最終更新日:2024年3月28日
U170
楷書の技法(B)Ⅰ
北魏の楷書を学ぶ単位条件
通信 1単位教員
履修条件
「楷書の技法(A)Ⅰ・Ⅱ」の単位を取得後に受講することが望ましい。
到達目標
(1)目的
(A)で楷書の基礎学習として唐四大家を習ったので、次のステップとして北魏の楷書を学び、より高度な知識と技術を身につけることを目的とする。
(2)授業構成と到達目標
北魏の名碑と龍門造像記や墓誌銘を臨書することにより、楷書の多様な造形法を理解することができる。
学習成果
(1)北魏書の多様な運筆法を書きこなすことができる。
(2)北魏書の様式を理解できる。
テキスト教材
大東文化大学書道研究所編『書道テキスト・第7巻・楷書』(二玄社)2007
参考図書
『中国法書ガイド第20、21、22、23、24、25巻』(二玄社)
評価の要点
北魏の楷書は完成された唐の楷書と比べ野性的な逞しさを持っている。
その構造性と筆法を理解することが肝要。
評価方法と採点基準
レポート合格後の科目終了試験で評価する。
北魏書には種々のスタイルがある。レポートは、碑・造像記・墓誌銘・摩崖等に見られる書風の特徴について述べること。半紙臨書は、北魏独特の書法を再現するつもりで書くこと。以上を総合して評価する。
履修上の注意事項や学習上のアドバイス
レポートは楷書で丁寧に書くこと。
誤字は減点の対象となるので注意。
半紙作品は、よく練習をしてから提出のこと。
レポート課題
提出数 1第1課題
*( 1)〈 レポート〉と(2)〈作品〉の両方を合わせて、第1設題といたします。そのため、必ず(1)と(2)両方を提出してください。
*( 1)〈レポート〉と(2)〈作品〉を1つの封筒(角2サイズ)に入れ、レポート課題集巻頭⑥頁の「その他のレポート送付について」により、いっしょに提出してください。
*( 1)〈レポート〉は本学所定のレポートセットを使用してください。
*( 2)〈作品〉は作品の左下に学籍番号と氏名を記入してください。
* レポート提出表、講評欄、設題名欄、参考文献記入票は、(1)〈レポート〉の方だけに付けてください。
* 返信用封筒(角2サイズ)も同封してください。送付封筒と返信用封筒は、共に第四種郵便用(15円切手)でかまいません。
第1設題
2つの問い両方に答えてください。
(1) 北魏の楷書の特徴について書例をあげて論述しなさい。
(2) テキストの下記三種の古典を、半紙6字書きで臨書して提出しなさい。
①張猛龍碑(p28・1行目〜2行目)「青衿志白首方」
②牛橛造像記(p15・2行目〜3行目)「若生世界妙樂」
③魏霊蔵造像記(p18・2行目)「魏霊蔵河東薛」
備考・補足
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授業回数別教育内容 | 身につく資質・能力 | 学習範囲 (予習・復習を含む) |
|
臨書「張猛龍碑」① 北魏・張猛龍碑を学ぶ(題額部分) | 北魏独特の筆法を体験できる。 | テキストP26 | |
臨書「張猛龍碑」② 北魏・張猛龍碑を学ぶ | 北魏独特の筆法を体験できる。 | テキストP27 | |
臨書「張猛龍碑」③ 北魏・張猛龍碑を学ぶ。 | 北魏独特の筆法を体験できる。 | テキストP28 | |
臨書「賈思伯碑」北魏・賈思伯碑を学ぶ。 | 北魏独特の筆法を体験できる。 | テキストP29 | |
臨書「高貞碑」① 北魏・高貞碑を学ぶ。 | 北魏独特の筆法を体験できる。 | テキストP30 | |
臨書「高貞碑」北魏・高貞碑を学ぶ。 | 北魏独特の筆法を体験できる。 | テキストP31 | |
臨書「鄭羲下碑」北魏・鄭羲下碑を学ぶ。 | 北魏独特の筆法を体験できる。 | テキストP24〜25 | |
臨書「牛橛造像記」① 北魏・牛橛像造記を学ぶ。 | 龍門様式を知ることができる。 | テキストP15 | |
臨書「始平公造像記」北魏・始平公造像記を学ぶ。 | 龍門様式を知ることができる。 | テキストP17 | |
臨書「魏霊蔵造像記」北魏・魏霊蔵造像記を学ぶ。 | 龍門様式を知ることができる。 | テキストP18 | |
臨書「楊大眼造像記」北魏・楊大眼造像記を学ぶ。 | 龍門様式を知ることができる。 | テキストP19 | |
臨書「孫秋生造像記」北魏・孫秋生造像記を学ぶ。 | 龍門様式を知ることができる。 | テキストP20〜21 | |
臨書「賀蘭汗造像記」北魏・賀蘭汗造像記を学ぶ。 | 龍門様式を知ることができる。 | テキストP22〜23 | |
臨書「元羽墓誌銘」北魏・元羽墓誌銘を学ぶ。 | 北魏墓誌銘様式を知ることができる。 | テキストP32 | |
臨書「張玄墓誌銘」北魏・張玄墓誌銘を学ぶ。 | 北魏墓誌銘様式を知ることができる。 | テキストP33 | |
試験 在宅実技試験を行う。 |