てを取り巻く現代の社会的状況を説明でき、多様な家庭に対する支援の基本姿勢と専門的知識を身につけることができる。
4. 子どもの心の健康に関する知識が身につき、保育の現場で見られる特徴的な子どもの問題に対応することができる。

テキスト教材

相良順子・小泉左江子編『子ども家庭支援の心理学』(ナカニシヤ出版)2020

参考図書

・本郷一夫・神谷哲司編著『子ども家庭支援の心理学』(建帛社)2019
・松本園子・永田陽子・長谷部比呂美・日比暁美・堀口美智子著『子ども家庭支援の心理学』(ななみ書房)2019

評価の要点

・レポートについては、課題の意味を理解し、課題の要求するところを的確に捉えた内容であるか、テキストだけでなく参考文献も踏まえてまとめてあるか、を重視して評価します。
・科目終了試験は論述式です。記述内容が子ども家庭支援の心理学の知識に基づいた的確な内容であるかどうかで評価します。

評価方法と採点基準

・レポートについては、課題の意味を理解し、課題の要求するところを的確に捉えた内容であるか、テキスト以外の文献も踏まえてまとめてあるか、を重視して評価します。また、文献からの引用がある場合、本文中ならびに文献欄に明記していない場合は減点します。書式・字数が規定通りでない場合は不合格とします。
・科目終了試験は論述式です。記述内容が子ども家庭支援の心理学の知識に基づいた的確な内容であるかどうかで評価します。また、字数不足は不合格とします。

履修上の注意事項や学習上のアドバイス

・子どもや子育て家庭をめぐる社会的状況に関心を持ち、新聞その他メディアの情報にも意識を向けましょう。
・テキストを繰り返し読み、参考書欄にあげたもの以外にも、関連する図書、新聞記事、Webの情報等も参考にしてレポートを作成してください。レポートは課題の趣旨をしっかり理解し、序論、本論、結論という構成で、論理明快に書くこと。第三者が読んでも理解できるような文章を心がけてください。
・参考文献から引用する場合は、レポート本文中と文献欄に必ず引用元や引用部分(ページ)を明記すること。Webからの引用の場合も同様に著者名(分かる場合)、Webページのタイトルとアドレス(URL)、アクセスした日時を明記すること。

レポート課題

提出数 2

第1課題

パソコン印字可
[2400字程度]

第1設題

生涯発達に関する心理学理論を1つあげて、各発達段階の発達課題と心の健康上の問題について述べなさい。

第2課題

パソコン印字可
[2400字程度]

第1設題

1、2のいずれか1課題を選択
1.様々な配慮や支援を要する家庭について概観し、保育者としての支援の在り方について述べなさい。
2.保育者の視点に立ち、子育て家庭をめぐる現代の社会的状況と課題について述べなさい。

備考・補足

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授業回数別教育内容 身につく資質・能力 学習範囲
(予習・復習を含む)
授業を開始するにあたって:シラバスを熟読する 授業の目的や学習方法の理解 シラバスを読む (30分)
乳幼児期から学童前期の発達:乳幼児期から学童前期の発達を理解する。 乳幼児期・学童前期の発達の知識 教科書 p.3~ p.12 (30分)
学童後期から青年期にかけての発達:学童後期から青年期にかけての発達を理解する。 学童後期から青年期にかけての発達の知識 教科書 pp.13-22 (30分)
成人期/老年期における発達:成人期および老年期の発達を理解する。 成人期および老年期の発達の知識 教科書 pp.23-35 (30分)
親子関係と家族関係の理解:親子関係、家族関係について心理学的な視点で理解する。 親子関係、家族関係についての心理学的視点と理解 教科書 pp.39-49 (30分)
子育ての経験と親としての育ち:子育ての経験が親としての育ちにどう関わるか理解する。 親としての育ちについての理解 教科書 pp.50-61 (30分)
子育てを取り巻く社会状況:少子高齢化とその背景や子育て支援施策の動向について理解する。 現代の子育て環境の問題の理解 教科書 pp.65-76 (30分)
ライフコースと仕事・子育て:ライフコースの中で仕事と子育ての意味を考える。 生涯発達の視点からの子育ての理解 教科書 pp.77-88 (30分)
多様な家庭とその理解:多様な家庭の存在を理解し、支援の在り方を考える。 多様な家庭への支援を考える力 教科書 pp.89-102 (30分)
特別な配慮を要する家庭:特別な配慮を要する家庭を理解し、支援の在り方を考える。 特別な配慮を要する家庭への支援を考える力 教科書 pp.103-112 (30分)
不適切な養育等が疑われる家庭:虐待を中心とする不適切な養育が疑われる家庭への支援について考える。 不適切な養育への支援を考える力 教科書 pp.113-126 (30分)
子どもの生活・生育環境とその影響:生育環境が子どもの発達に及ぼす影響を理解する。 生育環境の影響についての理解 教科書 pp.129-137 (30分)
子どもの心の健康にかかわる問題:子どもの心の様々な問題を理解する。 子どもの心の健康についての理解 教科書 pp.138-150 (30分)
子どもの心を健康に保つための保育者の役割:子どもの心を健康に保つための保育者の役割と対応方法を考える。 子どもの心の健康を保つための保育者としての役割 教科書 pp.151-156 (30分)
まとめ:授業内容についての総復習 子ども家庭支援の在り方の理解
試験
800字以上1,000字程度の論述式の試験を行います。2問のうち1問を選んで解答してください(「評価の要点」、「評価方法と採点基準」を参照のこと)。