最終更新日:2024年3月26日

1年次入学生:2年 3年次編入学生:3年 短期大学部:-
心理・福祉学部 社会福祉学科

D143

ソーシャルワークの理論と方法Ⅰ

ソーシャルワークの概念、基盤となる考え方、様々な実践モデルやアプローチ、過程を学ぶ

単位条件

通信 2単位

教員

久米 知代

履修条件

なし

到達目標

厚生労働省が求める「ソーシャルワークの理論と方法」の内容と水準に到達するために、次の3つを掲げる。
①人と環境の相互作用に関する理論と、ミクロ・メゾ・マクロレベルにおけるソーシャルワークについて理解することができる。
②ソーシャルワークの相談援助の過程と、それに係る知識と技術について理解することができる。
③ソーシャルワークの様々な実践モデルとアプローチについて理解することができる。

学習成果

① ソーシャルワークの構造、機能、人と環境との相互作用などの視点が獲得できる(情報分析力)。
② ソーシャルワークの相談援助の関係性とは何かについて説明でき、実践への意欲をもつことができる(課題発見力)。
③ ケースの発見とエンゲージメント(インテーク)から、支援の終結・結果評価・アフターケアまでの一連の相談援助の発展過程を理解し、事例にあたった時には「今、どの段階の実践をしているのか」が分かり、支援の終結を意識しながら援助を組み立てることができる(課題発見力)。

テキスト教材

一般社団法人日本ソーシャルワーク教育学校連盟編集
『最新 社会福祉士養成講座 精神保健福祉士養成講座12「ソーシャルワークの理論と方法(共通科目)」』(中央法規出版)

評価の要点

・テキストをしっかり読み、内容を的確に理解・把握していること。
・レポートの内容が、テキストや参考・引用文献等の丸写しや要約でなく、自分の考えをまとめて、自分の言葉で論述することを求める。

評価方法と採点基準

・ レポートを提出し合格した後、科目終了試験で評価する。
・ 科目終了試験は、○×方式と選択式の論述問題を出題する。論述問題は、必要に応じて専門用語を使用しながら、指定された解答用紙の行数をしっかり使って論述すること(あまりに短い場合は、内容が理解されていないと判断することがあります。)

履修上の注意事項や学習上のアドバイス

・ 実際に起こっている社会の中での事象にも関心を持ち、学習内容に絡めながら「自分事」として捉え、自分の考えをもってください。
・ 一人ひとりの対象者が、その人らしく生活することができるために、一つひとつの技法や理論・技術を支援にどのように活かすことができるかを考えながら学習を進めていってください。

レポート課題

提出数 2

第1課題

ワープロで提出する場合も、原稿用紙に書く場合と同じ条件(1,600字以内)です。文字カウントの数字ではないので注意すること。
また、作文の基本的な作法(段落に分けることや、段落の最初の1文字を空けること、適切な句読点の配置等)に則って記述し、提出前には読み直して誤字脱字等の校正をお願いします。

横書きパソコン印字可Web提出可
[1600]

第1設題

ケースの発見からアフターケアまでのソーシャルワークを展開していく過程全般において、自分の意思を表明したり言語化したりすることが難しいクライエントに対して、ソーシャルワーカーはどのような配慮が必要か、どのような留意点があるかについて述べなさい。

第2課題

ワープロで提出する場合も、原稿用紙に書く場合と同じ条件(1,600字以内)です。文字カウントの数字ではないので注意すること。
また、作文の基本的な作法(段落に分けることや、段落の最初の1文字を空けること、適切な句読点の配置等)に則って記述し、提出前には読み直して誤字脱字等の校正をお願いします。

横書きパソコン印字可Web提出可
[1600]

第1設題

面接することに拒否的だったり否定的だったりするクライエントや家族に対して面接する際に、面接の形態や手段、面接が行われる場所や構造などについて、どんなことに留意して面接に臨んだり面接しようと思うのかについて述べなさい。

備考・補足

← 表が横スクロールします →

授業回数別教育内容 身につく資質・能力 学習範囲
(予習・復習を含む)
ソーシャルワーカーが学ぶ理論 ソーシャルワーカーの理論 第1章 第1節~第3節
バイオ・サイコ・ソーシャルモデル ソーシャルワーカーの理論 第1章 第4節
ミクロ・メゾ・マクロレベルにおけるソーシャルワーク ソーシャルワーカーの理論 第1章 第5節
ソーシャルワークの目標と展開過程 相談援助の展開過程の理解 第1章 第6節
ソーシャルワークの過程
~ケースの発見とエンゲージメント(インテーク)~
相談援助の展開過程の理解 第2章 第1節~第2節
ソーシャルワークの過程
~アセスメント~(意義と目的・方法・留意点)
相談援助の展開過程の理解 第3章 第1節~第3節
ソーシャルワークの過程
~プランニング~(意義と目的・プロセスと方法・留意点)
相談援助の展開過程の理解 第4章 第1節~第3節
ソーシャルワークの過程
~支援の実施とモニタリング~
相談援助の展開過程の理解 第5章 第1節~第3節
ソーシャルワークの過程
~支援の終結と結果評価、アフターケア~
相談援助の展開過程の理解 第6章 第1節~第3節
ソーシャルワークの実践モデルとアプローチの考え方 実践モデルとアプローチの理解 第7章 第1節
ソーシャルワークの様々な実践モデルとアプローチ(その1)
~治療モデル、ストレングスモデル、生活モデル、心理社会的アプローチ、機能的アプローチ、~
実践モデルとアプローチの理解 第7章 第2節
ソーシャルワークの様々な実践モデルとアプローチ(その2)
~問題解決アプローチ、課題中心アプローチ、行動変容アプローチ、認知アプローチ、危機介入アプローチ~
実践モデルとアプローチの理解 第7章 第2節
ソーシャルワークの様々な実践モデルとアプローチ(その3)
~エンパワメントアプローチ、ナラティヴアプローチ、解決志向アプローチ、さまざまなアプローチ~
実践モデルとアプローチの理解 第7章 第2節
ソーシャルワークの面接
~面接の意義と目的、面接の方法と実際~
ソーシャルワークの面接 第8章
ソーシャルワークの方法と実際
~記録の意義と目的、記録の内容、記録のフォーマット~
ソーシャルワークの記録 第9章
試験
・ レポートを提出し合格した後、科目終了試験を実施します。
・ 科目終了試験は、○×方式と選択式の論述問題です。
・ 論述問題は、必要に応じて専門用語を使用しながら、指定された解答用紙の行数をしっかり使って論述すること。(あまりに短い場合は、内容が理解されていないと判断することがあります。)