最終更新日:2024年8月5日

1年次入学生:4年 3年次編入学生:4年 短期大学部:-
心理・福祉学部 社会福祉学科

D092

社会調査法Ⅰ

「他の人たちはどう考えてるの?」を知りたいときに

単位条件

通信 2単位

教員

中尾 暢見

履修条件

なし

到達目標

(1)社会調査法Iでは、社会(福祉)調査とは何かを理解する。その上で、社会福祉ニーズを量的に把握する方法を中心に学習する。
実習や、卒業後の現場でも活用できるよう、実際に調査の方法や手順を踏まえ、調査をする上での注意や作法を学習する。
社会調査(主に量的調査)とは何かを理解し、その技術を体得することができる。
(2)対人援助の専門職として利用者のニーズを把握する方法がわかる。
社会のニーズを捉える方法がわかる。
調査の方法をニーズに応じて使い分け、実施する事ができる。実習、レポート作成等でその技術を活用することができる。

学習成果

1.量的調査の種類と方法を説明することができる。
2.質問紙を用いた調査を計画することができる。
3.依頼状、質問紙を作成することができる。
4.調査時に必要な手続きや、契約、倫理等がわかる。
5.必要な情報を先行研究、文献探索等から探すことができる。
6.調査を取り巻く環境、問題等を説明することができる。

テキスト教材

一般社団法人日本ソーシャルワーク教育学校連盟(編)『社会福祉調査の基礎』(中央法規出版)
または
社会福祉養成講座編集委員会(編)『社会調査の基礎 第3版』(中央法規出版)

参考図書

根本博司・高倉節子・高橋幸三郎編『初めて学ぶ人のための社会福祉調査法』(中央法規出版)(ただし、最新版が出たら最新版に変更)

評価の要点

レポート課題2題について合格すること
科目終了試験を合格すること(国家試験問題と同等レベルの問題、論述)
国家試験もしくはそれと同等レベルの問題を解くことができる
調査について基本的なことがらを理解し、またIT、個人情報保護、倫理等についても説明ができる。
自ら調査を実施することができる。

評価方法と採点基準

レポート合格後の科目終了試験で評価する。
レポートについては、評価の要点に沿ってかつ課題を意識してレポート作成ができていること。
決められたレポート課題の形が整っていること。
テキスト等の丸写しやネットのコピペで終わらせず、課題にあった内容を作成し、日々の学習をレポートに示す事。

履修上の注意事項や学習上のアドバイス

・不明な点は質問票等を使用しながら、解決していきましょう。
・日々、最新の関連する情報や資料を収集するように心がけてください。
・教科書だけの理解で終わらせず、ご自分で実際に見たり、作成(実行)してみると理解が深まります。

レポート課題

提出数 2

第1課題

⚠第1課題と第2課題は、「文字数」および「ページ設定」がそれぞれ異なります。課題ごとの注意事項をご確認ください。

注:書式は、基本ルールに従ってください。パソコン印字の場合、用紙サイズはB5、文字数は1600文字(片面4枚目まで)、ページ設定25文字×16行です。
手書の場合、指定原稿用紙8枚目まで使用可能です。

いずれか1設題を選択

横書きパソコン印字可
[1600]

第1設題

量的調査の定義、およびその種類と方法を説明せよ。
その際、各調査方法の長所や短所が分かるように示せ。

第2設題

調査票を作成する際に留意するべきワーディングの種類を列記して、その特徴と問題回避策を示せ。

第2課題

⚠第1課題と第2課題は、「文字数」および「ページ設定」がそれぞれ異なります。課題ごとの注意事項をご確認ください。

注:用紙の使用枚数に規定があります。パソコン印字の場合、B5サイズの用紙に、片面4枚目まで使用可能です。枚数規定を守っていただければ、文字数の制限やページ設定の規定はありません。手書の場合、指定原稿用紙8枚目まで使用可能です。

横書きパソコン印字可

第1設題

もしあなたが調査票をつくるとしたらどの様なものをつくるか。
実際に冒頭の説明文を含めて作成しなさい。
その際、身の回りにある、アンケートや調査票を参考にすると良い。

備考・補足

← 表が横スクロールします →

授業回数別教育内容 身につく資質・能力 学習範囲
(予習・復習を含む)
調査とはなにか
・なぜ対人援助の専門職に調査(調査技術)は必要か
自分に必要な(対人援助の実習等に使用する)アイテムだと自覚ができる(自主性・自発性) シラバスに目を通す。 はじめに 第1章 国試問題等にあたる (60分)
調査の歴史
・調査の歴史
・過去の重要な調査、人物が説明できる
時代やニーズごとに特徴を整
理する力(理論的思考力)類型を整理して可視化する力
社会福祉士の役割と社会 調査 社会福祉と社会調査 国試問題等にあたる (60分)
社会調査と社会福祉調査
・ニーズに合わせた調査の種類がわかる
ニーズを読み取る力
知っている知識や技術を結び付ける力(問題解決能力)
社会調査と社会福祉調査 国試問題等にあたる (60分)
量的調査と質的調査
・調査ごとの得意、不得意がわかる
数量的スキル(図、票、箇条書きなどで情報を整理することができる) 社会調査の概要 国試問題等にあたる (60分)
量的調査とは何か
・統計調査とは何かを説明できる
・量的調査の特徴、方法を説明することができる
情報を収集する力が身につく
情報分析力
計画力
量的調査の方法 国試問題等にあたる (60分)
調査計画(アンケート調査の計画・企画・実施の流れ)
・調査のデザイン及び調査票の作成方法がわかる
・調査計画を立てることができる
先行研究を調べることができる
調査の立案、実施、実施後の処理まで見通す計画力が身につく。
情報収集のスキル
量的調査の方法(計画〜 解析まで) 国試問題等にあたる (60分)
調査手順、調査契約、調査時における注意すべき事(量的調査のお作法) ニーズや対象に合わせた調査を設計することができる(計画力、問題解決力、発信力、情況把握力) 社会調査の方法 量的調査の方法 国試問題等にあたる (60分)
調査依頼(依頼状の作成)
・依頼状が作成できる
計画力 先行研究をチェックする 実際に作成する 国試問題等にあたる (60分)
調査票の作成
・調査票が作成できる
計画力 先行研究をチェックする 実際に作成する (復習として120分)
集計方法
・集計、分析方法を使い分けることができる
分析力 量的調査におけるデータ 解析 社会調査実施にあたって のITの活用方法 国試問題等にあたる
統計法
・IT等を活用し、先行業績を調べることができる
・統計法について説明ができる
情報収集力
IT活用力
統計法の概要 実際の統計法を確認 国試問題等にあたる (60分)
社会調査における倫理と個人情報保護 倫理観・個人情報保護 社会調査における倫理と 個人情報保護 関連するガイドライン、 倫理綱領等を実際に確認 国試問題等にあたる (60分)
調査時のITの活用 IT活用能力・スキル 社会調査の実施にあたっ てのITの活用方法 国試問題等にあたる (60分)
統計処理の基礎 統計処理力
フィードバックする力
発信力
統計処理ができる 調査におけるフィード バックを意識する 国試問題等にあたる (60分)
量的調査における課題・問題 専門職としての倫理観
調査者としての倫理観
調査に関わる社会問題を 知る 倫理に関する問題、課題 を示す事ができる 国試問題等にあたる (60分)
試験
国家試験及び国家試験と同等なレベルの○×選択問題と論述での試験を行います