最終更新日:2024年5月23日
J098
情報サービス論
利用者の役に立つ図書館情報サービス単位条件
通信 2単位教員
履修条件
なし
到達目標
図書館における情報サービスの概要を考察し、関連する基礎知識を習得し、今後求められる図書館像を考えることを目的とする。
具体的には、
①授業で取り上げた情報サービス活動の特性を説明することができる。
②公立図書館における情報サービスの意義を説明できる。
③図書館を巡る諸問題について、自分の意見をまとめることができる。
学習成果
(1)自分の意見を論理的に説明し、かつ文章化できる。
(2)司書として必要な知識を修得し、活用したり説明することができる。
(3)情報サービスの種類と特徴を説明できる。
(4)公立図書館の本質を理解し、情報サービスに関わる諸活動について説明できる。
(5)公立図書館の現状に関心をもち、諸問題に対して意見をまとめることができる。
テキスト教材
山崎久道編著『改訂 情報サービス論』(現代図書館学シリーズ、5)(樹村房)2019
参考図書
前川恒雄、石井敦共著『新版 図書館の発見』(NHKブックス)2006
今まど子編著『図書館情報学基礎資料』(樹村房)※最新版が望ましいが、旧版でも可
長澤雅男、石黒裕子共著『レファレンスブック:選びかた、使いかた』(日本図書館協会)
『まちの図書館でしらべる』(柏書房)
評価の要点
評価方法と関連して、以下を評価の要点とする。
(1)試験:必要事項(用語等)を正確に理解して説明できている。
(3)レポート:論点を整理してまとめられる。
(4)レポート:テキスト以外の文献も活用し、自分の言葉でまとめている。
(5)図書館の諸問題について、図書館の本質に基づいて自分の考えをまとめられる。
(6)誤字、脱字がなく、論理的な文章が書ける。
評価方法と採点基準
レポート合格後の科目終了試験で評価する。
試験、レポートともに、上記評価の要点を満たしていること。
レポート:論理性、問題把握の的確性、引用や事例提示が適切かという観点より評価。
インターネット利用においては閲覧ページ名称、URLの表示、閲覧日時を明記。
なおテキスト等文献やインターネットの丸写しは不合格。
試験は、100点満点中、60点以上が合格。
履修上の注意事項や学習上のアドバイス
インターネットの利用は禁止しませんが、実際の図書館を利用して自らその情報サービスを活用することが効果的な学習に繋がります。また各図書館を見学し、図書館に対する自己の知見を広めることも大切です。テキスト以外にも、幅広く図書館に関する文献を読むように心がけましょう。
レポート課題
提出数 2第1課題
第1設題
レファレンスサービスのプロセスを解説し、注意すべき点を述べなさい。
第2課題
1.内容構成について
a)本文は内容に応じて章に分け、適宜見出し(項目)を立て、テーマにそって論理的に展開すること。
b)終わりに、レポートのまとめ、反省点などを書くこと。
c)参考・引用文献は、レポート末尾(参考文献欄)に書誌データを添えて記載すること。
2.次のものはレポートとはみなされないので注意すること。
a)自分の説(考え)と他の参考・引用文献とを区別していないレポート。
b)他の文献の引用・紹介のみに終始するレポート。
第1設題
レファレンスブックの定義、その種類、特徴をまとめ、それぞれに応じた具体的事例(書誌情報と特徴)を示しなさい。
備考・補足
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授業回数別教育内容 | 身につく資質・能力 | 学習範囲 (予習・復習を含む) |
|
はじめに: 図書館概論のテキストや参考図書と用いて、図書館とは何か?何をするところか?その本質について確認する。「図書館学の五法則」「図書館法」「ユネスコ公共図書館宣言」「図書館の自由に関する宣言」を復習。 |
図書館の本質、公立図書館とは何か?を説明できる | 図書館概論テキス ト、本授業の参考 図書 | |
情報社会とは何か、図書館の果たす役割: 図書館をめぐる環境変化、情報社会の状況を学習 |
情報社会の特徴を理解する |
テキスト第1章 | |
図書館による情報サービスの意義と実際:1 図書館による情報サービスの意義と構成要素を学習 |
情報サービスの意義を理解する | テ キ ス トp15〜 24 | |
図書館による情報サービスの意義と実際:2 情報サービスを構成する各サービス、館種による違いを学習 |
情報サービスの種類と特徴を説明できる | テ キ ス トp24〜 40 | |
レファレンスサービスの理論と実践:1 利用者の情報探索行動を学習 |
レファレンスサービスの意義を説明できる | テ キ ス トp40〜 49 | |
レファレンスサービスの理論と実践:2 レファレンスプロセスを学習 |
レファレンスサービスのプロセスを説明できる | テ キ ス トp49〜 65 | |
レファレンスサービスの理論と実践:2 レファレンスサービスの実際を実施、組織、資料、人材の観点から学習 |
レファレンスサービスの運用を理解できる | テ キ ス トp66〜 76 | |
レファレンスサービスの理論と実践:2 レファレンスサービスの評価、現状と課題を学習 |
レファレンスサービスの現状と課題を知ることができる | テ キ ス トp86〜 99 | |
情報検索とは何か:1 情報検索の種類、流れについて学習 |
情報検索の種類や流を説明できる | テキストp100〜 112 | |
情報検索とは何か:2 情報検索の理論、評価について学習 |
情報検索の理論、評価について説明できる |
テキストp112〜 119 | |
情報検索とは何か:3 データベース、webサイト、インターネット検索を学習 |
各種情報源の特徴を理解できる | テキストp112〜 135 | |
発信型情報サービス 発信型情報サービスの事例を学習。 |
発信型情報サービスの特徴と活用法を理解できる | テキストp136〜 151 | |
利用者教育 利用者教育の歴史やと現状を学習 |
利用者教育の意義と課題を理解できる | テキストp152〜 171 | |
各種情報源の特徴と利用法 | 情報サービスにおける情報源の特徴を理解できる | テキストp173〜 202 | |
まとめと確認 授業内容全体のまとめ 図書館における情報サービスの意義を整理する |
図書館の諸問題について積極的に考える姿勢を身につける | テキスト全体 | |
試験 試験はテキスト全体を出題範囲とする。特に、各種情報サービスの種類と特徴、情報源など知識の学習と情報サービスにおける諸問題を考える学習を中心に行うこと。 |