最終更新日:2024年6月18日
D093
社会調査法Ⅱ
一人・一つのことをじっくりしりたいときに単位条件
通信 2単位教員
履修条件
なし
到達目標
(1)社会調査を行うとき、適材適所の方法で調査ができるよう、様々な方法を学ぶ。社会調査法IIでは、対象者やニーズを質的にする方法を中心に学習する。また、実習や卒後現場でも活用できるように、実際に調査の方法を追って実践し、調査をする上での注意や作法を学習する。質的調査において、一つ(一人)を深く細かく捉えるという特徴を意識することができる。
(2)質的調査と量的調査を踏まえ、質的調査の技術を体得する。対人援助職に必要な質的調査の作法、方法、観察の方法、記録についてわかる。
援助の道具として、質的調査のスキルが扱えるようになる。(面接インタビュー、フィールドノート、文献探索等)またどんなときに質的調査のスキルを活用するか自覚することができる。
学習成果
1.質的調査とは何か説明をすることができる。
2.質的調査を計画することができる(計画ができる、準備ができる、必要な手続きができる)
3.質的調査を実施することができる。(手順を追い、契約、合意ができる。フィールドノート、記録等がかけるなど)
4.調査時に倫理を意識し、対象の情報等を適切に扱うことができる。
5.必要な情報を先行研究、文献探索等から探すことができる。
6.調査を取り巻く環境、問題等を説明することができる。
テキスト教材
一般社団法人日本ソーシャルワーク教育学校連盟(編)『社会福祉調査の基礎』(中央法規出版)
または
社会福祉養成講座編集委員会(編)『社会調査の基礎 第3版』(中央法規出版)
参考図書
根本博司・高倉節子・高橋幸三郎編『初めて学ぶ人のための社会福祉調査法』(中央法規出版)(ただし、最新版が出たら最新版に変更)
評価の要点
科目終了試験を合格すること(国家試験問題と同等レベルの問題、論述)
国家試験もしくはそれと同等レベルの問題を解くことができる
調査について基本的なことがらを理解し、またIT、個人情報保護、倫理等についても説明ができる。
自ら調査を実施することができる。
評価方法と採点基準
レポート合格後の科目終了試験で評価します。
レポートについては、評価の要点に沿ってかつ課題を意識してレポート作成ができていること。
決められたレポート課題の形が整っていること。
テキスト等の丸写しやネットのコピペで終わらせず、課題にあった内容を作成し、日々の学習をレポートに示す事。
科目終了試験については、論述と選択問題の試験です。論述はテキストの暗記や箇条書きにとどまらず、文章で他者にわかるよう示すこと。
履修上の注意事項や学習上のアドバイス
・不明な点は質問票等を使用しながら、解決していきましょう。
・日々、最新の関連する情報や資料を収集するように心がけてください。
・教科書だけの理解で終わらせず、ご自分で実際に見たり、作成(実行)してみると理解が深まります。
レポート課題
提出数 2第1課題
第1課題と第2課題は、「文字数」および「ページ設定」がそれぞれ異なります。課題ごとの注意事項をご確認ください。
注:書式は、基本ルールに従ってください。パソコン印字の場合、用紙サイズはB5、文字数は1600文字(片面4枚目まで)、ページ設定25文字×16行です。
いずれか1設題を選択
第1設題
参与観察と非参与観察の違いをのべよ。その際、各方法の長所と短所が分かるように説明すること。
第2設題
質的調査とは何か。その際、その得意とすること、不得意なことが分かるように示せ。
第2課題
第1課題と第2課題は、「文字数」および「ページ設定」がそれぞれ異なります。課題ごとの注意事項をご確認ください。
注:用紙の使用枚数に規定があります。パソコン印字の場合、B5サイズの用紙に、片面4枚目まで使用可能です。枚数規定を守っていただければ、文字数の制限やページ設定の規定はありません。手書の場合、指定原稿用紙8枚目まで使用可能です。
第1設題
1人の人を取り上げ、生活史・ライフヒストリーを作成せよ。その際、個人情報等に対する配慮も忘れないこと。伝記や身の回りにある生活史、ライフヒストリーを参考にすると良い。対象者については、各自が選定してかまわない。個人の人生を社会背景と関連づけて客観的に作成すると良い。図表、写真等必要があれば加えても良い。
備考・補足
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授業回数別教育内容 | 身につく資質・能力 | 学習範囲 (予習・復習を含む) |
|
調査における質的調査の位置づけ ・なぜこの科目、調査法を学ばなければならないか |
自分に必要な(対人援助 の実習等に使用する)ア イテムだと自覚ができる (自主性・自発性) |
はじめに 社会福祉と社会調査 国試問題等にあたる (60分) | |
質的調査とは何か ・質的調査とは何かを説明できる |
時代やニーズに合わせ特徴を整理する力 調査を体系的に捉える力(理論的思考力) |
社会調査の概要 国試問題等にあたる (60分) | |
質的調査の歴史 ・過去の重要な調査、人物がわかる |
時代やニーズごとに特徴を整理する力(理論的思考力)類型を整理して可視化する力 | 社会福祉と社会調査 先行研究をチェック 国試問題等にあたる (60分) | |
調査方法 ・質的調査の特徴が示せる ・フィールドとは何かがわかる |
調査技術・スキル 情報収集力(情報把握力) 情報を整理する力 |
質的調査の方法 (量的調査の方法・計画〜) 国試問題等にあたる (60分) | |
調査計画 実際に質的調査の計画ができる |
計画力 | 実際の依頼、計画等を作成 国試問題等にあたる (60分) | |
面接・観察等の実際 ・おのおのの方法が説明できる |
調査スキル 実行力・柔軟性 傾聴力 |
質的調査の方法 先行研究をチェ区する 国試問題等にあたる (60分) | |
質的調査の方法・技法 ・方法、技術(記録を含め)使い分けができる |
観察力、記録力、可視化する力、問題解決力 | 質的調査の方法 国試問題等にあたる (60分) | |
調査における注意 ・調査場面での配慮がイメージでき、実際に対応ができる |
倫理観・個人情報保護 | 質的調査の方法 量的調査の方法(計画、留意 点〜も含む) 国試問題等にあたる (60分) | |
個人情報保護及びプライバシーの配慮 ・具体的対応等が示せる |
倫理観・個人情報保護 | 社会調査における倫理と個人 情報保護 関係するガイドラインや倫理 綱領等 国試問題等にあたる (60分) | |
フィールドワーク ・実際に行うことができる |
観察力・情報収集、分析力 | フィールドノートや逐語記録 | |
ITの活用(統計法も含む) ・文献探索の方法がわかる 先行研究の調べることができる。 |
情報収集力 IT活用力 |
社会調査の実施にあたっての ITの活用方法 国試問題等にあたる (60分) | |
調査の倫理 | 倫理観・個人情報保護 | 社会調査における倫理と個人 情報保護 関連するガイドライン、倫理 綱領等を実際に確認 国試問題等にあたる (60分) | |
質的調査のまとめ方(報告・報告書等) | 記録力(様々な記録方法を活用できる) | 質的調査の方法(データ分析 〜発表・報告) 国試問題等にあたる (60分) | |
ライフヒストリー、インタビューでの作法、フィールドノート作成時の作法 | プレゼンテーション能力 まとめる力、表現力 |
質的調査における発表・報告 先行研究を調べることができ る 国試問題等にあたる (60分) | |
質的調査と福祉専門職(仕事における活用) | 専門職としての倫理観 調査者としての倫理観 |
調査に関わる社会問題を知る 倫理に関する問題、課題を示 す事ができる 国試問題等にあたる (60分) | |
試験 国家試験及び国家試験と同等なレベルの○×選択問題と論述での試験を行います。 |