最終更新日:2024年3月5日

1年次入学生:2年 3年次編入学生:3年 短期大学部:-
文学部 文学科

U237

かな作品制作法

古筆を利用して半紙に和歌一首を散らし書きする

単位条件

通信 2単位

教員

岩井 秀樹

履修条件

「かなの技法Ⅰ・Ⅱ」の単位取得後に履修すること。

到達目標

古筆の文字を利用して、半紙の中に和歌1首を自分で散らし書きできるようになる。
その為のノウハウを理解することができる。

学習成果

古筆の文字を利用して書作するノウハウを理解することは、自分で作品を創作することが出来るようになる第一歩を経験するこになる。
この段階を正しく理解し経験を積み重ねることが、品格のある作品を書く事ができる可能性を高めることにつながる。

テキスト教材

『かな作品制作法Ⅰ』(『墨』新装刊第2号 2009年1・2月号196号 芸術新聞社 抜粋)

参考図書

『書道Ⅰ』(聖徳大学通信教育部)
『書道Ⅱ』(聖徳大学通信教育部)

評価の要点

古筆の文字を利用して、半紙に和歌1首を散らし書きできるか否か。ノウハウを理解出来ているか。
以上を提出物によって評価する。

評価方法と採点基準

レポート合格後の科目終了試験で評価する。
散らし書きがバランスよく作れているか。散らし書きを作るノウハウを理解できているか。
提出物のレベルによって、判断・評価する。

履修上の注意事項や学習上のアドバイス

参考をよくみて、半紙の中にバランスよく散らすこと。

レポート課題

提出数 2

第1課題

縦書き手書きのみ
[1600]

第1設題

「関戸本古今集の筆法の特徴・連綿の特徴」と「古筆の文字を使って、半紙の中に和歌1首を散らし書きする方法」について述べなさい。

第2課題

本誌巻頭⑥頁の「その他のレポート送付について」により送付して下さい。提出票・講評欄・設題名欄を添付してください。

縦書き手書きのみ

第1設題

【作品】

73頁の和歌(関戸本古今集を150%拡大したもの)を利用し、半紙の中に散らし書きの原稿を作り、その原稿をみて半紙作品を作りなさい。

備考・補足

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授業回数別教育内容 身につく資質・能力 学習範囲
(予習・復習を含む)
古筆の理解 古筆とはどの様な物なのかを理解できる。 30分
関戸本古今集の特徴の理解 関戸本の外見の特徴を理解できる。 1時間
関戸本古今集の技法を確認(P.64 65) 筆法の特徴を理解できる。 実際に筆を持って書 いてみること。
関戸本古今集の技法を解説に従って筆で書いてみる(P.64 65) 関戸本の筆法を理解できる。 実際に筆を持って書 いてみること。
散らし書きのパターンを理解する。(P.66) 散らし書きの構成パターンを理解できる。 1時間
古筆の文字を利用して、半紙に散らし書きする方法を理解する(P.67) 散らし書きするノウハウを理解できる。 1時間
行書きを変化させた散らし書き①(P.68) 行書きの変化から散らしを作るパターンを理解できる。 1時間
行書きを変化させた散らし書き②(P.68) 墨継ぎの位置によって違うバランスになることを確認できる。 1時間
うちわ型の散らし書き①(P.69) うちわ型の散らしを理解できる。 1時間
うちわ型の散らし書き②(P.69) うちわ型の散らしの行間の変化を理解・経験できる。 1時間
塊と線的構成の散らし書き①(P.70) 塊と線的構成による散らしを理解できる。 1時間
塊と線的構成の散らし書き②(P.70) 濃淡と行間の変化の必要性を理解できる。 1時間
二行ずつ二集団の散らし書き①(P.71) 新しい散らしのパターンを理解できる。 1時間
二行ずつ二集団の散らし書き②(P.71) 行間の間の広さによる規模の大小の差を理解できる。 1時間
散らしのパターン(P.66)を参考に散らしを作ってみる(P.72 73 74) 実際に散らしをつくってみることができる。 何日かかっても良い ので自分で経験して みることが必要。
試験