最終更新日:2024年2月15日
U102
日本文学特講Ⅱ
物語と生きる―『源氏物語』を中心に―単位条件
通信 2単位教員
履修条件
なし
到達目標
王朝物語は言葉や思想、文化・歴史、生きる知恵、人間とは何か等、様々なことを教えてくれたり、虚構の世界に遊ぶ楽しさを教えてくれたりする。日本文学特講IIでは、『源氏物語』に登場する女君について、その描写から性格・容姿・感情・生き方などを探る。物語に描かれた人々の喜怒哀楽を味わい、生き方を理解した上で、物語文学の特質を明らかにすることを目標とする。
学習成果
・文学作品を読んで、人生を深く省察することができる力を育む。
・日本古典文学を通じて様々な価値観のあることを知り、他者と協調・共存できる力が身につく。
・豊かな教養と広い視野を持って社会に貢献できる人になることができる。
・先人から日本文化を継承し、次世代に伝えてゆくといった役割を担えるだけの力が身につく。
・日本人としてのアイデンティティーを確立し、国際社会でも活躍できる教養が身につく。
テキスト教材
・瀬戸内寂聴『源氏物語の女君たち』(NHK出版)2008
参考図書
・新編日本古典文学全集『源氏物語』1〜6(小学館)
・『人物で読む源氏物語』全20巻(勉誠出版)
・三田村雅子『NHK 100分de名著 紫式部 源氏物語』(NHK出版)
評価の要点
〈レポート課題〉
・作品をよく読んでいるか。具体例が的確か。
・レポートとしての体裁が整っているか。
〈科目終了試験〉
・記述式問題を出題。分かりやすく説明しているか。また、論旨は明快か。
評価方法と採点基準
レポート合格後の科目終了試験で評価する。
科目終了試験(筆記) 100%
・各設問で問われていることについて、正確に答えているかどうか。
・5W1Hが明確であるかどうか。
・具体例が具体的であるかどうか。
以上を総合して評価する。
履修上の注意事項や学習上のアドバイス
・実際に作品をよく読むこと。
レポート課題
提出数 2第1課題
※実際に作品を読んだことが分かるようにまとめること。また、テキストや研究書等の丸写しをしないように。
第1設題
学習の内容(授業回数別教育内容)のうち、1〜15の登場人物で興味のある人物を一人選び、性格や生き方について具体例を挙げて説明しなさい。その上で、物語の中で果たした役割を述べさない。
第2課題
いずれか1設題を選択
※実際に作品を読んだことが分かるようにまとめること。また、テキストや研究書等の丸写しをしないように。
第1設題
『源氏物語』に描かれた嫉妬心について、具体例を挙げて説明しなさい。
第2設題
『源氏物語』に描かれた不義密通について、具体例を挙げて説明しなさい。
第3設題
『源氏物語』に描かれた結婚について、具体例を挙げて説明しなさい。
第4設題
『源氏物語』に描かれた出家について、具体例を挙げて説明しなさい。
備考・補足
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授業回数別教育内容 | 身につく資質・能力 | 学習範囲 (予習・復習を含む) |
|
桐壺の更衣 | 「桐壺の更衣」について説明できる。 | テキスト「桐壺の更 衣と藤壺」 | |
藤壺の宮 | 「藤壺の宮」について説明できる。 | テキスト「桐壺の更 衣と藤壺」 | |
葵の上 | 「葵の上」について説明できる。 | テキスト「葵の上と 紫の上」 | |
紫の上 | 「紫の上」について説明できる。 | テキスト「葵の上と 紫の上」 | |
六条の御息所 | 「六条の御息所」について説明できる。 | テキスト「六条の御 息所」 | |
夕顔 | 「夕顔」について説明できる。 | テキスト「夕顔」 | |
空蟬 | 「空蟬」について説明できる。 | テキスト「空蟬と末 摘花」 | |
末摘花 | 「末摘花」について説明できる。 | テキスト「空蟬と末 摘花」 | |
朧月夜の君 | 「朧月夜の君」について説明できる。 | テキスト「朧月夜の 君」 | |
明石の君 | 「明石の君」について説明できる。 | テキスト「明石の君 と玉鬘」 | |
玉鬘 | 「玉鬘」について説明できる。 | テキスト「明石の君 と玉鬘」 | |
女三の宮 | 「女三の宮」について説明できる。 | テキスト「女三の宮」 | |
雲居の雁と落葉の宮 | 「雲居の雁」と「落葉の宮」について説明できる。 | テキスト「雲居の雁 と落葉の宮」 | |
宇治の大君と中の君 | 宇治の「大君」と「中の君」について説明できる。 | テキスト「宇治の大 君と中の君」 | |
浮舟 | 「浮舟」について説明できる。 | テキスト「浮舟」 | |
試験 ・筆記試験。記述式問題を出題。(ノート・テキスト・プリント等持込不可) |