最終更新日:2024年4月8日

1年次入学生:2年 3年次編入学生:3年 短期大学部:-
文学部 文学科

U020

イギリス文学史Ⅰ

古英語の時代〜18世紀までのイギリス文学史を概観する

単位条件

通信 2単位

教員

腹部 千代子

履修条件

なし

到達目標

(目的)イギリス文学史の専門的な知識を修得することを目的とする。
(到達目標)
1.各時代ごとに、代表的な作家と代表的な作品について学び、専門的な知識を修得することができる。
2.教科書や資料を的確に読み取り、要点をまとめる力や文章表現力を強化することができる。
3.教科書の内容を補完するために、参考図書等を利用して、学びを深める姿勢を習慣づけることができる。
4.本科目の学びを通して、専門領域の学びを深めることができるとともに、自らの考えを適切に表現し、主体的に課題を解決する力を養うことができる。

学習成果

1.各時代ごとに、歴史的背景や時代の思潮をふまえながら、各時代の代表的な作家と代表的な作品について学び、専門的な知識を修得することができる。
2.教科書や資料を的確に読み取り、要点をまとめる力や文章表現力を向上させることができる。
3.教科書の内容を補完するために、参考図書等を利用して、学びを深める姿勢が習慣づけられる。
4.できるだけ多くの作品を読み、イギリス文学に親しむことができる。
5.本科目の学びを通して、グローバル社会を生きるための広い視野を持ち、専門領域の学びを深めることができるとともに、自らの考えを適切に表現し、主体的に課題を解決できる力を向上させることができる。

テキスト教材

川崎寿彦著『イギリス文学史入門』(研究社)1986

参考図書

川崎寿彦著『イギリス文学史』(成美堂)1988
神山妙子編著『はじめて学ぶイギリス文学史』(ミネルヴァ書房)1989 等

評価の要点

[レポート]
1.イギリス文学史についての専門的な知識が修得できているか。
2.教科書や資料を的確に読み取り、要点をまとめることができているか。
3.レポートは、論理的に一貫性があり、明確に論じられているか。
[科目終了試験]
1.イギリス文学史についての専門的な知識が修得できているか。
2.答案は、自らの考えを適切に表現し、論理的・客観的で、明確に書かれているか。

評価方法と採点基準

レポート課題(第1課題、第2課題)合格後に受験する科目終了試験(筆記試験、論述式)の成績を基に評価する。採点基準は、上記の「評価の要点」に記載されている内容と同様である。また、専門的な知識が修得されているかという点に加え、主体的に課題を解決できる力が身についているかという点についても評価する。フィードバックは、『在学生向けホームページ』に掲載する。

履修上の注意事項や学習上のアドバイス

教科書を熟読し、各時代の時代背景、時代の思潮、代表的な作家と代表的な作品についてよく理解すること。さらに、翻訳でもよいので、できるだけ多くの作品を読み、イギリス文学に親しむようにすること。また、1回~15回の各回とも90分を目安に学習すること。

レポート課題

提出数 2

第1課題

レポート作成の際の諸注意

1. 外国の人名・作品名・地名の表記について:
(1)外国の人名、作品名、地名などは、初出時のみ( )内に原語で示す。
[例]トマス・ブラウン(Thomas Brown)、『ロミオとジュリエット』(Romeo and Juliet)、ロンドン(London)
ミステリーの女王と言われているアガサ・クリスティ─(Agatha Christie, 1891-1976)は、スタイルズ荘殺人事件』(The Mysterious Affair at Styles, 1920)を始めとして、約80作の推理小説を書いた。クリスティの作品には、エルキュール・ポワロ(Hercule Poirot)という探偵が登場してくる。ポワロは、……(2)作家名を書く場合には、初出時のみフルネームを書くこと。また、( )内に英語表記、生年、没年も記入する。
[例]ウィリアム・シェイクスピア(William Shakespeare, 1564-1616)

2. 書名の表記について:
(1)和書の場合、書名は『 』で括る。[例]『坊ちゃん』、『イギリス文学史入門』
(2)洋書の場合、書名はイタリック体で表記する。手書きの場合には、タイトルに下線を引く。
単語の最初の文字は大文字で記す。ただし、冠詞や接続詞等は小文字でもよい。
アルファベットは、半角(1マス2文字)で入れる。
[例]Sense and Sensibility(手書きの場合には、Sense and Sensibility)
(3)短編作品や詩の題名の場合には、日本語の場合には「 」で括り、英語の場合には “ ” で括る。
ただし、短編集や詩集の場合には、(1)と(2)と同様に記す。
[例]「ロンドン」“London” 「西風の賦」“Ode to the West Wind”
(4)作品名を日本語で書いた場合、その後に原題と出版年を( )内に記入する。
[例]『分別と多感』(Sense and Sensibility, 1811)
(5)2桁以上の数字は、算用数字で記す。
[例]2023年12月10日、365日

3. 1つの単語を途中で切る場合:
レポートを書いている時に、行末に来た英単語が最後まで書ききれずに次行にまたがってしまう場合には、そこで単語を切らない。切ってしまうと、2語になってしまうので、別の語になってしまうからだ。どうしても切らなくてはならない場合には、ハイフン(-)を入れてつなぐ。(ただし、自動改行されるパソコンの場合には、問題ない。)
[例]1920年に出版されたアガサ・クリスティー(Agatha Christie, 1891-1976)のThe Mysterious Affair at Stylesの作品中に初めて登場した私立探偵、エルキュール・ポワロ(Hercule Poirot)は、コナン・ドイルが生み出した名探偵シャーロック・ホームズ(Sherlock Holms)とともに今でも世界中のミステリーファンに人気がある。
●正しい表記の仕方:ハイフンを使って、Th-、P-のように、単語がまだ続くということを示さなければならない。上の例のTh eやP oirotは、Thとe、Pと oirotに分離してしまっているためこのままでは、TheやPoirotとは読めない。

 

横書きパソコン印字可解答用紙あり
[字数制限無し]

第1設題

教科書の第1章から第4章を読み、以下の項目についてそれぞれまとめなさい。なお、レポート作成開始前に、必ず上記の「レポート作成の際の諸注意」を読むこと。
1.『ベオウルフ』(Beowulf)について:
1作品の概要・特徴、2音とリズムの特徴。
2.『キャンタベリー物語』(The Canterbury Tales)について:
①作者、②作品の概要、3英語の特徴。
3.『農夫ピアズの夢』(The Vision of Piers the Plowman)について:
①作者、②作品の概要・特徴。
4.『パール』(Pearl)について:
①作者、②作品の概要・特徴。
5.『ガウェイン卿と緑の騎士』(Sir Gawain and the Green Knight)について:
①作者、②作品の概要・特徴。
6.『ユートピア』(Utopia)について:
①作者、②作品の概要・特徴。
7.ワイアット(Sir Thomas Wyatt or Wiat)とサリー伯(Henry Howard, Earl of Surrey)の英詩に対するそれぞれの功績について。
8.シドニー(Sir Philip Sidney)について:
①3つの作品名、②それぞれの作品の概要・特徴。
9.スペンサー(Edmund Spenser)について:①3つの作品名、②それぞれの作品の概要・特徴。
10.シェイクスピア(William Shakespeare)のソネットについて。
11.イギリスの演劇の3つの発生源について:
①発生した場所、②演じた人々、③代表的な作品、または劇の特徴。
12.常設の芝居小屋ができていった経緯について。
13.エリザベス朝の劇場の構造について。
14.キッド(Thomas Kyd)について:
①2つの作品名、②それぞれの作品の概要・特徴。
15.マーロウ(Christopher Marlowe)について:
①3つの作品名、②それぞれの作品の概要・特徴。
16.シェイクスピア(William Shakespeare)の劇の、創作第一期から創作第四期について:
①それぞれの時期、②それぞれの時期の特徴、③それぞれの時期の代表的な作品名。

第2課題

レポート作成の際の諸注意

1. 外国の人名・作品名・地名の表記について:
(1)外国の人名、作品名、地名などは、初出時のみ( )内に原語で示す。
[例]トマス・ブラウン(Thomas Brown)、『ロミオとジュリエット』(Romeo and Juliet)、ロンドン(London)
ミステリーの女王と言われているアガサ・クリスティ─(Agatha Christie, 1891-1976)は、スタイルズ荘殺人事件』(The Mysterious Affair at Styles, 1920)を始めとして、約80作の推理小説を書いた。クリスティの作品には、エルキュール・ポワロ(Hercule Poirot)という探偵が登場してくる。ポワロは、……(2)作家名を書く場合には、初出時のみフルネームを書くこと。また、( )内に英語表記、生年、没年も記入する。
[例]ウィリアム・シェイクスピア(William Shakespeare, 1564-1616)

2. 書名の表記について:
(1)和書の場合、書名は『 』で括る。[例]『坊ちゃん』、『イギリス文学史入門』
(2)洋書の場合、書名はイタリック体で表記する。手書きの場合には、タイトルに下線を引く。
単語の最初の文字は大文字で記す。ただし、冠詞や接続詞等は小文字でもよい。
アルファベットは、半角(1マス2文字)で入れる。
[例]Sense and Sensibility(手書きの場合には、Sense and Sensibility)
(3)短編作品や詩の題名の場合には、日本語の場合には「 」で括り、英語の場合には “ ” で括る。
ただし、短編集や詩集の場合には、(1)と(2)と同様に記す。
[例]「ロンドン」“London” 「西風の賦」“Ode to the West Wind”
(4)作品名を日本語で書いた場合、その後に原題と出版年を( )内に記入する。
[例]『分別と多感』(Sense and Sensibility, 1811)
(5)2桁以上の数字は、算用数字で記す。
[例]2023年12月10日、365日

3. 1つの単語を途中で切る場合:
レポートを書いている時に、行末に来た英単語が最後まで書ききれずに次行にまたがってしまう場合には、そこで単語を切らない。切ってしまうと、2語になってしまうので、別の語になってしまうからだ。どうしても切らなくてはならない場合には、ハイフン(-)を入れてつなぐ。(ただし、自動改行されるパソコンの場合には、問題ない。)
[例]1920年に出版されたアガサ・クリスティー(Agatha Christie, 1891-1976)のThe Mysterious Affair at Stylesの作品中に初めて登場した私立探偵、エルキュール・ポワロ(Hercule Poirot)は、コナン・ドイルが生み出した名探偵シャーロック・ホームズ(Sherlock Holms)とともに今でも世界中のミステリーファンに人気がある。
●正しい表記の仕方:ハイフンを使って、Th-、P-のように、単語がまだ続くということを示さなければならない。上の例のTh eやP oirotは、Thとe、Pと oirotに分離してしまっているためこのままでは、TheやPoirotとは読めない。

 

横書きパソコン印字可解答用紙あり
[字数制限無し]

第1設題

教科書の第5章から第7章を読み、以下の項目についてそれぞれまとめなさい。なお、レポート作成開始前に、必ず「第1課題」の上に記載されている「レポート作成の際の諸注意」を読むこと。
1.ベン・ジョンソン(Ben Johnson)の気質喜劇の特徴について。
2.ベン・ジョンソン(Ben Johnson)の2つの代表的な劇について:
①それぞれの作品名、②それぞれの作品の概要・特徴。
3.「ジャコビアン・ドラマティスト」と呼ばれた劇作家7人の名前と代表的な作品について。
4.「ベン一家」と呼ばれた詩人たちについて:
①その特徴、②代表的な作家と作品名
5.形而上派詩について:
①形而上派詩の特徴、②代表的な作家、②その作品名と作品の概要・特徴
6.「レストレイション・コメディ」について:
①「レストレイション・コメディ」とは何か、②代表的な作家と作品名。
7.ミルトン(John Milton)の①『失楽園』、②『復楽園』、③『闘技者サムソン』について、それぞれの概要・特徴。
8.バニヤン(John Bunyan)について:
①代表的な作品名、②作品の概要・特徴。
9.ドライデン(John Dryden)について:
①詩4作品、②劇4作品、③文芸批評の作品、それぞれの作品名。
2ドライデンが「イギリス近代散文の父」と呼ばれた理由。
10.「英雄対韻句」とは何か。
11.アディソン(Joseph Addison)とスティール(Richard Steele)が刊行した3誌の名前と特徴について。
12.スウィフト(Jonathan Swift)について:
①代表的な3つの作品名、②それぞれの作品の概要・特徴。
13.ポープ(Alexander Pope)について:
①代表的な3つの作品名、②それぞれの作品の概要・特徴。
14.サミュエル・ジョンソン(Samuel Johnson)について:
①どのような作家であったか、②5つの作品名。
15.ゴールドスミス(Oliver Goldsmith)について:
①代表的な劇作品名、②作品の概要・特徴。
16.シェリダン(Richard B. Sheridan)について:
①代表的な2つの劇作品名、②それぞれの作品の概要・特徴。
17.「ゴシック小説」について:
①「ゴシック小説」の特徴、②代表的な作家、③その作品名。

備考・補足

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授業回数別教育内容 身につく資質・能力 学習範囲
(予習・復習を含む)
古期から中世へ(7~15世紀)その1:イギリスの詩の始まり
イギリスの古期の詩について学ぶ。
専門的な知識の修得、積極的に学ぶ姿勢、イギリス文学に親しむ姿勢 第1章 (pp. 2-5)
古期から中世へ(7世紀~15世紀)その2:中世の文学
中世の文学について学ぶ。
専門的な知識の修得、積極的に学ぶ姿勢、イギリス文学に親しむ姿勢 第1章 (pp. 6-10)
ルネッサンス時代(15世紀~16世紀)その1:
ルネッサンス時代の時代背景と人文思想について学ぶ。
専門的な知識の修得、積極的に学ぶ姿勢、イギリス文学に親しむ姿勢 第2章 (pp. 11-14)
ルネッサンス時代(15世紀~16世紀)その2:
ルネッサンス時代の詩、ソネット形式について学ぶ。
専門的な知識の修得、積極的に学ぶ姿勢、イギリス文学に親しむ姿勢 第2章 (pp. 14-22)
演劇時代の到来(16世紀後半)その1:
イギリスで演劇が誕生した経緯について学ぶ。
専門的な知識の修得、積極的に学ぶ姿勢、イギリス文学に親しむ姿勢 第3章 (pp. 23-26)
演劇時代の到来(16世紀後半)その2:
キッドとマーロウについて学ぶ。
専門的な知識の修得、積極的に学ぶ姿勢、イギリス文学に親しむ姿勢 第3章 (pp. 26-31)
シェイクスピアの時代(16世紀末~17世紀初頭)その1:
シェイクスピアの創作第一期、創作第二期について学ぶ。
専門的な知識の修得、積極的に学ぶ姿勢、イギリス文学に親しむ姿勢 第4章 (pp. 32-38)
シェイクスピアの時代(16世紀末~17世紀初頭)その2:
シェイクスピアの創作第三期、創作第四期について学ぶ。
専門的な知識の修得、積極的に学ぶ姿勢、イギリス文学に親しむ姿勢 第4章 (pp. 39-43)
時代は清教徒革命に向かう(17世紀前半)その1:
17世紀前半の時代背景とベン・ジョンソンについて学ぶ。
専門的な知識の修得、積極的に学ぶ姿勢、イギリス文学に親しむ姿勢 第5章 (pp. 44-52)
時代は清教徒革命に向かう(17世紀前半)その2:
ジョン・ダンと形而上派詩人について学ぶ。
専門的な知識の修得、積極的に学ぶ姿勢、イギリス文学に親しむ姿勢 第5章 (pp. 52-56)
清教徒革命の後(17世紀後半)その1:
17世紀後半の時代背景とジョン・ミルトン、ジョン・バニヤンについて学ぶ。
専門的な知識の修得、積極的に学ぶ姿勢、イギリス文学に親しむ姿勢 第6章 (pp. 57-68)
清教徒革命の後(17世紀後半)その2:
ジョン・ドライデンについて学ぶ。
専門的な知識の修得、積極的に学ぶ姿勢、イギリス文学に親しむ姿勢 第6章 (pp. 68-71)
18世紀の散文、詩、そして劇(1700年―1798年)その1:
18世紀の時代背景、ジャーナリズムの誕生、ジョナサン・スウィフトについて学ぶ。
専門的な知識の修得、積極的に学ぶ姿勢、イギリス文学に親しむ姿勢 第7章 (pp. 72-77)
18世紀の散文、詩、そして劇(1700年―1798年)その2:
18世紀の詩、劇、ゴシック小説について学ぶ。
専門的な知識の修得、積極的に学ぶ姿勢、イギリス文学に親しむ姿勢 第7章 (pp. 78-84)
第1章から第7章までの内容をまとめる。 専門的な知識の修得、積極的に学ぶ姿勢、イギリス文学に親しむ姿勢 第1章~ 第7章
試験
筆記試験:教科書の第1章から第7章までの内容について問う論述式の問題を出題する。
作家名、作品名とともに、作品の概要を熟知しておくこと。