最終更新日:2024年11月11日
D153
精神保健福祉の原理Ⅰ
精神保健福祉ソーシャルワークへの導入1単位条件
通信 2単位教員
履修条件
1. 日頃から精神保健福祉や精神障害者のニュース等に関心を持ち、主体的に学習する。
2. その他、受講生の受講条件は特に設定していない。
到達目標
1. 精神保健福祉の原理について理解し、障害者福祉の基本的枠組み(理念・視点・関係性)と歴史的展開について理解する。
2. 精神保健福祉士が対象とする「精神障害者」の定義とその障害特性を構造的に理解するとともに、精神障害者の生活実態と精神障害の理解と支援について学ぶ。
3. 精神障害者の排除と障壁をめぐる歴史と構造について理解するとともに、精神障害者の人権保障に関する国際的な取り組みについて理解する。
学習成果
1. 精神保健福祉の原理について理解し、障害者福祉の基本的枠組み(理念・視点・関係性)と歴史的展開について理解できるようになる。
2. 精神保健福祉士が対象とする「精神障害者」の定義とその障害特性を構造的に理解するとともに、精神障害者の生活実態と精神障害の理解と支援について理解を深められるようになる。
3. 精神障害者の排除と障壁をめぐる歴史と構造について理解するとともに、精神障害者の人権保障に関する国際的な取り組みについて理解できるようになる。
テキスト教材
一般社団法人日本ソーシャルワーク教育学校連盟『精神保健福祉の原理』(中央法規出版)2021
参考図書
障害者福祉研究会編集『国際生活機能分類(ICF)―国際障害分類改定版―』(中央法規出版)2002
シドニー・ブロック著、竹島正監訳『こころの苦しみへの理解 トータルメンタルヘルスガイドブック』(中央法規出版)2002
評価の要点
上記の学習成果がレポート内容に反映されていること。
評価方法と採点基準
【レポート評価】 文章作法(5項目)、基本的なレポート作法(4項目)、設題の内容に関して(6項目)の計15項目、さらに、+αの総合点で評価します。
履修上の注意事項や学習上のアドバイス
論点に対する自分の意見をしっかりと書くように心がけてください。また、レポートには意見の正当性を示す「論拠」が必要です。「論拠」を明らかにするために、上記の学習の積み重ねが必須です。
さらに、テキスト以外の参考文献に当たり、参考文献の記述を心がけてください。
レポート課題
提出数 2第1課題
第1設題
障害者福祉の理念と歴史的展開、制度における「障害者の定義」、国際生活機能分類(ICF)について論ぜよ。なお、レポート作成にあたり、以下の3点を踏まえて論ぜよ。
①障害者福祉の理念と歴史的展開について理解を深める。(第1章)
②制度における「精神障害者」・「障害者」の定義について理解を深める。(第2章)
③国際生活機能分類(ICF)と精神障害について理解を深める。(第2章)
第2課題
第1設題
精神障害者の排除と障壁をめぐる歴史と構造について論ぜよ。なお、レポート作成にあたり、以下の3点を踏まえて論ぜよ。
①国内外における精神障害者の排除と歴史の構造について理解を深める。(第3章)
②精神障害者の人権保障に関する国際的な取り組みについて理解を深める。(第3章)
③日本の社会的障壁をめぐる課題とその克服の取り組みについて理解を深める。(第3章)
備考・補足
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授業回数別教育内容 | 身につく資質・能力 | 学習範囲 (予習・復習を含む) |
|
精神保健福祉の原理とは何か1 オリエンテーション:授業の目的・進め方 |
障害者の捉え方と精神障害の理解 | テキスト序章 | |
精神保健福祉の原理とは何か2 精神保健福祉におけるソーシャルワークの役割 |
ソーシャルワークの役割の理解 | テキスト序章 | |
障害者福祉の理念と歴史的展開1 障害の捉え方と障害者福祉の理念 |
障害の捉え方、障害者福祉の理念の理解 | テキスト第1章 第1節 | |
障害者福祉の理念と歴史的展開2 精神障害者福祉の歴史的展開(1)明治期から第二次世界大戦まで |
明治期から第二次世界大戦までの精神障害者福祉の状況 | テキスト第1章 第2節 | |
障害者福祉の理念と歴史的展開3 精神障害者福祉の歴史的展開(2)精神保健福祉法成立まで |
精神衛生法改正から精神保健福祉法成立までの理解 | テキスト第1章 第2節 | |
障害者福祉の理念と歴史的展開4 精神障害者福祉の歴史的展開(3)地域包括ケアシステムの構築 |
精神障害にも対応した地域包括ケアシステムの構築の理解 | テキスト第1章 第2節 | |
精神障害と精神障害者の概念1 制度における「精神障害者」の定義 |
各法による「精神障害者」「障害者」の定義の理解 | テキスト第2章 第1節 | |
精神障害と精神障害者の概念2 国際生活機能分類(ICF)と精神障害 |
国際生活機能分類(ICF)の理解 | テキスト第2章 第2節 | |
精神障害と精神障害者の概念3 精神障害の「障害特性」 |
精神障害の障害特性の理解 | テキスト第2章 第3節 | |
精神障害と精神障害者の概念4 精神障害の理解と支援にかかわる新たな潮流 |
ナラティブ・アプローチ、オープンダイアローグ等の理解 | テキスト第2章 第4節 | |
精神障害者の排除と障壁をめぐる歴史と構造1 諸外国における排除の歴史とその後の展開 |
日本と諸外国の共通点と相違点の理解 | テキスト第3章 第1節 | |
精神障害者の排除と障壁をめぐる歴史と構造2 精神障害者の人権保障に関する国際的な取り組み |
精神保健運動、精神障害者観、精神医療改革の理解 | テキスト第3章 第1節 | |
精神障害者の排除と障壁をめぐる歴史と構造3 日本における排除の歴史と構造 |
相馬事件、ライシャワー事件、宇都宮病院事件等の理解 | テキスト第3章 第2節 | |
精神障害者の排除と障壁をめぐる歴史と構造4 日本の社会的障壁をめぐる課題とその克服への取り組み(1) |
欠格条項、アルコール・薬物問題の理解 | テキスト第3章 第3節 | |
精神障害者の排除と障壁をめぐる歴史と構造5 日本の社会的障壁をめぐる課題とその克服への取り組み(2) |
人権侵害としての施設コンフリクトとその対応の理解 | テキスト第3章 第3節 | |
試験 科目終了試験での評価となります。 |