国語科教育法Ⅰ

中学校・高等学校の国語科教員への道

単位条件

通信 2単位

教員

長谷部俊幸

履修条件

なし

到達目標

この科目は、中学校・高等学校国語科免許状取得を希望する者を対象として、「学習指導要領国語」にもとづいて、中学校・高等学校国語科の指導方法、教材研究の方法等を学習し、国語科教員としてのふさわしい資質、技能を身につけることを目標とするものである。

学習成果

「中学校学習指導要領国語」における「目標」「内容」の重要事項について理解することができる。また「高等学校学習指導要領国語」における各科目の「目標」「内容」の重要事項について理解することができる。

テキスト教材

柴田義松、阿部昇、鶴田清司編著『あらたしい国語科指導法六訂版』(学文社)2021
文部科学省『中学校学習指導要領(平成29年告示)国語編』(東洋館出版社)
文部科学省『高等学校学習指導要領(平成30年告示)国語編』(東洋館出版社)

参考図書

冨山哲也編著『中学校新学習指導要領の展開国語編』明治図書 2017

評価の要点

テキストを熟読し、『学習指導要領』の「国語科の目標及び内容」、または、科目ごとの「目標」「内容」について、その重要点を理解し、把握しておくこと。試験評価は、論述が主となりますが、設問の内容をよく把握した上で、論理的に記述することが大切。

評価方法と採点基準

レポート合格後の科目終了試験で評価する。
レポートは、課題の趣旨に沿って『学習指導要領』を初めとして、テキスト教材・参考図書等を参照した上で、具体的に記述することが大切。
科目終了試験は、設問の趣旨に沿って、論理的に分かり易く記述すること。

履修上の注意事項や学習上のアドバイス

重要事項(たとえば『学習指導要領』の中の「教科の目標」など)は熟読しておくことが必要。また、参考図書を十分に参照することが重要。

レポート課題

提出数 2

第1課題

次のうち1つを選んで記述しなさい。

横書きパソコン印字可

[1600]

第1設題

「中学校学習指導要領」において、中学校国語科の「教科の目標」の内容の重要点を説明し、それが各学年において、どのように展開しているかを具体的に述べなさい。

第2設題

「高等学校学習指導要領」における高校国語科の６つの科目のうち、共通必履修科目（２科目）の「目標」「内容」を説明し、更に２科目の選択科目をあげて、その資質・能力を育成するための選択か説明しなさい。

第2課題

次のうち1つを選んで記述しなさい。

横書きパソコン印字可

[1600]

第1設題

国語科教育の目的について、三つの主張（ａ．言語を理解し表現する方法・技術を身につけさせる。ｂ．認識力・思考力を身につけさせる。
ｃ．よりよい人間の形成をはかる）が展開されている。三つの目的論について、自分の考えを述べなさい。

第2設題

文学作品の指導法について、三人の授業（武田常夫、阿部昇、西郷竹彦の授業）の中から一人の授業を取り上げ、その内容と方法について自分の考えを述べなさい。

備考・補足

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授業回数別教育内容	身につく資質･能力	学習範囲（予習・復習を含む）
「国語科教育法I」はじめに	教科の全体像を把握	テキスト『国語科指導法』目次第1章〜6章
『中学校学習指導要領解説国語』の「国語科の目標」	中学校国語科の「教科の目標」の理解	P.11〜16
『中学校学習指導要領解説国語』の「国語科の内容」	中学校国語科の「内容」の理解	P.17〜39
同上	同上	同上
中学校「国語科」の「話すこと・聞くこと」	「話すこと・聞くこと」の指導事項	『指導要領解説』の該当部分
中学校「国語科」の「書くこと」	「書くこと」の指導事項	同上
中学校「国語科」の「読むこと」	「読むこと」の指導事項	同上
中学校「国語科」の「わが国の言語文化に関する事項」について	「伝統的な言語文化」について理解	同上
中学校「国語科」の「情報の扱い方に関する事項」について
『高等学校学習指導要領国語』の「各科目」の「現代の国語」について	科目の目標・内容について理解	同上
『高等学校学習指導要領国語』の「各科目」の「言語文化」について	同上	同上
『高等学校学習指導要領国語』の「各科目」の「論理国語」「文学国語」について	同上	同上
『高等学校学習指導要領国語』の「各科目」の「国語表現」「古典探究」について	同上	同上
国語科教育の目的国語科教育の目標・内容について理解	『国語科指導法』	P.5~21
国語科教育の内容と方法文学作品の指導法について理解	『国語科指導法』	P.45~61
試験中学国語科の「教科の目標」が各学年の「目標」「内容」にどのように具体化しているか。★高校の各科目の「目標」「内容」について理解しているか。

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