最終更新日:2024年2月27日
W125
教育心理学
乳幼児の発達と教育の心理学単位条件
通信 2単位教員
履修条件
なし
到達目標
教育心理学は、育ちゆく人が学ぶこと、その学びを支え育ちを促すことを心理学の立場から追究する学問である。本科目では乳幼児期に焦点を当て、学校教育における学びへとつながる展望のもと、乳幼児期の子どもの発達と学習およびこれに関連する諸要因について心理学的な視点から理解できるようになることを目標とする。
学習成果
・乳幼児期の子どもの発達と学びを理解することができる。
・学習に関する基礎的な理論を理解することができる。
・子どもの育ちと学びを支える実践的な対応について理論的に考えることができる。
テキスト教材
高櫻綾子『子どもの育ちを考える教育心理学』(朝倉書店)2021
参考図書
榎本博明『わかりやすい教育心理学』(サイエンス社)2021
鎌原雅彦・竹綱誠一郎『やさしい教育心理学 第5版』(有斐閣アルマ)2019
評価の要点
レポート:乳幼児の発達と学習に関する心理学の基礎的な知識を身につけているか。
科目終了試験:教育心理学の観点から子どもの育ちと学びを理論的に説明し、実践的なイメージをもって考察することができるか。
評価方法と採点基準
レポート合格後の科目終了試験で評価する。
科目終了試験は、乳幼児の発達と学習に関する心理学的な見方を身につけ、適切に説明し考察しているかを基準に評価する。
履修上の注意事項や学習上のアドバイス
・学習範囲を熟読し、参考書等の他の文献も積極的に参照して、学ぶべき内容や用語を正しく理解してください。
・他の科目の学習内容と関連する部分も多くあります。子どもが発達し学んでいく過程とそれを支える要因について、様々な知識を結びつけながら理論的にとらえていってください。
レポート課題
提出数 2第1課題
第1設題
アタッチメントとはどのような概念であるかを説明し、発達におけるアタッチメントの重要性について論じなさい。ただし以下の語をすべて用いること。
安全基地 内的ワーキングモデル 学びに向かう力 |
第2課題
第1設題
動機づけの定義を述べた上で、動機づけを高めるために考えられる方法について、いくつかの視点から論じなさい。ただし以下の語をすべて用いること。
期待 価値 外発的動機づけ 内発的動機づけ 原因帰属 |
備考・補足
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授業回数別教育内容 | 身につく資質・能力 | 学習範囲 (予習・復習を含む) |
|
生涯発達 | 発達の定義と生涯発 達について理解する |
第1章 p.2~5 | |
発達と環境 | 環境が発達に及ぼす影響について理解する | 第1章 p.5~14 | |
他者との出会い | 対人関係の発達の最初の段階について理解する | 第2章 p.16~20 | |
他者との関わり | 乳幼児期の対人関係について理解する | 第2章 p.20~27 | |
子どもの育ちとメディア | 環境と関わり学ぶ力の発達について理解する | 第3章 p.30~40 | |
現代の子どものメディア環境 | 現代のメディア環境と子どもの発達との関係について理解する | 第3章 p.40~45 | |
遊びと発達 | 遊びを通した発達とその支援について理解する | 第4章 p.50~54 | |
非認知能力の育ち | 非認知能力の発達とその支援について理解する | 第4章 p.54~61 | |
学習の理論・学習法 | 主要な学習理論および学習方法について理解する | 第5章 p.64~67 | |
思考・知能の発達 | 思考や知能の発達に関する基本的事項について理解する | 第5章 p.67~74 | |
学習の動機づけ① | 動機づけの概念を理解し、その要因や分類について学ぶ | 第6章 p.77~84 | |
学習の動機づけ② | 動機づけの観点から不適応を理解する | 第6章 p.84~88 | |
知覚・感情の発達 | 乳児の知覚と感情について理解する | 第7章 p.92~96 | |
自己意識の発達 | 自己意識と他者理解の発達について理解する | 第7章 p.96~102 | |
社会的学習 | 社会的環境の中で学習する仕組みについて理解する | 第8章 p.105~115 | |
試験 教育心理学の観点から子どもの育ちと学びを理論的に説明し、実践的なイメージをもって考察しているかを基準に評価する。 |