最終更新日:2024年3月12日
D051
リハビリテーション論
リハビリテーション本来の理念や概要を学ぶ単位条件
通信 2単位教員
履修条件
なし
到達目標
1.リハビリテーション本来の意味や理念、ICFなどの学びにより、社会福祉の課題対応に必要な多角的課題抽出能力や解決能力、高い倫理観を持つことで、個人の尊厳や生活の視点等を理解し、複雑化、多様化する福祉ニーズに対応する能力を身に付ける。
2.リハビリテーションのチームアプローチや高齢社会や障害の実際、社会資源や諸制度、福祉用具などの概観の把握、実践例や地域アプローチなどの概要を理解することで、他職種連携、地域社会づくりや福祉社会づくりなどに貢献できる実践力を身につける。
学習成果
1.リハビリテーションの言葉の意味や理念をその歴史やICFなどの基本に説明できる。
2.リハビリテーションの種類や専門職とチームアプローチの概要や課題を簡潔に述べられる。
3.リハビリテーションを取り巻く社会資源や諸制度、福祉用具などの「概観」を把握し、実践的な内容を踏まえながら説明できる。
4.脳卒中(脳血管障害)、脊髄損傷、大腿骨頸部骨折の等の疾患別リハビリテーションの概要を理解し、説明が出来る。
5.リハビテーションの課題を自身の考察を交えながら述べられる。
テキスト教材
澤村誠志『リハビリテーション論』(メヂカルフレンド社)2008
評価の要点
「リハビリテーションの理念や重要性、課題」などについて、「ICFや自立支援、QOL、リハビリテーション領域、チーム、リハビリテーショ
ン介護」などのキーワードや「具体的ケース」なども取り入れ、自身の考察も交えながら述べられるかを評価のポイントとする。
評価方法と採点基準
レポートは、基本的な構成や簡潔性、本質の理解、自身の考察が述べられているか等を採点のポイントとする。
科目終了試験は記述式とする。論述では簡潔にポイントを述べられるように学習して頂きたい。
履修上の注意事項や学習上のアドバイス
教科書以外の文献なども是非参照願いたい。
自身やその周囲の人生や生活に必要な知識との思いで学習願いたい。
レポート課題
提出数 2第1課題
第1設題
リハビリテーションにおけるチームアプローチの重要性と課題を考察せよ。
(キーワード:専門職、リハビリテーション理念、リハビリテーションの領域、ICF、QOL)
第2課題
第1設題
以下の3つの疾患から1つを選択し、リハビリテーションの概要を、ICFや自立支援の考えを踏まえて論ぜよ。
①脳卒中(脳血管障害)
②脊髄損傷
③大腿骨頸部骨折
(キーワード:ICF、自立支援、社会資源、在宅復帰)
備考・補足
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授業回数別教育内容 | 身につく資質・能力 | 学習範囲 (予習・復習を含む) |
|
リハビリテーションの理念1 ・「リハビリテーション」という言葉の意味や理念の変遷について、その歴史やノーマライゼー ション、自立生活運動等から考える。 |
リハビリテーション理念の変遷や概要を説明出来る | P1〜P8 | |
リハビリテーションの理念2 ・ICIDHとの比較から国際生活機能分類(ICF)の特徴や概要を学習する。 ・リハビリテーションの重要性を理解する |
ICFの特徴を述べられる リハビリテーションの重要性を説明出来る |
P9〜P11 | |
リハビリテーションに関連する諸制度の動向 ・日本社会の構造変化と高齢化に対する施策の流れの概要を、高齢リハビリテーションの視点から学習する。 |
高齢者リハビリテーションの理念や動向及び課題を簡潔に述べられる | P11〜P27 | |
リハビリテーションの領域と役割 ・リハビリテーションの種類と概要、リハビリテーション専門職の種類と業務内容を学習する。 |
リハビリテーション及びその専門職の種類と概要を簡潔に説明出来る。 | P28〜P36 | |
チームアプローチの必要性 ・チームアプローチの必要性や方法と、障害者や高齢者における具体的を学習する。 |
チームアプローチの必要性や課題について具体例を持って簡潔に説明できる。 | P38〜P41 | |
IADLとリハビリテーション ・IADLの考え方と種類、その視点から見たリハビリテーションについて学習する。 |
IADLやADLの概要を簡潔に説明できる | P42〜P47 | |
社会資源 ・リハビリテーションに関する社会資源サービス活用上の留意点をリハビリテーションの 視点から考えられる(概観の把握と重要性や課題の学習)。 |
社会資源や諸制度の概観把握と重要性の理解 | P48〜P80 | |
福祉用具と住宅改修 補装具や日常生活用具の大まかな種類とその対象や効果、住宅改修の重要性などを学習する。 |
補装具や日常生活用具、住宅改修の概観把握と重要性が説明できる | P81〜P137 | |
リハビリテーション介護の考え方 ・リハビリテーション介護の目的を自立性や自己決定等の考え方などから学習する。 ・QOLの視点からリハビリテーション介護を学習する。 |
リハビリテーション介護を自立支援の考え方から簡潔に説明できる QOLの概要とリハビリテーション介護の実践における注意点を説明出来る |
P139〜P146 | |
リハビリテーション介護技術の基本 ・リハビリテーション介護の具体的な技術を、セルフケア、起居動作(歩行、立位起き上がり、座位など)、日常生活動作などの具体例から学習する |
リハビリテーション介護技術の基本的な考え方と具体例を説明できる | P146〜P156 | |
訪問リハビリテーションの援助技術 ・訪問リハビリテーションの目的や具体的な援助内容を学習する |
訪問リハビリテーションの目的や考え方を簡潔に述べられる。 | P156〜P165 | |
障害別リハビリテーション1(脳卒中、呼吸循環機障害、脊髄損傷、関節リウマチ) ・リハビリテーション対象の主な疾患と疾患により生じる障害の形態及び基本的なリハビリテーションの流れやプログラムを学習する。 |
主な疾患と障害の概要説明、リハビリプログラムの考え方を提示出来る | P166〜P208 | |
障害別リハビリテーション2(パーキンソン病、老化、精神障害) ・リハビリテーション対象の主な疾患と疾患により生じる障害の形態及び基本的なリハビリテーションの流れやプログラムを学習する。 |
主な疾患と障害の概要説明、リハビリプログラムの考え方を提示出来る | P209〜P236 | |
地域リハビリテーション ・地域リハビリテーションの考え方や諸サービスの概要を学習する |
地域リハビリテーションの考え方や諸サービスの概要を述べられる | P237〜P261 | |
終末期におけるリハビリテーション ・終末期におけるリハビリテーション医療の考え方と課題について学習する |
終末期リハビリテーション医療の考え方や課題を述べられる | P262〜P271 | |
試験 |