最終更新日:2024年4月8日
D097
社会福祉援助技術総論Ⅱ
社会福祉専門職の基本的態度と援助方法の理解単位条件
通信 2単位教員
履修条件
「社会福祉援助技術総論Ⅰ」を習得していることが望ましいです。
到達目標
この科目は、“制度・政策としての社会福祉” を、具現化するための援助実践である、相談援助(ソーシャルワーク)について理解します。
そして、その中でも相談援助専門職の担い手であるソーシャルワーカーとして理解すべき基本的な事項を学習し、日々刻々と変化する社会におけるソーシャルワーカーの役割や意義を理解することを目標とします。
学習成果
ソーシャルワーカーとして理解すべき事柄として次の内容を中心に学習を進めます。それは、ソーシャルワークの概念と構成要素、社会福祉士の役割と意義、相談援助職の概念と範囲、ソーシャルワーク実践の基盤となる理念、専門職倫理、倫理綱領、倫理的ジレンマ等です。これらの事項を理解することは、専門職の基本的態度と援助方法の理解につながります。
テキスト教材
『相談援助の基盤と専門職』(中央法規出版)
参考図書
『相談援助の理論と方法(Ⅰ、Ⅱ)』(中央法規出版)
評価の要点
まずは丁寧に、真剣に課題に取り組んでいるかをチェックします。レポート作成上の諸注意などをよく読んでいないと思われるレポートが、みられます。評価以前に無効となります。
レポート内容については、課題に対して的確にまとめているか、参考文献に当たっているか(引用文に対しては、レポート文中にページを示してあるか、深い考察がされているか)、ご自身の見解が述べられているかなどをチェックします。
試験は本科目で学ぶべき内容の総合的理解を問う内容です。
評価方法と採点基準
レポート合格後の科目終了試験で評価します。
上記評価の要点と重なりますが、相手に読ませるということを念頭においてレポートを作成しているかどうかをみます。そしてレポートとしての体裁(マス目のあるレポート用紙への記入の方法が適切かどうか、など)、主語をはっきりさせて、引用・参考部分と、ご自身の見解が、読み手に明確に伝わるかなど、基本的なレポートの書き方ができているかどうかをみます。これらの点が欠けていると評価を下げることになります。
履修上の注意事項や学習上のアドバイス
レポート作成の際には、テキストや参考文献の引用だけでなく、課題に対して問題意識を持ち、ご自身の考えや学んだことを記述してください。
課題の内容をよく理解し、既定の分量(1,600字)を意識しながらレポートの構成を考えてください(事前にワープロソフトなどで文字数を確認し、改行その他余マスを勘案し、清書してほしいと思います)。
試験は総合的理解が求められますので、教科書を中心に本科目の内容理解に努めてください。
レポート課題
提出数 2第1課題
第1設題
社会福祉士の役割と相談援助専門職の倫理について論じてください。
第2課題
第1設題
相談援助における対象者の理解と援助関係について論じてください。
備考・補足
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授業回数別教育内容 | 身につく資質・能力 | 学習範囲 (予習・復習を含む) |
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社会福祉士の役割と意義・現代社会と地域生活 | 専門職および社会の変容の理解 | 教科書第1章 | |
相談援助の定義と構成要素 | 定義と構成要素の理解による認識の深まり。 | 教科書第2章 | |
3回 相談援助の形成過程Ⅰ | 相談援助の歴史的理解。 | 教科書第3章 | |
相談援助の形成過程Ⅱ | 現代ソーシャルワークの理解。 | 教科書第4章 | |
相談援助の理念Ⅰ | ソーシャルワーク実践における価値の理解 | 教科書第5章 | |
相談援助の理念Ⅱ | ソーシャルワーク実践における代表的理念の理解 | 教科書第6章 | |
専門職倫理と倫理的ジレンマ | 専門職倫理と倫理綱領活用について理解する。 | 教科書第7章 | |
総合的かつ包括的な相談援助の全体像 | 総合的かつ包括的相談援助の理解。 | 教科書第8章 | |
総合的かつ包括的な相談援助を支える理論 | ジ ェ ネ ラ リ ス ト・ソーシャルワークの理解 | 教科書第9章 | |
相談援助にかかる専門職の概念と範囲 | 専門職の成立要件、職能団体の理解 | 教科書第10章 | |
総合的かつ包括的な相談援助における専門的機能① | ソーシャルワーク実践の特質である予防機能、新しいニーズへの対応機能の理解 | 教科書第11章 1〜2節 |
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総合的かつ包括的な相談援助における専門的機能② | ソーシャルワーク実践の特質である総合的支援機能、権利擁護機能の理解 | 教科書第11章 3〜4節 |
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総合的かつ包括的な相談援助における専門的機能③ | ソーシャルワーク実践の特質である社会資源開発機能の理解と社会福祉士の在り方の総合的理解 | 教科書第 11章 5節 |
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まとめ:課題作成①社会福祉士の役割と相談援助専門職の倫理 | レポート作成能力 | 教科書・参考文献該当箇所 | |
まとめ:課題作成②相談援助における対象者の理解と援助関係について論ぜよ。 | レポート作成能力 | 教科書・参考文献該当箇所 | |
試験 上記15回で学んだ内容について、総合的な理解を問うものであり、専門職として必要不可欠な知識を問うものである。 |