最終更新日:2024年3月29日
1年次入学生:3年
3年次編入学生:3年
短期大学部:-
教育学部 児童学科
W053
保育の心理学
乳幼児・児童の発達心理学単位条件
通信 2単位教員
齋藤 有
履修条件
なし
到達目標
乳幼児期・児童期の発達心理学の基礎を習得し、それを日常の子ども理解に生かす力を育成する。
学習成果
①乳幼児期・児童期の発達心理学の基礎的な知識を正確に身につける。
②乳幼児期・児童期の発達心理学の基礎的な知識を日常や保育の文脈に適用することができる。
テキスト教材
相良順子・村田カズ・大熊光穂・小泉左江子著『保育の心理学―子どもたちの輝く未来のために―第3版』(ナカニシヤ出版)2018
評価の要点
①基本的な発達心理学の用語について正しく説明できる。
②具体的な子どもの姿について基本的な発達心理学の用語を用いて説明し、より良い関わりについて論じることができる。
評価方法と採点基準
レポートでは、正しく理論を理解し、日常の子どもの姿と関連付けられているかどうか、理論をふまえて、望ましい子どもの発達環境について考察できているかどうかを評価する。
科目終了試験では、レポート範囲に限らず、テキスト全体から基本的事項やポイントとなるところを出題し、知識の定着を確認する。
履修上の注意事項や学習上のアドバイス
テキストを精読してください。テキスト内の重要な概念(太字箇所)についてまずは理解しましょう。その上で、その概念が日常の子ども理解にどのように役立つのか、これまでの自分自身の経験や、今現在の周囲にいる子どもの姿を思い浮かべ、考えてみましょう。
レポート課題
提出数 2第1課題
横書きパソコン印字可
[1600]
第1設題
ピアジェの発達理論において乳幼児期の知的発達はどのように説明されているか、子どもの遊び方の変化に着目しながら論じてください。
第2課題
横書きパソコン印字可
[1600]
第1設題
子どもが養育者との間に愛着を形成するまでにはどのような過程があるでしょうか。愛着の定義、子どもの身近にいる大人の役割にも言及しながら論じてください。
備考・補足
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授業回数別教育内容 | 身につく資質・能力 | 学習範囲 (予習・復習を含む) |
|
子どもの発達を学ぶのはなぜか | 発達を学ぶことと日常の子ども理解との関連が分かる。 | p.3-7 | |
子どもの発達と環境 | 発達を作り出す要因と、その中の「環境」の捉え方が分かる。 | p.19-27 | |
見ることから考えることへ | 乳児の視覚や知覚の特徴と、乳児を対象とした研究方法が分かる。 | p.37-39 | |
ピアジェの発達理論:感覚運動的知能の段階 | 理論に照らし合わせて出生から2歳頃までの知的発達の様相が分かる。 | p.39-42 | |
ピアジェの発達理論:表象的知能の段階 | 理論に照らし合わせて幼児期から児童期までの知的発達の様相が分かる。 | p.42-45 | |
情緒の発達 | 乳幼児期の情緒の表出、および読み取り能力の発達について理解する。 | p.46-49 | |
自己の形成 | 自我や自己制御といった乳幼児期に生じる自己の発達とその支援について理解する。 | p.49-55 | |
ことばの発達:ことばの準備期 | ことばを獲得する以前のコミュニケーションの特徴を理解する。 | p.56-58 | |
ことばの発達:話しことばの発達 | 初語の獲得から幼児期に至るまでの話しことばの発達の様相が理解できる。 | p.58-59 | |
ことばの機能の発達 | 外 言・内 言 の 区 別と、ことばの行動調整機能について理解できる。 | p.59-63 | |
基本的信頼感の獲得:養育者をひきつける | 養育者をひきつける乳児の行動について理解できる。 | p.69-71 | |
基本的信頼感の獲得:愛着の形成 | 愛着はどのような過程を経て形成されるのかを理解できる。 | p.71-77 | |
人との関わり:他者の気持ちを理解する | 幼児期の心の理論の獲得と、その発達過程が理解できる。 | p.78-82 | |
遊びの発達 | 遊びの定義と、遊びの中で培われる力について理解できる。 | p.83-88 | |
児童期の発達 | 児童期における道徳性や自己理解の発達や仲間関係の特徴が理解できる。 | p.130-134 | |
試験 評価の要点に基づいて実施。 |