最終更新日:2024年3月12日

1年次入学生:2年 3年次編入学生:3年 短期大学部:-
文学部 文学科

U016

英語史Ⅰ

英語という言語の構造変化と社会背景の変化を探る

単位条件

通信 2単位

教員

教員未定

履修条件

なし

到達目標

(1)授業の目的
英語はいつ、どのようにして生まれ、どのような変化を経て現在のような言語になったのかについて、時代背景や社会状況の変化と合わせて考え、英語という言語の理解を深めることを目的とする。
(2)授業構成と到達目標
1古英語・中英語・近代英語・現代英語という4つの時期のそれぞれの英語の特徴を時代順に詳しく理解できる。
2言語変化についての事実と変化に関係した時代背景や社会状況について理解を深められる。

学習成果

(1)英語という言語は固定した変化しない実体ではなく、常に変化していく動的実体と捉えられるようになる。
(2)英語は字母、綴り方、発音、語形、語順、語の意味など、言語のすべての側面で変化するという認識ができる。
(3)英語という言語の歴史上の変化には社会情勢や時代背景が関わっていることが理解できる。
(4)これまで以上に英語という言語に興味が持てるようになり、英語の学習に力が入る。

テキスト教材

中尾俊夫、寺島迪子著『図説英語史入門』(大修館書店)1988

評価の要点

(1)テキストおよび参考書等をよく読み、英語史の内容を十分に理解しているか。
(2)レポートは課題に忠実で、記述内容に偏りがなく、バランスのとれたものになっているか。
(3)具体例が適切に提示されていて、誤記・脱字がなく、読みやすい日本語になっているか。

評価方法と採点基準

レポートは上記の評価の要点をすべて満たしている場合、合格とします。
最終評価は科目終了試験の成績のみでおこないます。

履修上の注意事項や学習上のアドバイス

レポートの内容が課題から外れたり、具体例の提示のないもの、判読しづらい日本語が目立つものが少なくありません。大学の専門科目という認識をもって、基礎学力を身につけ、その上で課題に取り組んでください。レポートを読む側の目線で加筆・削除を何度もくり返すと、読みやすく、分かりやすいレポートに仕上がります。英文・和文を問わず、悪筆は読みにくいので、丁寧に書いてください。

レポート課題

提出数 2

第1課題

横書きパソコン印字可
[1600]

第1設題

古英語の言語特徴について、具体例をあげて詳しく説明しなさい。

第2課題

横書きパソコン印字可
[1600]

第1設題

中英語の言語特徴について、具体例をあげて詳しく説明しなさい。また、中英語が成立した要因についても簡単に説明しなさい。

備考・補足

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授業回数別教育内容 身につく資質・能力 学習範囲
(予習・復習を含む)
はじめに 英語史の全体像が理解できる。 目次からテキストの構成を学ぶ。
序章(その1) 英語の変種の言語特徴が理解できる。 テキストの3-9頁
序章(その2) 音変化の法則が理解できる。 テキストの10-16 頁
2章 英語の始まりー古英語期(2.1節) 古英語成立前後の様子が理解できる。 テキストの17-30 頁
2章 英語の始まりー古英語期(2.2節、2.3節、2.4節) 最古の英語の文献などがわかる。 テキストの31-42 頁
2章 英語の始まりー古英語期(2.5節) 中英語の音声事情が解できる。 テキストの43-50 頁
2章 英語の始まりー古英語期(2.6節) 現代英語の語形と言語変化がわかる。 テキストの51-60 頁
2章 英語の始まりー古英語期(2.7節、2.8節) 古今の英文法の相違などがわかる。 テキストの61-76 頁
3章 中英語期(3.1節) 中英語成立の経緯などがわかる。 テキストの77-88 頁
3章 中英語期(3.2節) 中英語の特徴や文献の詳細がわかる。 テキストの88-94 頁
3章 中英語期(3.3節、3.4節) 標準英語の成立の経緯などがわかる。 テキストの94-99 頁
3章 中英語期(3.5節) 言語接触の影響の大きさがわかる。 テキストの99- 103頁
3章 中英語期(3.6節) 中英語の音体系と音変化がわかる。 テキストの103- 111頁
3章 中英語期(3.7節) 語形変化の仕組みがわかる。 テキストの112- 118頁
まとめ 中英語の全体像が理解できる。 テキストの3-118 頁
試験
科目終了試験をおこないます。Sは90点以上、Aは80点から89点まで、Bは70点から79点まで、Cは60点から69点まで、Dは59点以下とします。