最終更新日:2024年3月7日

1年次入学生:1年 3年次編入学生:4年 短期大学部:-
児童学部 児童学科

B009

児童学の福祉学的基礎Ⅰ

子どもを取り巻く社会状況と児童家庭福祉の視点

単位条件

通信 2単位

教員

小田桐 忍

履修条件

なし

到達目標

①歴史的な「児童観」を理解し、今日の児童の健全な発達の保障と児童を取り巻く環境を理解する。
②子育ての問題を中心とした児童の “権利”、“子どもの最善の利益” 等について、「児童福祉法」を基に考える。
③子どもがのびのびと成長でき、家族が安心して子育てできる地域社会を理解する。
④児童・家庭の生活実態、一人親家庭、児童虐待およびDV、地域における子育て支援等、社会情勢、福祉需要について理解する。

学習成果

①児童福祉の歴史と現在の児童福祉の課題を「児童家庭福祉」の視点から理解を深める。
②「児童家庭福祉」の関連法令、制度についての理解を深める。
③児童家庭福祉の動向と展望について理解を深める。
④児童家庭福祉のニーズを理解し、福祉(保育)的対応について理解する。
⑤保育士の業務内容と専門性を理解する。
⑥児童福祉関連職種との連携を理解する。

テキスト教材

吉田真理『児童家庭福祉』(青鞜社)
福田志津枝『これからの児童福祉』(ミネルヴァ書房)

参考図書

保育士養成講座編纂委員会『児童福祉』(全国社会福祉協議会/編)
石井功一、成瀬光一編著『保育士のための社会的養護』(大学図書出版)

評価の要点

1.現代の子育て家庭の抱える問題と制度や子育てサービスの概要を理解できたか。
2.福祉に関する概念と法的な位置づけを理解できたか。
3.児童福祉の歴史的変遷と概念を理解できたか。

評価方法と採点基準

レポート合格後の科目終了試験で評価する。
1.レポートについては、記述内容の創造的取り組み、設題に対する視点、記述のわかり易さを評価する。
2.科目終了試験は、記述式でノート、テキスト等の持ち込みは不可とする。
3.設問に対する視点、論点の正確さ、記述のわかり易さ等を総合して部分点を加算する。
4.回答記述は、抽象的表現を避け、できるだけ簡潔にそして具体的に記述する。
5.単語問題を含めて記述は、主語・述語・目的語を明確にして記述する。

履修上の注意事項や学習上のアドバイス

・参考図書や関連学習を通じて、自己の考えや意見をレポート等に反映してください。
・テキスト等をよく読んで、内容を理解してください。
・下記より重要法令単語集を必ず参考にしてください。
重要法令単語集

レポート課題

提出数 2

第1課題

横書きパソコン印字可
[1600]

第1設題

家庭機能の変化によって発生した児童福祉ニーズについて論述しなさい。

第2課題

横書きパソコン印字可
[1600]

第1設題

今日の児童と家庭を取り巻く社会環境の変動によって発生している児童問題を「児童家庭福祉」の視点から論述してください。

備考・補足

← 表が横スクロールします →

授業回数別教育内容 身につく資質・能力 学習範囲
(予習・復習を含む)
オリエンテーション
講義の進め方、評価、効率的学習について
〈児童家庭福祉とはなにか〉
児童家庭福祉の理念と歴史的変遷
児童家庭福祉の歴史的変遷の理解
〈現代社会と児童家庭福祉〉
地域社会の変容と家族構造の変化
地域・家庭の変容の理解
〈児童家庭福祉と地域福祉〉
地域福祉活動と子育て支援
地域としての子育て支援
〈児童家庭福祉の概念と理念〉
児童の定義、児童の人権擁護、保護者支援と福祉サービス
「子ども」と「子どもの人権」の理解
〈児童家庭福祉の歴史〉
欧米とわが国の歴史的展開
児童福祉の海外と日本の歴史的変遷
〈児童福祉法、関連法規、施策等〉
児童家庭福祉関連法規、制度、施策等の理解と課題
福祉関連法規、制度、施策等の理解
〈児童家庭福祉の現状と子育て支援〉
子育て支援サービス、多様な保育ニーズへの援助施策等の理解
子育て支援制度、援助施策の理解
〈児童家庭福祉施策の現状と課題〉
少子化、エンゼルプランから次世代育成支援対策基本法の理解
福祉施策、エンゼルプラン等の理解
〈次世代育成支援と子育て支援〉
地域子育て支援の理解、援助・支援のポイント
次世代育成支援対策基本法の理解
〈児童虐待防止と社会的養護〉
児童虐待の類型、予防、保護、保育士の役割
児童虐待防止、保護、保育士の役割
〈児童福祉施設の理解〉
児童福祉施設の設置目的、利用対象児について
児童福祉施設の理解
〈児童福祉関連職種の職員〉
児童福祉職の基本的要件、資質、倫理観
保育士の資質、倫理観を理解
〈児童福祉施設の子育て支援〉
子そだて支援、施設運営、地域に開かれた施設の有り方
子そだて支援制度と積極的取り組み
〈関連機関との連携〉
子育てビジョン、保育・教育・保健等のネットワーク
関連機関との連携の重要性を理解
試験