最終更新日:2024年3月12日

1年次入学生:2年 3年次編入学生:3年 短期大学部:-
教職課程
児童学部 児童学科

C015

教育相談

カウンセリングの原理と技法

単位条件

通信 2単位

教員

牧野 由美子

履修条件

教職を希望する人

到達目標

カウンセリングの基本的原理を理解し、細かい技法を習得する。現実の自己と理想の自己とを一致させるための自己実現とは何か、受容や共感を基本とする、繰り返しや感情の反射、思考の明確化、リード、閉じられた質問と開かれた質問などを習得する。

学習成果

人間性中心主義におけるカウンセリングの原理を学び、受容や共感を基本とする技法を習得することができる。さらに行動的カウンセリングの基本的考え方や技法についても習得することができる。学校における心の問題を理解し、解決のための援助方法を習得することができる。また、家庭における心の問題をその背景も含めて理解し、その援助方法を探ることができる。

テキスト教材

中西信男ら著『カウンセリングのすすめ方』(有斐閣)

参考図書

内山喜久雄著『カウンセリング』(日本文化科学社)
佐治守夫ら著『クライエント中心療法』(日本評論社)
未武康弘著『心理学的支援法 カウンセリングと心理療法の基礎』(誠信書房)

評価の要点

テキストを繰り返し読むことが重要。レポートは、基本的事項の理解がどの程度なされているかを問う。

評価方法と採点基準

レポート合格後の科目終了試験で評価する。
レポートは、カウンセリングの内容を理解できているかを見る。科目終了試験は、テキストをすべて読んでいるかどうかを重視する。

履修上の注意事項や学習上のアドバイス

テキストをよく読んでください。どなたか身近な人とペアーを組んで、カウンセリング場面のロールプレイをしてみてください。

レポート課題

提出数 2

第1課題

横書きパソコン印字可Web提出可
[1600]

第1設題

次の2つの設問に答えなさい。[a.b.各800字]
a.クライエントの沈黙にはどのような意味があるか、また沈黙の扱い方について述べなさい。
b.非言語的コミュニケーションとは何かを具体的に説明しなさい。

第2課題

横書きパソコン印字可Web提出可
[1600]

第1設題

次の2つの設問について述べなさい。[a.b.各800字]
a.繰り返しと再述とさぐりについて説明しなさい。
b.感情的内容への対応について述べなさい。

備考・補足

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授業回数別教育内容 身につく資質・能力 学習範囲
(予習・復習を含む)
カウンセリングとは何か
カウンセリングの意味を学び、カウンセリングのもつ特徴を理解する。
カウンセリングの意味を知ることができる。 テキスト 1から12
カウンセリングへの準備と入り方
カウンセリングの定義を学び、受容的姿勢とはどのようなものかを知る。
カウンセリングの導入方法がわかる。 テキスト 13から28
こころを伝える技術
共感を基本とする理解と無条件の尊重について学ぶ。
カウンセリングの伝え方がわかる。 テキスト 29から44
どのようにして相手に反応するか
感情の反射や意味の明確化について理解する。
クライエントへの反応の仕方がわかる。 テキスト 45から66
総合的理解と力動的自己理解
クライエントの総合的理解のために求められる姿勢について学ぶ。
自己理解ができる。 テキスト 67から84
問題のとらえ方と目標の立て方
目標の立て方やプログラムの立て方について学ぶ。
目標の立て方がわかる。 テキスト 85から96
問題への治療的働きかけ
行動的カウンセリングの技法について知る。
問題解決への方法がわかる。 テキスト 97から120
カウンセリングにおける人間関係
カウンセリング関係を結ぶための条件について学ぶ。
人間関係の理解が深まる。 テキスト 121から140
家庭におけるカウンセリング
親へのカウンセリングの目的と留意点について学ぶ。
家庭での問題例を知ることができる。 テキスト 141から156
学校におけるカウンセリング
生徒指導における教育相談の位置づけについて学ぶ。
学校での問題例を知ることができる。 テキスト 157から188
病院におけるカウンセリング
病気の心理的意味について学ぶ。
病院での問題例を知ることができる。 テキスト 189から206
職場におけるカウンセリング
モラールを高めるカウンセリングについて学ぶ。
職場での問題例を知ることができる。 テキスト 207から221
カウンセリングの体験学習I(身近な方に子役になってもらう) 実践力が身に付く テキスト全般
カウンセリングの体験学習II(身近な方にクライエント役になってもらう) 実践力が身に付く テキスト全般
まとめ
これまで学習した内容について総合的に理解する。
総合的理解が深まる。 テキスト全般
試験
テキスト内容についての試験を行う。