最終更新日:2024年3月12日
B008
児童学の教育学的基礎Ⅱ
比較教育学的アプローチ単位条件
通信 2単位教員
履修条件
なし
到達目標
この科目では、比較教育学・比較教育文化論の視点から教育制度・学校文化について学ぶことを目標とします。諸外国の教育を参照しながら、
日本の教育の現状を振り返り、これからの教育の方向性について考えます。
学習成果
①比較教育学・比較教育文化論の視点について述べることができます。
②諸外国の教育制度について、その特徴を述べることができます。
③諸外国の学校文化について、その特徴を述べることができます。
④諸外国の教育改革の動向について述べることができます。
⑤諸外国と日本の教育を比較し、日本の学校教育の特色と教育課題について述べることができます。
テキスト教材
二宮皓編『新版 世界の学校ー教育制度から日常の学校風景まで―』(学事出版)
『児童学の教育学的基礎II』(聖徳大学通信教育部)
参考図書
石附実編『近代日本の学校文化誌』(思文閣出版)
石附実編『比較・国際教育学』(東信堂)
長島啓記編『基礎から学ぶ比較教育学』(学文社)
評価の要点
○レポート評価の要点:
①テキストをよく読み、要点を的確に把握し、さらに他の参考文献で内容を深めるようにしてください。
②読み手にわかりやすく整理して、レポートを作成してください。
○試験評価の要点:
論述試験が中心ですが、暗記した内容を単に書き写すのではなく、要点を的確に整理し、文章表現するように心がけてください。
評価方法と採点基準
レポート合格後の科目終了試験で評価します。
レポート課題に合格した後、科目終了試験を受験し、その評価が60点以上であれば単位認定となります。
履修上の注意事項や学習上のアドバイス
テキストを何度も繰り返し読むことを心がけてください。重要だと思う箇所をマーキングし、参考文献で調べたことを書き込むなどして、自分なりのテキストを作っていってください。
テキストに日本の教育に関する言及は少ないですが、常に日本の教育と比較しながら考えるように心がけてください。
レポート課題
提出数 2第1課題
第1設題
学習指導書(第1回から第7回まで)を参考にしながらテキストをよく読み、ドイツ、フランス、フィンランド、ロシア、中国、イギリスの6ヶ国の学校のそれぞれについて、最も興味深く思われた点について述べなさい。
第2課題
第1設題
いずれかを選択
1.学習指導書(第8回から第14回まで)を参考にしながらテキストをよく読み、オーストラリア、アメリカ、シンガポール、インド、マレーシア、韓国、タイの7ヶ国の学校のそれぞれについて、最も興味深く思われた点について述べなさい。
2.学習指導書(第15回)を参考にしながら、日本の学校教育の特色について、諸外国の教育と比較しながら述べなさい。
備考・補足
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授業回数別教育内容 | 身につく資質・能力 | 学習範囲 (予習・復習を含む) |
|
グローバル化する世界の学校を旅する (比較教育文化論という考え方を学びます) |
比較教育文化論の視点の理解 | テキスト序章・関連 資料の熟読 | |
「半日制」の伝統をもつ学校─ドイツ (ドイツの教育制度・学校文化について学びます) |
教育制度・学校文化の理解 | テキスト1章・関連 資料の熟読 | |
親と一緒に登校する学校─フランス (フランスの教育制度・学校文化について学びます) |
教育制度・学校文化の理解 | テキスト2章・関連 資料の熟読 | |
高い学力と平等性を誇る学校─フィンランド (フィンランドの教育制度・学校文化について学びます) |
教育制度・学校文化の理解 | テキスト3章・関連 資料の熟読 | |
大国ロシアの発展を支える学校─ロシア (ロシアの教育制度・学校文化について学びます) |
教育制度・学校文化の理解 | テキスト6章・関連 資料の熟読 | |
「世界の工場」から「世界の市場」へと変貌する学校─中国 (中国の教育制度・学校文化について学びます) |
教育制度・学校文化の理解 | テキスト8章・関連 資料の熟読 | |
伝統と急進が混在する学校─イギリス (イギリスの教育制度・学校文化について学びます) |
教育制度・学校文化の理解 | テキスト10章・関 連資料の熟読 | |
多文化社会を標榜する学校─オーストラリア (オーストラリアの教育制度・学校文化について学びます) |
教育制度・学校文化の理解 | テキスト11章・関 連資料の熟読 | |
忠誠宣言とスクールバスがある学校─アメリカ (アメリカの教育制度・学校文化について学びます) |
教育制度・学校文化の理解 | テキスト12章・関 連資料の熟読 | |
強靭な学力を鍛え上げる学校─シンガポール (シンガポールの教育制度・学校文化について学びます) |
教育制度・学校文化の理解 | テキスト13章・関 連資料の熟読 | |
「インド式教育」で魅力を高める学校─インド (インドの教育制度・学校文化について学びます) |
教育制度・学校文化の理解 | テキスト14章・関 連資料の熟読 | |
イスラムの教えを映す成長著しい国の学校─マレーシア・ブルネイ (マレーシアの教育制度・学校文化について学びます) |
教育制度・学校文化の理解 | テキスト15章・関 連資料の熟読 | |
教育・IT先進国を目指す学校─韓国 (韓国の教育制度・学校文化について学びます) |
教育制度・学校文化の理解 | テキスト19章・関 連資料の熟読 | |
グローバル化時代を生き抜く人材の育成学校─タイ (タイの教育制度・学校文化について学びます) |
教育制度・学校文化の理解 | テキスト20章・関 連資料の熟読 | |
日本の学校のあり方について (これまでの学習を踏まえ、今後の日本の教育について考えます) |
教育の比較検討 | 授業内容の総復習 | |
試験 学習した内容に基づき、レポート課題を作成します。 レポート課題に合格した後、科目終了試験を受験します。 |