最終更新日:2024年2月27日

1年次入学生:3年 3年次編入学生:3年 短期大学部:-
文学部 文学科

U166

書道文化研究Ⅰ

書法の展開

単位条件

通信 2単位

教員

小倉 太郎

履修条件

なし

到達目標

数千年にわたる書の歴史は、性格的に現行の楷書体が成立するまでの「書体史」と、以後の現在に至る「書法史」の大きく二つに分けること
ができる。ここでは宋代以降の各時代における作家と作品を中心とした書法の推移について学習し、認識を深めることを目標とする。

学習成果

楷書体の成立をもって書体の変遷は終わり、以後は既存の書体による「書法」の展開となる。宋代以降は、時代によって特徴ある作家達が輩
出し、多くの名作を遺した。ここでは近世・近代書道史に名を連ねる作家とその作品を中心に、書法の推移をたどっていく。それらを学習する
ことで獲得できる成果は、漢字書法の変相の過程を時代を追って説明できる、中国書道史における代表的な作家や作品について説明できる等で
ある。また、それらの成果は、実技を行う上でも大いに役立つはずである。

テキスト教材

細谷惠志『中国書道史』(聖徳大学通信教育部)

参考図書

西林昭一『書の文化史』(二玄社)
『書道全集』(平凡社)

評価の要点

レポートと試験によって評価する。中国書道史については多種の参考書が市販されているので、それらも参照するのが望ましい。ただし、レ
ポートでは教科書・参考書の丸写しは評価しないこともあるので注意のこと。

評価方法と採点基準

レポート合格後の科目終了試験で評価する。
評価の要点でも記したように、レポートについては、テキスト等を丸写しするのではなく、自身の言葉で論理的に述べられているかがポイン
トとなる。また字数不足は、減点の対象となる場合がある。科目終了試験では、各書体の変遷や時代毎に特徴のある作家やその作品についてい
かによく理解しているかがポイントとなる。

履修上の注意事項や学習上のアドバイス

レポートは所定の用紙による手書きのものに限る。レポートのみならず試験においては、誤字は減点の対象となるので注意のこと。

レポート課題

提出数 2

第1課題

縦書き手書きのみ
[1600]

第1設題

書風の隆替について述べよ。
※ 文化的背景をふまえて述べること。
※ 教科書133頁~169頁までをまとめること。

第2課題

縦書き手書きのみ
[1600]

第1設題

書道史における明末清初の作家について述べよ。
※ 代表作家を挙げてその特徴について述べること。
※ 文化的背景もあわせて述べること。

備考・補足

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授業回数別教育内容 身につく資質・能力 学習範囲
(予習・復習を含む)
宋代の書について① 宋代の書について理解し、説明することができる。 テキストの P133〜P143
宋代の書について② 宋代の書について理解し、説明することができる。 テキストのP133〜P143
宋代の書について③ 宋代の書について理解し、説明することができる。 テキストのP133〜P143
宋代の書について④ 宋代の書について理解し、説明することができる。 テキストのP133〜P143
元代の書について 元代の書について理解し、説明することができる。 テキストのP144〜P148
明代の書について① 明代の書について理解し、説明することができる。 テキストのP149〜P158
明代の書について② 明代の書について理解し、説明することができる。 テキストのP149〜P158
明代の書について③ 明代の書について理解し、説明することができる。 テキストのP149〜P158
明代の書について④ 明代の書について理解し、説明することができる。 テキストのP149〜P158
明代の書について⑤ 明代の書について理解し、説明することができる。 テキストのP149〜P158
清代の書について① 清代の書について理解し、説明することができる。 テキストのP159〜P169
清代の書について② 清代の書について理解し、説明することができる。 テキストのP159〜P169
清代の書について③ 清代の書について理解し、説明することができる。 テキストのP159〜P169
清代の書について④ 清代の書について理解し、説明することができる。 テキストのP159〜P169
清代の書について⑤ 清代の書について理解し、説明することができる。 テキストのP159〜P169
試験
授業で学習した作家や作品名、書法の推移等について問う。