最終更新日:2024年4月5日

1年次入学生:- 3年次編入学生:- 短期大学部:1年
短期大学部 保育科

N118

保育の心理学

子どもを理解し、援助するための心理学

単位条件

面接 1単位

教員

村田 カズ

履修条件

なし

到達目標

この授業では、子どもの心身の発達を理解し、保育の現場で必要な発達援助、保育実践について学びます。主な目標は以下の通りです。
1.子どもの心身の発達と保育実践について学びます。
2.生活と遊びによる「子どもの経験や学習の過程」について学びます。
3.保育における発達援助について学びます。

学習成果

上記の[到達目標]を実現するために、以下の内容について学習します。
1.子どもの発達と保育実践
1子どもの心身の発達の理解について。
2個人差や発達過程に応じた保育の方法について。
3経験と環境との相互作用について。
4人的環境としての保育者について。
5子ども相互の関わりと関係作りについて。
6子どもの自己主張と自己統制について。
7子ども集団と保育の環境について。

2.生活や遊びを通した学びの過程
1子どもの生活と学びについて。
2子どもの遊びと学びについて。

3生涯にわたる「生きる力」の形成について。
3.保育における発達援助
1基本的生活習慣の形成について。
2自己の主体性の形成と発達援助について。
3発達課題に応じた援助と関わりについて。
4発達の連続性と就学への支援について。
5現代社会における子どもの発達と保育の課題について。

テキスト教材

スクーリング時のテキストについては別途お知らせします。
※スクーリングでは次のテキストを使用予定です。
相良順子・村田カズ・大熊光穗・小泉左江子著『保育の心理学 第3版 子どもたちの輝く未来のために』(ナカニシヤ出版)2019(ISBN 978-4-7795-1282-7)

参考図書

授業の際に紹介します。

評価の要点

授業中にレポート課題を出します。

評価方法と採点基準

スクーリングにて評価します。
スクーリング時のレポートで評価します。

履修上の注意事項や学習上のアドバイス

●授業を受ける前に、必ずスクーリング時に持参するよう指定されたテキストを読んでおいてください。
●「保育所保育指針」の「発達」に関する内容を読んでおいてください。

備考・補足

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授業回数別教育内容 身につく資質・能力 学習範囲
(予習・復習を含む)
子どもの発達を学ぶのはなぜか 発達を学ぶことと日常の子ども理解との関連が分かる。 p.3-7
子どもの発達と環境 発達を作り出す要因と、その中の「環境」の捉え方が分かる。 p.19-27
見ることから考えることへ
乳児の視覚や知覚の特徴と、乳児を対象とした研究方法が分かる。 p.37-39
ピアジェの発達理論:感覚運動的知能の段階 理論に照らし合わせて出生から2歳頃までの知的発達の様相が分かる。 p.39-42
ピアジェの発達理論:表象的知能の段階 理論に照らし合わせて幼児期から児童期までの知的発達の様相が分かる。 p.42-45
情緒の発達 乳幼児期の情緒の表出、および読み取り能力の発達について理解する。 p.46-49
自己の形成 自我や自己制御といった乳幼児期に生じる自己の発達とその支援について理解する。 p.49-55
ことばの発達:ことばの準備期 ことばを獲得する以前のコミュニケーションの特徴を理解する。 p.56-58
ことばの発達:話しことばの発達 初語の獲得から幼児期に至るまでの話しことばの発達の様相が理解できる。 p.58-59
ことばの機能の発達 外言・内言の区別と、ことばの行動調整機能について理解できる。
p.59-63
基本的信頼感の獲得:養育者をひきつける 養育者をひきつける乳児の行動について理解できる。 p.69-71
基本的信頼感の獲得:愛着の形成 愛着はどのような過程を経て形成されるのかを理解できる。 p.71-77
人との関わり:他者の気持ちを理解する 幼児期の心の理論の獲得と、その発達過程が理解できる。 p.78-82
遊びの発達 遊びの定義と、遊びの中で培われる力について理解できる。 p.83-88
児童期の発達 児童期における道徳性や自己理解の発達や仲間関係の特徴が理解できる。 p.130-134
試験
評価の要点に基づいて実施。