最終更新日:2024年2月20日

1年次入学生:3年 3年次編入学生:4年 短期大学部:-
児童学部 児童学科

C055

国語Ⅱ

日本語の各領域の特徴とその体系を探る

単位条件

通信 2単位

教員

北村 弘明

履修条件

特になし

到達目標

①日本語を世界の言語の中において、客観的に眺められる。
②無意識に理解・運用している日本語の特質について意識的に理解できる。
③日本語を通じて、ことばに表現の可能性を探る。

学習成果

日本語における語彙・意味、文法・文体などの各領域から、日本語はいかなる特徴をもった言語であるのかを考え、無意識に使用している部分の理解を深められる。また日本語の背景から、日本人の言語態度や価値観などに対する正しい認識が持てるようにし、言葉の表現や社会の問題点にも視野を広げ、日本文化や歴史および日本語学習の基礎力を培う。国語Ⅱでは、日本語の「語彙・意味」「文法・文体」「方言」に焦点を当て、無自覚に運用している日本語の特性を認識できるようにする。

テキスト教材

庵功雄『新しい日本語学入門 ことばのしくみを考える 第2版』(スリーエーネットワーク)2012

参考図書

沖森卓也他『図解日本語』(三省堂)2006年

評価の要点

1.日本語の語彙・意味や文法の概要・特質について、正しく自覚されているか
2.単なるTextからの適当な部分列挙ではなく、自分の言葉で内容が把握できているか
3.正確に理解できたと思う点、また理解が困難だったと思われる点など、自分の学修が客観視されているか

評価方法と採点基準

レポートの採点によります。単なる教科書の要約や記述の部分的列記だけでなく、自分が理解できたところ、難解だったところ、疑問を感じたところなどが書き分けられていることを重視します。

履修上の注意事項や学習上のアドバイス

ただ知識をまる暗記しようとするのではなく、日本語という言語を一つのサンプルとして、我々人間の言葉がどのような仕組みと体系をもって機能しているのか、その背景をよく理解できるように学んでいくことが大切です。

レポート課題

提出数 2

第1課題

横書きパソコン印字可
[1600]

第1設題

日本語の語彙を概観する場合、同時に、意味の問題と対応しながら見ていかねばならない理由を、具体的な例を挙げながら述べなさい。

第2課題

横書きパソコン印字可
[1600]

第1設題

テキストを読んで、日本語文法の特徴だとあなたが感じたところを、具体例と共に列挙しなさい。

備考・補足

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授業回数別教育内容 身につく資質・能力 学習範囲
(予習・復習を含む)
日本語の語彙1(語彙と単語、語彙の体系) 日本語の語彙と意味の特質を領域ごとに正しく認識できる 第3章
日本語の語彙2(語彙量をめぐって) 日本語の語彙と意味の特質を領域ごとに正しく認識できる 第3章
日本語の語彙3(語構成) 日本語の語彙と意味の特質を領域ごとに正しく認識できる 第3章
日本語の語彙4(シソーラス、国語辞書) 日本語の語彙と意味の特質を領域ごとに正しく認識できる 第3章
日本語の意味1(意味とは何か、意味と意義素) 日本語の語彙と意味の特質を領域ごとに正しく認識できる 第4章
日本語の意味2(意味の体系、語用論) 日本語の語彙と意味の特質を領域ごとに正しく認識できる 第4章
日本語の意味3(意味体系) 日本語の語彙と意味の特質を領域ごとに正しく認識できる 第4章
日本語の意味4(意味と無意味の問題をめぐって) 日本語の語彙と意味の特質を領域ごとに正しく認識できる 第4章
日本語の文法1(文法と文法論) 日本語の語彙と意味の特質を領域ごとに正しく認識できる 第5章
日本語の文法2(いろいろな文法論) 日本語の語彙と意味の特質を領域ごとに正しく認識できる 第5章
日本語の文法3(品詞論と構文論) 日本語の語彙と意味の特質を領域ごとに正しく認識できる 第5章
日本語の文法4(ヴォイス・テンス・アスペクト・ムード) 日本語の語彙と意味の特質を領域ごとに正しく認識できる 第5章
日本語の文体1(文体と文体論) 日本語の語彙と意味の特質を領域ごとに正しく認識できる 第6章
日本語の文体2(いろいろな文体と史的変遷) 日本語の語彙と意味の特質を領域ごとに正しく認識できる 第6章
日本語の方言 日本語の方言の特質の概要を正しく認識できる 第6章
試験
筆記試験を実施(選択・空所補充50%・記述50%)