最終更新日:2024年9月6日
N057
児童文化Ⅰ~1
保育に生かす劇表現単位条件
通信 1単位教員
履修条件
なし
到達目標
劇表現を通して児童文化に関して理解をもち、社会に貢献できる。
幼児の年齢と興味に応じた題材を選び、幼児が想像力を膨らませ豊かな表現を楽しむ物語作りをおこなう。
(1)保育の現場で幼児と共に劇表現を展開する為に、劇遊びの基礎を学ぶ
(2)幼児と楽しむファンタジーの世界を展開する力を身につける
(3)劇作で構成力、演出力を身につける
(4)絵本や児童書を通して幼児が好む物語の世界を知る
学習成果
(1)幼児と共に劇遊びを展開することができる
(2)物語づくりができる
(3)劇作における構成力が身に付き、演出ができる
(4)幼児が好む物語の世界を共感できる
テキスト教材
①『手づくり人形劇ハンドブック』(萌文書林)2016
②『保育者のための言語表現の技術』第2版(萌文書林)2019
参考図書
・G.シックス、岡田陽・北原亮子訳『子供のための劇教育』(玉川大学出版部)1978
・岡田陽『子どもの表現活動』(玉川大学出版部)1998
・川勝泰介・浅岡靖央・生駒幸子編著『児童文化』(萌文書林)2013
※その他 必ずたくさんの絵本、紙芝居、童話、児童書、人形劇脚本集などを読み参考文献に記載すること。
評価の要点
課題は、幼児を対象としており、幼児が興味を持つように配慮した作品であること。
台本作りの基本(登場人物、セリフ、ト書き)を理解していること。
セリフや舞台表現において想像力、独創性を生かしているかを評価する。
評価方法と採点基準
レポート合格後の科目終了試験で評価する。
レポートは、課題をよく読み、「幼児に適した内容であるか」、「台本作りや物語作りの基本を理解しているか」などを評価する。
科目終了試験は、児童文化や児童文化財についてしっかり理解をしているかという基準で評価する。
履修上の注意事項や学習上のアドバイス
必ずテキスト、及び関連する文献を読む事。幼児が好む物語についてを学ぶため、絵本や児童書を数冊読む事。
対象年齢は幼児とするため、幼児が理解できる言葉、表現を考察すること。
課題に取り組掛かる前に必ず関連する文献を読み、参考文献及び引用文献欄に記載する事。
幼児が好む物語の世界を学ぶため、絵本や児童書を数冊読み参考文献及び引用文献欄に記載する事。
台本作りでは、原作の設定を変えずセリフや舞台表現を工夫する事。
インターネットの情報や、参考文献をそのまま写すことは厳禁。
※児童文化スクーリングでは、児童文化財などについて、台本の書き方やレポート課題についても学びますので、レポート課題に取り組む前にスクーリングを受講することをお奨めします。
レポート課題
提出数 1第1課題
【注意事項】
<第1課題:台本の書き方>
*人形劇の脚本集をたくさん読んで勉強し、その人形劇脚本集も文献に記入する。
*2400字を意識しなくても良い。(演じる時間は5分程度)
*テキスト教材「手作り人形劇ハンドブック」P.77を参考にする。
・始めに記載されている作者名と登場人物は書かない。
・始めに、背景や大道具の配置などを入れる。
・1行空けずに詰めて書くこと。
・登場人物と台詞の間は1マス空ける。台詞の2行目以降は4マス目から書き始めること。
*台本を作成する時の言葉について
・上手(かみて):舞台から観客に向かって左 下手(しもて):舞台から観客に向かって右
・登場:舞台に出てくること 退場:舞台から出て行くこと
*台詞やト書きについて
・「」は書かない。
・句点(。)ごとに改行しない。
・ナレーションや語りは使用しない台本にする。また、途中で、幕の開閉もしない。
・台詞はあまり長くせず、会話をわかりやすくすることが大切である。
・ト書きは登場人物の動作や心情などを指定する注意書きなので、()内に記載する。
・劇中に歌や効果音を用いる場合は、ト書きに曲のイメージ・題名を記入する。歌詞や楽譜は、脚本の最後につけることも忘れないよ
うにする。
例:
□□□(明るいイメージの音楽と共に、幕が開く)<←4マス目から>
□□□(おじいさん、おばあさん、まご、上手から登場)
おじいさん□今日はいい天気だ。これなら、畑仕事もはかどるだろうな。
□□□それでは、畑に出かけてみよう。<←2行目は原則4マス目から>
おばあさん□雨がやんで良かったですね。私も一緒に、畑に行ってみま
□□□しょうかね。
まご□それなら、私も連れて行ってほしいわ。
(□はわかりやすくするために、つけています。実際には、いれません)
第1設題
【文字数制限はなし・上演時間5分程度】
子どもが興味を持てるようなオリジナルの台本を作成する。こちらは、蹴込み(舞台)を使用する内容になる。複数の保育者で演じることを想定して作成すること。登場人物(動物でも物でも可)は、多くても5体までとする。
備考・補足
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授業回数別教育内容 | 身につく資質・能力 | 学習範囲 (予習・復習を含む) |
|
児童文化、児童文化財とは | 探求心 考察力 |
テキスト② p.10-p.12 | |
児童文化としての表現教材について | 探求心 考察力 |
テキスト② p.13-p.16 | |
絵本について | 考察力 探求心 |
テキスト② p.95-p.112 | |
パネルシアターについて | 考察力 表現力 |
テキスト② p.133-p.149 | |
ペープサートについて① | 考察力 表現力 |
テキスト② p.149-p.160 | |
ペープサートについて② -台本作り- | 考察力 表現力 |
テキスト② p.161-p.167 | |
紙芝居について | 考察力 表現力 |
テキスト② p.117-p.132 | |
人形劇について(1)-身近にある材料で作る- | 考察力 表現力 |
テキスト② p.168-p.195 | |
人形劇について(2)-人形劇の表現- | 探求心 応用力 |
テキスト① p.62-p.65 | |
人形劇について(3)-人形劇の脚本①- | 創造力 創意工夫 |
テキスト① p.70-p.85 | |
人形劇について(4)-人形劇の脚本②- | 創造力 創意工夫 |
テキスト① p.70-p.85 | |
日本の物語 | 探求心 考察力 |
絵本 児童書 | |
世界の物語 | 探求心 考察力 |
絵本 児童書 | |
お話づくり① | 創造力 創意工夫 |
絵本 児童書 | |
お話づくり② | 創造力 創意工夫 |
絵本 児童書 | |
試験 科目終了試験を行う |