最終更新日:2024年4月23日

1年次入学生:1年 3年次編入学生:3年 短期大学部:-
児童学部 児童学科

C202

初等教科研究・理科

胞子と種子の関係を探る

単位条件

通信 1単位

教員

田邉 光子

履修条件

なし

到達目標

小学校理科の学習内容に取り上げられている植物の割合は大きい。これらの植物の基礎知識と、花や種子が植物全体の中でどのように進化してきたのかを、体験を通して理解することが重要である。
小学校とのつながりを見据えて、植物の基礎知識を正確に理解するために、テキスト内容の理解だけでなく、実際の観察やスケッチ等を通して、子ども達に正しく説明することが出来るようにする。

学習成果

●地球の進化の歴史の中で、独立栄養生物の植物とそれを食する動物たちは、地球上の環境の変化によって様々な変遷を遂げてきた。植物を中心に考えると、現在地球上で最も繁栄している植物たちは海と湿地中では胞子植物、陸上では種子植物たちである。これら胞子植物と種子植物における、現在までに説き明かされている両者の関係について学び、進化の基礎知識を身につけることができる。
●身の回りの植物に興味関心をもち、観察する体験を通して、胞子と種子について実感を伴った理解をすることができる。

テキスト教材

西田誠『タネの生いたち』(聖徳大学通信教育部)
鎧禮子『理科I』(聖徳大学通信教育部)

参考図書

西田治文『植物のたどってきた道』(日本放送出版協会)
戸部博『植物自然史』(朝倉書店)
岩槻邦男・馬渡峻輔監修、加藤雅啓編集『植物の多様性と系統』(裳華房)

評価の要点

●レポート
・課題に対する正確な知識と理解があるか、スケッチ画を含むレポート内容はきちんと書かれているか等を評価する。
●科目終了試験
・論述テストとして、問題に対して理解した事を的確に答えているか、記述表現が適切であるか等を評価する。

評価方法と採点基準

レポート合格後の科目終了試験で評価する。
●レポートは課題ごとに記載すべき1〜6が正しく的確に記入され字数1600字を満たしているもの、正確な知識と理解に基づいた内容が記述されているもの、自分で観察して描いた詳細なスケッチ画が添付されたものを合格と評価する。
●科目終了試験はテキスト内容を正しく理解したうえで、きちんと説明が述べられているものを合格と評価する。

履修上の注意事項や学習上のアドバイス

レポートは、観察結果や考察について関連文献で確認の上提出して下さい。

レポート課題

提出数 1

第1課題

テキストの本文中に示されている次の研究課題の内、1設題を選んで提出しなさい。

横書きパソコン印字可
[1600]

第1設題

研究課題1
レポートに記載すべきこと。
1.材料 2.観察の手順と方法 3.観察結果 4.考察 5.感想 6.観察年月日
(注)スケッチ画は、別紙を用意して原画を描き提出のこと。

第2設題

研究課題6
レポートに記載すべきこと。
1.材料 2.観察の手順と方法 3.観察結果 4.考察 5.感想 6.観察年月日
(注)スケッチ画は、別紙を用意して原画を描き提出のこと。

備考・補足

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授業回数別教育内容 身につく資質・能力 学習範囲
(予習・復習を含む)
シダから種子植物へ 一個の化石の発見を発端とするテキストのテーマの理解。 テキスト 10〜16頁 (指導書3〜9頁)
植物の仲間とその特徴、分けるにあたっての問題点 シダ植物と種子植物の関係の理解。 17〜35頁 (7〜9頁)
いろいろな花 サクラ、イネ、ドクダミ、マツ、ソテツの花の理解。 36〜50頁 (10〜14頁)
花とは何か 花とは葉が化けて出来た(例:八重咲きの花)ことについての理解。 51〜64頁 (14〜18頁)
シダの一生 シダ類の胞子葉についての理解。 65〜76頁 (18〜22頁)
シダ植物と種子植物 花は胞子葉の集団であることの理解。 77〜91頁 (22〜25頁)
シダ植物の花 花は咲いても種子の出来ない植物があることの理解。 92〜107頁 (25〜32頁)
同型胞子から異型胞子へ シダ植物の胞子に大小の区別があるものがあることの理解。 108〜125頁 (32〜36頁)
もう一度種子と胞子の比較 胞子と種子のちがいについての理解。 126〜145頁 (37〜41頁)
石炭紀の森で 鱗木の大胞子嚢をおおう突起の理解。 148〜174頁 (41〜47頁)
被子植物への道 針葉樹類の祖先についての理解。 175〜191頁 (47〜52頁)
犬吠埼の浜辺で 仁平じいさんの見つけた化石についての理解。 192〜205頁 (52〜54頁)
被子植物の祖先 原始的な花のつくりについての理解。 205〜208頁
原始的な多心皮の花と進化した花のつくりの違い モクレンやコブシとサクラやツツジの花のつくりのちがいの理解。 208〜209頁 (54〜55頁)
まとめ 三億年の植物の歴史についての理解。 210〜211頁
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