最終更新日:2024年4月23日

1年次入学生:- 3年次編入学生:- 短期大学部:2年
短期大学部 保育科

N021

児童文学

児童文学の基礎を身につける

単位条件

通信 2単位

教員

柗村 裕子

履修条件

なし

到達目標

幼児教育に携わるという観点から、児童文学とさらに幼年文学に絞り、基礎的な知識を身につけてもらいます。テキストを読むだけではなくテキストで取上げる作品を1冊でも多く読んでください。作品中の子どもに接しその行動にふれるとき、ファンタジー作品では子どもの発想、想像力を、リアリズムの作品では子どもの心理をとらえることができます。とくに絵本を読むときは、声を出して、子どもに語りかけるように読んでください。教育現場で子供に相対するとき、子どもの生き生きした反応がかえってくるはずです。

学習成果

1.児童文学とは何か(児童文学の定義、特徴、分類を概観します)
2.伝承文学と創作童話(昔話・アンデルセン童話とグリム童話の違いなど児童文学の源流について学びます)
3. 4.5.ファンタジーⅠ『ふしぎの国のアリス』『砂の妖精』「メアリー・ポピンズ」シリーズ『ホビットの冒険』「ナルニア国ものがたり」「ハリー・ポッター」(ファンタジーの誕生、エブリディ・マジック、ハイファンタジーについて学びます) 
6. ファンタジーⅡ『トムは真夜中の庭で』『モモ』『時の旅人』『シャーロットのおくりもの』(タイム・ファンタジーと動物ファンタジーについて学びます)
7. ファンタジーⅢ『ピーターパン』『クマのプーさん』『ピーターラビットのおはなし』(アルカディアと「美しい子ども」について学びます)
8.9.リアリズムの作品Ⅰ『若草物語』「小さな家」シリーズ(家庭物語について学びます。)
10.11.リアリズムの作品Ⅱ『宝島』『トム・ソーヤーの冒険』『ちびくろ・さんぼ』(冒険物語について学びます。)
12.13.14.幼年文学Ⅰ(幼年文学の特徴とジャンル分けについて学びます。)
15.幼年文学Ⅱ(いじめや環境問題などテーマ別にした作品をとり上げブックトークで児童への本の紹介の仕方を学びます。)

テキスト教材

森恵子著『児童文学』(聖徳大学短期大学部通信教育部)

評価の要点

○レポート評価の要点・・・テキストをよく読み作品を選び、作品に沿って自分の言葉で論じてください。
○試験評価の要点・・・全体的な児童文学の基礎的知識(ジャンル・作品の特徴)を穴うめ問題で試験します。(幼年文学を除く)

評価方法と採点基準

レポート合格後の科目終了試験で評価します。
レポート課題に合格した後、科目終了試験を受験し、その評価が60点以上であれば単位の認定となります。

履修上の注意事項や学習上のアドバイス

○レポート評価の要点・・・テキストをよく読み作品を選び、作品に沿って自分の言葉で論じてください。
○試験評価の要点・・・全体的な児童文学の基礎的知識(ジャンル・作品の特徴)を穴うめ問題で試験します。(幼年文学を除く)
試験は暗記が必要です。(作家)と(作品名+作品の特徴)をひとまとめにして憶えてください。

レポート課題

提出数 2

第1課題

手書きのみ
[2400]

第1設題

次の1~3より1課選択
1.グリム童話との違いをふまえ、アンデルセン童話の作品3冊を選び作品にそって特徴を述べなさい。(テーマ、文体、作者との関連等々)
2.時代背景をふまえ、作品2冊以上を比較しながら「美しい子ども」についてまとめなさい。
3.作品を読んで両作品を比較しなさい。(AまたはB)A.『若草物語』とK.M.ペイトンの『愛の旅だち』B.『宝島』と『トムソーヤの冒険』

第2課題

注:
1.レポート作成の際の注意事項
①  テキストや参考書の丸写しはレポートとして認められません。自分の言葉で、きちんと作品を読んでまとめてください。引用する時は引用文献のタイトルとページを明記してください。
②  取り上げる作品は(特に課題2について)できる限りテキスト『児童文学』に載っている作品を選んでください。テキストの作品は評価の定まった作品です。
③ 取り上げる作品、参考文献は、タイトル、作者名、出版社名を明記してください。
④ アンデルセン、グリム童話は原作に近いものを読むこと。(アニメの絵本は不可)
2.参考書
・テキスト『児童文学』P111(P105〜108)を参照
・『グリム兄弟とアンデルセン』高橋健二 著、東書選書
・『たのしく読める英米児童文学』本多英明 他編著、ミネルヴァ書房

手書きのみ
[2400]

第1設題

次の1~2より1課選択
1.幼年文学のジャンルから一つ選び、作品2冊を比較しながら論じなさい。「子ども」を念頭におき、幼年文学の特徴をふまえて書くこと。
2. 幼稚園や保育園で一つのテーマを子どもに紹介すると仮定し、作品4冊以上を選び紹介のプランを立てなさい。(テキストの「ブックトーク」を参考にすること)