最終更新日:2024年3月12日

1年次入学生:3年 3年次編入学生:4年 短期大学部:-
児童学部 児童学科

C106

教育学演習

教師の成長について考えましょう

単位条件

通信 1単位 面接 1単位

教員

南部 昌敏

履修条件

なし

到達目標

学校教育に携わっている教師を対象として、教師が成長するとはどういうことかに関するさまざまな論究を解釈し、教師であることの意味を問い直すとともに、教師の力量とはどのようなものであるかについて説明することができる。

学習成果

教師の成長について、次の6つの角度から考え、それぞれについて説明することができる。
1.教師の力量について、授業をデザインする力、教材を研究する力、授業を展開する力、授業を分析する力からの論究について説明できる。
2.「授業がみえる」ということについて、授業や教科に対する実践的知識、授業の流れを予測する力、子どもの学びを予測する力からの論究について説明できる。
3.「自分の授業から学ぶ」に焦点を当て、自分の授業を自分の言葉で語り、自分の授業を知り、それを次の実践に活かし、授業を改善していく中で気づきや変容が生まれることについて説明できる。
4.教職初任者が様々な経験を積み重ねる過程で自らを語ることを通して成長することについて説明できる。
5.教師は自律的で協働的な学習に支えられて成長していくことを説明できる。
6.教える人としての教師の自己概念や自己理解に焦点を当て、授業実践及び授業研究に関する力量、一生涯成長する教師としての姿勢につい
て説明することができる。

テキスト教材

浅田匡、生田孝至、藤岡完治編著『成長する教師 -教師学への誘いー』(金子書房)2015

評価の要点

1.レポート課題とスクーリングでの活動等を総合して評価します。
2.レポート課題については、テキストをよく読み、要点を的確に把握し、また、読み手に分かりやすく整理して、自分なりの学習ノートを作成しましょう。
3.スクーリングは、その授業への参加度も評価しますので、積極的に取り組んでください。

評価方法と採点基準

レポート・スクーリング両方が合格後、総合的に評価する。
面接(スクーリング)部分の評価
1.自分なりにまとめた各章毎の学習ノート(40%)
2.スクーリング時の毎時間の振り返りカード(10%)
3.学んだことをキーワード間の関連をまとめて描いたコンセプトマップ(10%)
4.論述式試験(40%)を総合し、60点以上を合格とする。

履修上の注意事項や学習上のアドバイス

テキストを何度も繰り返し読むことを心がけてください。重要だと思う箇所にマーキングし、各章毎に自分なりの学習ノート(様式自由)にまとめ、スクーリング時に必ず持参しましょう。テキストはスクーリングで解説します。

レポート課題

提出数 1

第1課題

⚠通信1単位/スクーリング1単位。通信1単位のレポートを提出した後、スクーリングを受講してください。

横書きパソコン印字可Web提出可
[1600]

第1設題

教師が成長し続けることについて、あなたの考えを論述しなさい。

備考・補足

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授業回数別教育内容 身につく資質・能力 学習範囲
(予習・復習を含む)
授業の力量をつける(1)
〇授業をデザインする
〇教材を研究する力
授業をデザインすること、教材を研究する力について説明できる。 第1部 1、2章
授業の力量をつける(2)
〇授業を展開する力
〇授業を分析する力
授業をデザインすること、教材を研究する力、授業を展開する力、授業を分析する力について説明できる。 第1部 3、4章
授業がみえる
〇授業をイメージする
〇授業の流れを予測する
〇子どものわかりを予測する
授業をイメージする、授業の流れを予測すること、子どものわかりを予測することについて説明できる。 第2部 5、6、7章
自分の授業から学ぶ
〇自分のことばで授業を語る
〇自分の授業を知る
〇自分の授業を見直す

自分のことばで授業を語ること、自分の授業を知ることについて、自分の授業を見直すことについて説明できる。 第3部 8、9、10章
初任者の成長を支える
〇一人立ちへの道筋
〇教えることの体験
〇自分の授業を伝える
一人立ちへの道筋について、教えることの体験について、自分の授業を伝えることについて説明できる。
第4部 11、12、13章
仲間と共に成長する
〇同僚との対話と共同 ―校内研究の活性化を求めて
〇授業リフレクション研究のすすめ
〇仲間と共に成長する -新しい校内研究の創造
同僚との対話と共同―校内研究の活性化を求めて、授業リフレクション研究のすすめ、仲間と共に成長する-新しい校内研究の創造について説明できる。 第5部 14、15、16章
学び続ける教師(1)
〇教師の自己理解
〇子どもと共に成長する教師
教師の自己理解、子どもと共に成長する教師について説明できる。 第6部 17、18章
学び続ける教師(2)
〇教師のやる気を支えるもの
〇情報化を生きる教師
教師学をめざして
〇教師という存在 -学校教師を超えて
〇学校における教師の特殊性
教師のやる気を支えるもの、情報化を生きる教師、教師という存在-学校教師を超えて、学校における教師の特殊性について説明できる。
第6部 19、20章 エピローグ
スクーリング:
解説「授業の力量をつける」
授業をデザインすること、教材を研究する力、授業を展開する力、授業を分析する力について説明できる。
第1部 1、2、3、4章
スクーリング:
解説「授業がみえる」

授業をイメージする、授業の流れを予測すること、子どものわかりを予測することについて説明できる。 第2部 5、6.7章
スクーリング:
解説「自分の授業から学ぶ」
自分のことばで授業を語ること、自分の授業を知ることについて、自分の授業を見直すことについて説明できる。 第3部 8、9、10章
スクーリング:
解説「初任者の成長を支える」
一人立ちへの道筋について、教えることの体験について、自分の授業を伝えることについて説明できる。 第4部 11、12、13章
スクーリング:
解説「仲間と共に成長する」
同僚との対話と共同―校内研究の活性化を求めて、授業リフレクション研究のすすめ、仲間と共に成長する-新しい校内研究の創造について説明できる。 第5部 14、15、16章
スクーリング:
解説「学び続ける教師」
教師のやる気を支えるもの、情報化を生きる教師、教師という存在-学校教師を超えてについて説明できる。 第6部 17、18、19、20 章
スクーリング:
解説「教師学をめざして」
学校における教師の特殊性について説明できる。 エピローグ
試験
第1章から第19章の中から出題された事項について論述式の試験問題に回答する。その際、テキストを参照しながら回答してもよい。