最終更新日:2024年4月8日
U114
日本史概説Ⅰ
神と仏の日本史単位条件
通信 2単位教員
履修条件
なし
到達目標
①神祇信仰、仏教、および神仏習合というテーマから、日本の古代・中世社会の特質を理解する。
②東アジア世界という国際社会の枠組みの中で、日本の古代・中世社会に考察する視点を獲得する。
③日本の歴史を学ぶための基本的な技法を修得し、歴史学を学ぶための準備を行う。
学習成果
日本の古代・中世社会における神祇信仰・仏教・神仏習合について、基礎的知識を身につけることができる。
日本の古代史・中世史に関する基礎的知識を身につけることができる。
日本の歴史を調べるための基本的技法を身につけることができる。
暗記中心の「日本史」を相対化し、自分で調べることの楽しさを発見することができる。
テキスト教材
義江彰夫『神仏習合』(岩波新書 新赤版 453)1996
参考図書
高取正男『神道の成立』(平凡社ライブラリー)1993
末木文美士『日本宗教史』(岩波新書 新赤版 1003)2006
評価の要点
テキストの内容をきちんと理解しているか。
テキストの内容について、学問的な手続きを経た上で、批判的に検討しているか。
自ら学ぼうとする基本的な姿勢が身についているか。
評価方法と採点基準
レポート合格後の科目終了試験で評価する。
〔レポート〕
①テキストの内容を把握し、日本古代・中世社会の特質について理解しているか。
②専門用語を調べるなど、レポートを書くための準備がきちんとできているか。
〔科目終了試験〕
基本的事実を把握し、論理的な文章で記述できているか。(フィードバックがある場合は、在学生向けホームページに掲載する。)
履修上の注意事項や学習上のアドバイス
※参考文献(テキスト以外のもの)も必ず明記すること。
参考文献の選び方は、非常に重要です。
学問的に問題がある文献(研究史を踏まえていない、史料批判をしていない等の学問的な手続きに問題があるもの)や、インターネット上の情報(ウィキペディア等。同様の問題あり)を利用すれば、レポートの評価も低くなります。
レポート課題
提出数 2第1課題
(注意)
① レポートでは、「律令国家の神社行政」「地方豪族層の動き」という二点について触れながら論述すること。
第1設題
テキストの内容に依拠しながら、多度大神はなぜ仏教に帰依しようとしたのかという点について説明しなさい。
第2課題
(注意)
① 必ずテキスト以外の文献を探索して調べること。
② 参照した文献の書誌情報(著者、書名、出版社、発行年)を、参考文献一覧に記すこと。
第1設題
テキストに記された古代・中世における信仰の歴史の中で、自分が興味を抱いた事象を一つ取り上げ、詳しく論じなさい。
備考・補足
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授業回数別教育内容 | 身につく資質・能力 | 学習範囲 (予習・復習を含む) |
|
はじめに | 宗教史の基本的知識を理解する。 | ||
神とは? | カミ観念の基礎を知る。 | ||
仏教伝来 | 仏教伝来の特質を知る。 | ||
律令国家の神社行政 | 神社行政の特質を知る。 | ||
仏になろうとする神 | 神の変容を知る。 | ||
平安仏教の成立 | 平安仏教の特質を知る。 | ||
地方社会と仏教 | 在地における仏教受容を知る。 | ||
御霊会の成立 | 御霊会成立の史的意義を知る。 | ||
怨霊信仰の広がり | 怨霊信仰の特質を知る。 | ||
ケガレ忌避観念の成立 | ケガレ観念成立の特質を知る。 | ||
浄土信仰 | 日本における浄土信仰を知る。 | ||
本地垂迹説 | 本地垂迹説の史的意義を知る。 | ||
中世日本紀の世界 | 中世日本紀の史的意義を知る。 | ||
普遍宗教と基層信仰 | 日本における宗教の特質を知る。 | ||
まとめ | 古代・中世の宗教を振り返る。 | ||
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