最終更新日:2024年3月5日

1年次入学生:2年 3年次編入学生:3年 短期大学部:-
文学部 文学科

U179

かなの技法Ⅱ

四行書から古筆臨書まで

単位条件

通信 1単位

教員

岩井 秀樹

履修条件

「かなの技法Ⅰ」を修得していることが望ましい。

到達目標

「かなの技法Ⅰ」で学んだ連綿法や用墨法をもとに、半紙に和歌一首を「四行書」及びかな特有の「散し書き」を学ぶ。
その後に、基本でありながらも最も難しい「古典臨書」も経験する。

学習成果

かな書道特有の「散し書き」のバランスの取り方、構成のまとめ方等を理解し、更に原寸古筆臨のノウハウを経験・習得することが出来る。

テキスト教材

岩井秀樹『教材 書道Ⅱ(かな)』(聖徳大学通信教育部)2010

参考図書

筒井茂徳編『携帯かな辞典』(耳木社)

評価の要点

提出された課題作品の内容を評価する。

評価方法と採点基準

レポート合格後の科目終了試験で評価する。
清書の提出によって評価する。
何度も何枚も書くことによって徐々に上達する世界なので、成長の度合いを以て評価する。

履修上の注意事項や学習上のアドバイス

 「かなの技法Ⅰ」同様、四行書・散し書きは半紙サイズに拡大して書くこと。
 古筆臨書に関しては、この本の手本は原寸で載せています。半紙の中に古筆の用紙の大きさに枠を引いて、原寸で書いて下さい(教科書44、45、47頁)

レポート課題

提出数 1

第1課題

本誌巻頭⑥頁の「その他のレポート送付について」により送付してください。提出票、講評欄、設題名欄を添付してください。

縦書き手書きのみ

第1設題

【作品】

・四行書Ⅰ〜Ⅳのうち、好きなところを2枚

・散らし書きⅠ〜Ⅳのうち、好きなところを2枚

・古筆臨書 高野切第一種(1)(2)(3)

・古筆臨書 寸松庵色紙

以上全て提出すること。

備考・補足

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授業回数別教育内容 身につく資質・能力 学習範囲
(予習・復習を含む)
四行書Ⅰ 和歌1首を四行書きする筆法と墨法を確認できる 1〜2時間
四行書Ⅱ 形式は同じでも、和歌が変わると文字の連綿のさせ方が変化することを経験できる。 1〜2時間
四行書Ⅲ 見せ場となる所での墨の使用法・文字の選び方等を経験できる。 1〜2時間
四行書Ⅳ 四行書の筆法・墨法を再確認する。 1〜2時間
散らし書きⅠ 散らし書の定義を理解できる。 2時間
散らし書きⅡ 散らしのパターンが変わると墨の位置と筆法も変化することを経験できる。 書いては手本と比較 し、次に注意して書 くポイントを自覚し て書くこと。
散らし書きⅢ 新たな散らしのパターンのバランス・墨法を経験できる。 2時間
散らし書きⅣ 散らし書きでの墨の濃淡の必要性を理解できる。 2時間
散らし書きⅤ 散らし書きの新しいパターンを経験できる。 2時間
散らし書きⅥ 半紙に和歌1首を散らし書きするノウハウを総復習できる。 2時間
古筆臨書「高野切第一種」(1) 古筆の原寸臨書の基本的な考え方を経験習得できる。 丁寧に時間をかけて 書くこと。
古筆臨書「高野切第一種」(2) 臨書用紙の使用法・筆法を理解できる。 丁寧に時間をかけて 書くこと。
古筆臨書「高野切第一種」(3) 古筆臨書の際の墨法を経験・理解できる。 丁寧に時間をかけて 書くこと。
古筆臨書「寸松庵色紙」 寸松庵色紙を通して古筆の種類による差異を理解できる。 丁寧に時間をかけて 書くこと。
まとめ 古筆臨書をすることによって得られる筆法・墨法が散らし書きに応用されていることを理解できる。 全体をくり返し練習 して、総復習するこ と。
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